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公開番号2025060455
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2024166929
出願日2024-09-26
発明の名称組成物、成形材料、多層構造体、成形体、食品包装体、組成物および多層構造体の製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 29/04 20060101AFI20250403BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】熱安定性に優れる組成物を提供する。
【解決手段】エチレン-ビニルアルコール共重合体、チタン化合物、およびチタン化合物以外の長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物を含有する組成物であって、前記エチレン-ビニルアルコール共重合体の少なくとも一部がバイオマス由来であり、前記チタン化合物の金属換算含有量が、組成物の質量に対し、0.0001ppm以上1ppm未満であり、前記チタン化合物の金属換算含有量に対する、前記長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物の金属換算含有量の質量比が、2~45000である、組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エチレン-ビニルアルコール共重合体、チタン化合物、およびチタン化合物以外の長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物を含有する組成物であって、
前記エチレン-ビニルアルコール共重合体の少なくとも一部がバイオマス由来であり、
前記チタン化合物の金属換算含有量が、前記組成物の質量に対し、0.0001ppm以上1ppm未満であり、
前記チタン化合物の金属換算含有量に対する、前記長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物の金属換算含有量の質量比が、2~45000である、組成物。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記チタン化合物の金属換算含有量が、前記組成物の質量に対し、0.0001ppm以上0.8ppm以下である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物が亜鉛化合物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物がカルボン酸塩である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記エチレン-ビニルアルコール共重合体のバイオベース度が0.01~99%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記エチレン-ビニルアルコール共重合体のバイオベース度が1~99%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物を含む、成形材料。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物を含む層を有する、多層構造体。
【請求項9】
さらに接着性樹脂層を含む、請求項8に記載の多層構造体。
【請求項10】
請求項8に記載の多層構造体を含む、成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は組成物、成形材料、多層構造体、成形体、食品包装体、組成物および多層構造体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
エチレン-ビニルアルコール共重合体(以下、「EVOH樹脂」と称することがある)は、透明性、酸素等のガスバリア性、保香性、耐溶剤性、耐油性、機械強度等に優れており、フィルム、シート、ボトル等に成形され、食品包装材料、医薬品包装材料、工業薬品包装材料、農薬包装材料等の各種包装材料として広く用いられている。
【0003】
一方、近年、循環型社会を目指し、カーボンニュートラルなバイオマス由来の原料を用いたバイオプラスチックの需要が高まっている。しかし、バイオマス由来の合成樹脂は、化石燃料由来の合成樹脂と比べ性能が劣る場合が知られている。そこで、バイオマス由来の原料と、化石燃料由来の原料を組み合わせることにより、化石燃料由来の樹脂の性能と遜色がないバイオマス由来の樹脂が検討されている。
【0004】
例えば特許文献1,2には、EVOH樹脂の原料であるエチレンおよびビニルエステルの一部がバイオマス由来である、ガスバリア樹脂組成物が開示されており、化石燃料由来の原料のみを用いたようなガスバリア性およびロングラン性を有することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-13857号公報
特開2022-27726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明者らの検討によれば、上記特許文献1,2の開示技術では、熱安定性が不十分なものであり、熱安定性のさらなる改善の余地がある。
【0007】
そこで、本発明ではこのような背景の下において、バイオマス由来の原料を用いたEVOH樹脂であっても、熱安定性に優れる樹脂組成物の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
しかるに本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、EVOH樹脂の一部がバイオマス由来の原料からなるEVOH樹脂に、特定微量のチタン化合物と、前記長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物(チタン化合物を除く)とチタン化合物とを特定の質量比で含有することにより、熱安定性に優れることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の態様を有する。
[1]
エチレン-ビニルアルコール共重合体、チタン化合物、およびチタン化合物以外の長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物を含有する組成物であって、
前記エチレン-ビニルアルコール共重合体の少なくとも一部がバイオマス由来であり、
前記チタン化合物の金属換算含有量が、前記組成物の質量に対し、0.0001ppm以上1ppm未満であり、
前記チタン化合物の金属換算含有量に対する、前記長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物の金属換算含有量の質量比が、2~45000である、組成物。
[2]
前記チタン化合物の金属換算含有量が、前記組成物の質量に対し、0.0001ppm以上0.8ppm以下である、[1]に記載の組成物。
[3]
前記長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物が亜鉛化合物である、[1]または[2]に記載の組成物。
[4]
前記長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物がカルボン酸塩である、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]
前記エチレン-ビニルアルコール共重合体のバイオベース度が0.01~99%である、[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
[6]
前記エチレン-ビニルアルコール共重合体のバイオベース度が1~99%である、[1]~[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]
[1]~[6]のいずれかに記載の組成物を含む、成形材料。
[8]
[1]~[6]のいずれかに記載の組成物を含む層を有する、多層構造体。
[9]
さらに接着性樹脂層を含む、[8]に記載の多層構造体。
[10]
[8]または[9]に記載の多層構造体を含む、成形体。
[11]
[8]または[9]に記載の多層構造体を含む、食品包装体。
[12]
[1]~[6]のいずれかに記載の組成物を製造する方法であって、
前記エチレン-ビニルアルコール共重合体および前記チタン化合物を混合する工程を備える、組成物の製造方法。
[13]
[8]または[9]に記載の多層構造体を製造する方法であって、
前記組成物を含む層を溶融成形する工程を備える、多層構造体の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の組成物は、熱安定性に優れる。また、本発明の組成物から形成された成形材料、および本発明の組成物を含む層を有する多層構造体、成形体、食品包装体も熱安定性に優れるものである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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