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公開番号
2025059646
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169874
出願日
2023-09-29
発明の名称
眼科装置および眼科装置制御プログラム
出願人
株式会社ニデック
代理人
個人
主分類
A61B
3/15 20060101AFI20250403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】被検眼の角膜頂点と測定光軸の間のアライメントをより高い精度で実行することが可能な眼科装置および眼科装置制御プログラムを提供する。
【解決手段】制御部は、前眼部観察光学系によって撮影された前眼部の観察画像に基づいて、投光光学系および受光光学系の共通光軸である測定光軸と、被検眼の角膜の間の相対的な位置合わせを行うアライメントステップを実行する。アライメントステップでは、制御部は、測定反射像アライメントステップを実行可能である。測定反射像アライメントステップでは、制御部は、前眼部の観察画像20のうち、アライメント指標投影光学系によって被検眼の角膜に投影されたアライメント指標像42と、投光光学系によって投光されて角膜によって反射された測定光の反射像51を共に用いて、測定光軸と角膜の間の相対的な位置合わせを行う。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
眼科装置であって、
対物レンズを介して被検眼の眼底に測定光を投光する投光光学系と、
前記眼底によって反射されて前記対物レンズを通過した前記測定光の反射光を、受光素子に受光させる受光光学系と、
前記被検眼の角膜にアライメント指標を投影するアライメント指標投影光学系と、
前記被検眼の前眼部の観察画像を撮影する前眼部観察光学系と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記前眼部観察光学系によって撮影された前記前眼部の観察画像に基づいて、前記投光光学系および前記受光光学系の共通光軸である測定光軸と、前記被検眼の角膜の間の相対的な位置合わせを行うアライメントステップを実行し、
前記アライメントステップでは、
前記前眼部の観察画像のうち、前記アライメント指標投影光学系によって前記被検眼の角膜に投影されたアライメント指標像と、前記投光光学系によって投光されて前記角膜によって反射された前記測定光の反射像を共に用いて、前記測定光軸と前記角膜の間の相対的な位置合わせを行う測定反射像アライメントステップを実行可能であることを特徴とする眼科装置。
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【請求項2】
請求項1に記載の眼科装置であって、
前記測定反射像アライメントステップでは、
前記制御部は、前記前眼部の観察画像のうち、前記アライメント指標像によって前記角膜の頂点と予測される基準位置と、前記測定光の反射像の位置の相対関係を算出する相対位置算出ステップを実行することを特徴とする眼科装置。
【請求項3】
請求項2に記載の眼科装置であって、
前記制御部は、前記測定反射像アライメントステップにおいて、前記観察画像に写っている前記アライメント指標像の位置と、前記相対位置算出ステップにおいて算出された前記相対関係に基づいて、前記測定光が投光された場合に前記観察画像に写り込む予定の前記反射像の位置を算出し、算出された位置に前記測定光軸の位置を合わせることを特徴とする眼科装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の眼科装置であって、
前記制御部は、前記アライメントステップの実行中、前記相対位置算出ステップにおいて前記相対関係の算出に用いる前記前眼部の観察画像の撮影が終了した場合に、前記投光光学系による前記測定光の出射を停止させることを特徴とする眼科装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の眼科装置であって、
前記制御部は、前記測定反射像アライメントステップにおいて、前記前眼部の観察画像に写り込んだ前記測定光の反射像の位置に、前記測定光軸の最終的な位置を合わせることを特徴とする眼科装置。
【請求項6】
請求項5に記載の眼科装置であって、
