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公開番号2025059633
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169849
出願日2023-09-29
発明の名称リサイクル可能なラベル
出願人大日精化工業株式会社,株式会社フジシール
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G09F 3/02 20060101AFI20250403BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】アルカリ可溶性を有する樹脂と、蛍光材料とを含むコート層上にインキ印刷層が適切に形成された、リサイクル可能なラベルを提供する。
【解決手段】本開示に基づくリサイクル可能なラベル1は、基材11と、コート層12と、インキ印刷層13とを備えている。コート層12は、基材11上に設けられ、酸価が40mgKOH/g以上150mgKOH/g以下である樹脂と、蛍光材料とを含む。インキ印刷層13は、コート層12から見て基材11とは反対側において、コート層12上に位置する。コート層12は、粒子状物質をさらに含んでいる。粒子状物質の平均粒子径は1μm超100μm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、
前記基材上に設けられ、酸価が40mgKOH/g以上150mgKOH/g以下である樹脂と、蛍光材料とを含む、コート層と、
前記コート層から見て前記基材とは反対側において、前記コート層上に位置するインキ印刷層とを備え、
前記コート層は、粒子状物質をさらに含んでおり、該粒子状物質の平均粒子径が1μm超100μm以下である、リサイクル可能なラベル。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記粒子状物質がシリカである、請求項1に記載のリサイクル可能なラベル。
【請求項3】
前記樹脂が、アクリル酸共重合樹脂である、請求項1に記載のリサイクル可能なラベル。
【請求項4】
前記蛍光材料が、ベンゾオキサゾール系化合物である、請求項1に記載のリサイクル可能なラベル。
【請求項5】
前記コート層における前記蛍光材料の含有率が、0.3質量%以上8.0質量%以下であり、
前記コート層における前記粒子状物質の含有率が、0.1質量%以上5質量%以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のリサイクル可能なラベル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、リサイクル可能なラベルに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
国際公開第2021/246230号(特許文献1)には、エネルギー線が照射されることにより発光する材料を含むとともに、アルカリ脱離によりインキ層の除去が可能なラベルが開示されている。ラベルは、基材と、基材上のアルカリ可溶性のコート層と、コート層上のインキ層とを備えている。コート層は、エネルギー線が照射されることにより発光する材料をさらに含んでいる。これにより、ラベルにエネルギー線が照射され、ラベルが発光することによって、アルカリ可溶性のコート層を備えた当該ラベルの特定および分別が可能になる。当該材料としては、たとえば、蛍光顔料または蓄光顔料等を用いることができる。
【0003】
特開2019-127536号公報(特許文献2)には、ポリエステルフィルムの表面に易接着樹脂層を設けることにより密着性を向上させることが開示されている。易接着樹脂層は、表面に滑り性を付与するために、滑剤粒子を含むこともできる。粒子は、シリカ等の無機粒子が挙げられる。粒子の平均粒径は10nm以上であると、凝集しにくく、滑り性が確保できて好ましいことが開示されている。粒子の平均粒径が1000nm以下であると、透明性が保たれ、また、粒子が脱落することがなく好ましいことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/246230号
特開2019-127536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているように、基材上のアルカリ可溶性のコート層に蛍光材料を添加すると、コート層上にさらにインキを塗布(印刷)したときに、バックトラップ現象が発生する場合がある。すなわち、蛍光材料が添加されたコート層用組成物を基材上に塗布し、所定の乾燥時間の経過後、このコート層上にインキを塗布(印刷)しようとすると、インキと接したコート層の表層の一部分が脱離して印刷機の版上のインキに再溶解する。これにより、コート層の一部が脱離した部分にはインキが適切に印刷されない。また、特許文献2において、易接着樹脂層に含まれ得る潤滑粒子と、上述のようなバックトラップ現象との関連性を示す記載はない。
【0006】
本開示は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、アルカリ可溶性を有する樹脂と、蛍光材料とを含むコート層上に、インキ印刷層が適切に形成された、リサイクル可能なラベルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に基づくリサイクル可能なラベルは、基材と、コート層と、インキ印刷層とを備えている。コート層は、基材上に設けられ、酸価が40mgKOH/g以上150mgKOH/g以下である樹脂と、蛍光材料とを含む。インキ印刷層は、コート層から見て基材とは反対側において、コート層上に位置する。コート層は、粒子状物質をさらに含んでいる。粒子状物質の平均粒子径は1μm超100μm以下である。
【0008】
上記のリサイクル可能なラベルは、コート層が、平均粒子径が1μm超の粒子状物質をさらに含んでいる。これにより、コート層を形成するためのコート層用組成物が基材上に塗布されたとき、コート層用組成物に含まれた平均粒子径が1μm超の粒子状物質によって、コート層の表面に凹凸が形成される。その結果、コート層に蛍光材料が含まれていても、コート層上にインキを塗布(印刷)する際には、インキを塗布するための版とコート層との接触状態が、コート層が粒子状物質を含まない場合と比較して変化しているため、バックトラップ現象の発生が抑制される。ひいては、インキ印刷層がコート層上に適切に形成された、リサイクル可能なラベルを提供できる。
【0009】
また、粒子状物質の平均粒子径が100μm以下であることにより、コート層の表面の凹凸が大きくなりすぎることを抑制できる。ひいては、コート層上のインキ印刷層においてかすれの発生が抑制され、ラベルの美粧性の低下を抑制できる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、アルカリ可溶性を有する樹脂と、蛍光材料とを含むコート層上に、インキ印刷層が適切に形成された、リサイクル可能なラベルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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