前記制御部は、前記測定反射像アライメントステップでは、アライメント完了後の被検眼の測定時に出射させる光量よりも小さい光量の前記測定光を、前記測定光学系に連続的または断続的に出射させながら、前記測定光の反射像の位置に前記測定光軸の位置を合わせることを特徴とする眼科装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の眼科装置であって、
前記アライメントステップでは、前記制御部は、
前記前眼部の観察画像に基づいて、前記アライメント指標投影光学系によって前記被検眼の角膜に投影されたアライメント指標像を検出し、検出された前記アライメント指標像によって前記角膜の頂点と予測される基準位置に、前記測定光軸の位置を合わせる指標像アライメントステップと、
前記測定光の反射像を利用するアライメントステップと、
を選択的に実行することを特徴とする眼科装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の眼科装置であって、
前記被検眼の角膜によって反射される角膜反射光のうち、前記受光光学系の光軸に沿って前記受光素子へ向かう角膜反射光を除去する角膜反射光除去部をさらに備えたことを特徴とする眼科装置。
【請求項9】
眼科装置によって実行される眼科装置制御プログラムであって、
前記眼科装置は、
対物レンズを介して被検眼の眼底に測定光を投光する投光光学系と、
前記眼底によって反射されて前記対物レンズを通過した前記測定光の反射光を、受光素子に受光させる受光光学系と、
前記被検眼の角膜にアライメント指標を投影するアライメント指標投影光学系と、
前記被検眼の前眼部の観察画像を撮影する前眼部観察光学系と、
制御部と、
を備え、
前記眼科装置制御プログラムが前記眼科装置の前記制御部によって実行されることで、
前記前眼部観察光学系によって撮影された前記前眼部の観察画像に基づいて、前記投光光学系および前記受光光学系の共通光軸である測定光軸と、前記被検眼の角膜の間の相対的な位置合わせを行うアライメントステップ、
を前記眼科装置に実行させ、
前記アライメントステップでは、前記眼科装置は、
前記前眼部の観察画像のうち、前記アライメント指標投影光学系によって前記被検眼の角膜に投影されたアライメント指標像と、前記投光光学系によって投光されて前記角膜によって反射された前記測定光の反射像を共に用いて、前記測定光軸と前記角膜の間の相対的な位置合わせを行う測定反射像アライメントステップを実行可能であることを特徴とする眼科装置制御プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、被検眼に測定光を照射して被検眼の特性を測定する眼科装置、および、前記眼科装置において実行される眼科装置制御プログラムに関する。
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【背景技術】
【0002】
測定光を用いて被検眼の特性を測定する眼科装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の眼屈折力測定装置は、被検眼の眼底からの反射光束を、多重のリング像からなる測定指標像に変換して受光素子に受光させ、受光素子によって撮影された測定指標像に基づいて被検眼の眼屈折力を測定する。特許文献1に記載の眼屈折力測定装置の受光光学系は、ホールミラーを備える。ホールミラーは、測定に必要な眼底反射光を受光素子に向けて反射させる。一方で、ホールミラーは、被検眼の角膜によって反射される角膜反射光のうち、受光光学系の光軸に沿って受光素子へ向かう角膜反射光を通過させる。つまり、特許文献1のホールミラーは、受光素子へ向かう角膜反射光を除去する角膜反射光除去部の一例である。
【0003】
また、特許文献1に記載の眼屈折力測定装置は、被検眼の角膜にアライメント指標を投影するアライメント指標投影光学系を備える。眼屈折力測定は、被検眼の前眼部の観察画像に写るアライメント指標に基づいて、測定部と被検眼の位置合わせ(アライメント)を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-103103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
眼科装置の測定光軸(測定光の光軸および受光光学系の光軸)と被検眼の角膜頂点を、より高い精度で一致させることが望ましい場合がある。
【0006】
例えば、特許文献1に記載のように、角膜頂点の周囲に投影されたアライメント指標によって、測定光軸に交差する方向のアライメントが行われる場合、観察画像に写るアライメント指標像に基づいて角膜頂点と予想される位置に、測定光軸が合わせられる。この場合、被検眼の角膜の形状が、角膜頂点を中心とする対称な形状であれば、アライメント指標像に基づいてアライメントが行われることで、測定光軸が角膜頂点近傍に一致し易い。その結果、角膜頂点によって反射されて受光素子へ向かう測定光の角膜反射光は、角膜反射光除去部によって適切に除去される。しかし、被検眼の角膜の形状が、角膜頂点を中心とする対称な形状となっていない場合等には、角膜頂点の周囲に投影されたアライメント指標に基づいてアライメントが行われても、観察画像のアライメント指標像によって予想される角膜頂点の位置が、実際の角膜頂点からずれてしまい、受光光学系の光軸が角膜頂点近傍に一致し難くなる。受光光学系の光軸が角膜頂点近傍に一致しなければ、角膜反射光が、角膜反射光除去部によって除去されずに受光素子に入射してしまう可能性が高くなる。その結果、受光素子によって撮影される測定指標像に角膜反射像が重なってしまい、測定精度が低下してしまう場合があった。角膜反射光が受光素子に入射する可能性を低下させるために、角膜反射光除去部によって角膜反射光を除去する範囲を広げると、測定光軸近傍を通過する眼底反射光を測定結果に反映させることが困難となり(つまり、測定領域が狭くなってしまい)、測定の品質が低下する。また、他の理由で、被検眼の角膜頂点と測定光軸の間のアライメントの精度を向上させることが望ましい場合もある。
【0007】
本開示の典型的な目的は、被検眼の角膜頂点と測定光軸の間のアライメントをより高い精度で実行することが可能な眼科装置および眼科装置制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示における典型的な実施形態が提供する眼科装置は、眼科装置であって、対物レンズを介して被検眼の眼底に測定光を投光する投光光学系と、前記眼底によって反射されて前記対物レンズを通過した前記測定光の反射光を、受光素子に受光させる受光光学系と、前記被検眼の角膜にアライメント指標を投影するアライメント指標投影光学系と、前記被検眼の前眼部の観察画像を撮影する前眼部観察光学系と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記前眼部観察光学系によって撮影された前記前眼部の観察画像に基づいて、前記投光光学系および前記受光光学系の共通光軸である測定光軸と、前記被検眼の角膜の間の相対的な位置合わせを行うアライメントステップを実行し、前記アライメントステップでは、前記前眼部の観察画像のうち、前記アライメント指標投影光学系によって前記被検眼の角膜に投影されたアライメント指標像と、前記投光光学系によって投光されて前記角膜によって反射された前記測定光の反射像を共に用いて、前記測定光軸と前記角膜の間の相対的な位置合わせを行う測定反射像アライメントステップを実行可能である。
【0009】
本開示における典型的な実施形態が提供する眼科装置制御プログラムは、眼科装置によって実行される眼科装置制御プログラムであって、前記眼科装置は、対物レンズを介して被検眼の眼底に測定光を投光する投光光学系と、前記眼底によって反射されて前記対物レンズを通過した前記測定光の反射光を、受光素子に受光させる受光光学系と、前記被検眼の角膜にアライメント指標を投影するアライメント指標投影光学系と、前記被検眼の前眼部の観察画像を撮影する前眼部観察光学系と、制御部と、を備え、前記眼科装置制御プログラムが前記眼科装置の前記制御部によって実行されることで、前記前眼部観察光学系によって撮影された前記前眼部の観察画像に基づいて、前記投光光学系および前記受光光学系の共通光軸である測定光軸と、前記被検眼の角膜の間の相対的な位置合わせを行うアライメントステップ、を前記眼科装置に実行させ、前記アライメントステップでは、前記眼科装置は、前記前眼部の観察画像のうち、前記アライメント指標投影光学系によって前記被検眼の角膜に投影されたアライメント指標像と、前記投光光学系によって投光されて前記角膜によって反射された前記測定光の反射像を共に用いて、前記測定光軸と前記角膜の間の相対的な位置合わせを行う測定反射像アライメントステップを実行可能である。
【0010】
本開示に係る眼科装置および眼科装置制御プログラムによると、被検眼の角膜頂点と測定光軸の間のアライメントが、より高い精度で実行され易くなる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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