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公開番号2025058796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023179179
出願日2023-09-28
発明の名称密閉式史料保存袋
出願人株式会社アクアニューテック
代理人
主分類B65D 81/26 20060101AFI20250402BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】従来の密閉式保存袋では開口部が一か所のため、保存資料の出し入れと脱酸素剤や調湿剤の交換が同じ開口部で行われることになり、保存袋の大きさに応じて密閉する固定具が大きくなり、密閉作業が大変である。また、密閉作業を熱シールで行った場合、内部の資料チェックや脱酸素剤や調湿剤の交換する時の開封時に袋をカットする必要があり、カットする毎に袋が小さくなり、短期間で有効内容積に達し使用できなくなる。
【解決手段】保存袋に史料に出し入れするための同じ大きさの開口部を二か所設ける構造とし密閉は熱シールで行い、脱酸素剤や調湿剤の交換は袋をカットして行う。この袋の熱シールをした密閉部のカットは二か所の開口部の内の一か所を優先的にカットするか二か所の開口部の密閉部を交互カットすることにより、袋の使用期間を長くすることが可能となる。また、熱シールによる密閉のため袋の内部の気密保持もより安定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
三方を閉じた密閉式保存袋に少なくとも二か所の開口部を設ける構造の密閉式保存袋。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記密閉式保存袋に設ける二か所の開口部は大きさが同等または一方が他方より小さい構造とする密閉式保存袋。
【請求項3】
前記密閉式保存袋の内部には保管資料を長期に保存するために入れる脱酸素剤や調湿剤の落下を防止するための少なくとも一か所の落下防止ストッパーを設ける構造とする。
【請求項4】
前記密閉式保存袋に設けた二か所の開口部のうち、大きい開口部は保管する資料等の出し入れをする開口部とし、小さい方の開口部は脱酸素剤や調湿剤の交換出し入れをする交換用開口部とする。
【請求項5】
前記開口部の内大きい方の開口部は熱圧着またはクリップで閉じて密閉するものとし、小さい方の開口部はクリップにて固定するものとする。
【請求項6】
前記密閉式保存袋の内部上段に着物用の衣紋掛けを取り付けられる構造とする密閉式保存袋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種文化財(金属・木・紙・布・皮等)を長期保管・保存する密閉式保存袋に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来の密閉式保存袋は四方形のシートを重ね合わせて閉じて袋状にして、両端更に底部をシールして一か所に開口部を設けた形状の構造となっている。開口部は保管資料を入れた後で熱圧着やクリップ等の固定具で固定して密閉状態とすることにより資料等を長期安定保管できる。この場合、保管する資料により、脱酸素剤や湿度調整用の調湿剤を使用することにより、虫害やカビ・錆などによるダメージも防ぐことができるため、安定した状態で保管・保存できる。
【0003】
以下、図6により従来の密閉保存袋にについて説明する。酸素等の遮断性に優れたシートを利用して両端または三方を閉じた袋を作成して一か所に開放した開口部を設けて密閉保存袋としたものである。
【0004】
保管資料を保存袋14に入れた状態で開口部15をクリップ16で固定して閉じ密閉状態した状態の平面図である。クリップ16はシートの両面を挟んで固定する固定具として使用されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
三菱ガス化学 RPシステム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の密閉式保存袋14は開口部15が一か所のため、密閉袋に保管資料11を入れ、密閉するためには密閉する保存袋の開口部15の大きさに応じた固定具が必要となり、熱圧着器またはクリップ16などの固定具が使用される。この場合、中に入れる保管資料の種類によって脱酸素剤また調湿剤12またはその両方を入れる必要があり、少なくとも半年、または一年ごとに中に入れた脱酸素剤や調湿剤を交換することになる。交換にさいしては、密閉固定部を開く必要があり、熱圧着の場合は固定部分を切り取る必要がある。この場合、交換の度に袋が小さくなり、最終的に新しい袋に交換する必要が出てくる。また、クリップ固定の場合は固定幅が大きくなり、クリップで固定する作業に力を入れる必要があり、初心者や女性では慣れるまで大変手間がかかる。更に、中に入れた脱酸素剤や調湿剤も袋を立てた場合、袋の底に落ちていまい交換しずらいという問題か生じる。
【0007】
本発明は、このような従来の密閉式保存袋では袋の大きさに応じて固定用のクリップ16が大きくなり、大きな袋では密閉作業に手間が掛かるという問題が生じる。または、熱シール3で密閉した場合、熱シール部のカットということになり、袋が少しずつ小さくなり、交換が必要となる時間が早くなり、費用がかかることになる。これらの問題を解決するために、保管資料を入れる同じ大きさの開口部を二個または、脱酸素剤や調湿剤を交換するためのサイズ小さい開口部を別々に設ける構造とするとともに脱酸素剤や調湿剤の交換がよりスムースに行える構造ととし、交換作業の効率化と袋の延命化を図ることにより、費用の削減をすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、本発明は上記目的を達成するために、熱シール部3をカットしても保存袋の大きさの減りを少なくして長い間使用するための方法として、密閉保存袋1Aに同じ大きさの開口部1と開口部2を2か所設ける構造または、保存袋2Bのように通常の大きさの史料出し入れ用開口部4の他に脱酸素剤や調湿剤を交換するための小さい交換用開口部5を一か所設ける構造する。
【0009】
上記解決手段による作用は次の通りである。すなわち、同じ大きさの開口部を二か所設けることにより、保管資料の出し入れに際して、最初は開口部1を使用し、次には開口部2を使用する等、開口部1及び2をそれぞれ交互に利用することまたは、一方の開口部を優先的に利用すること等により通常の倍の期間利用が可能となる。更に密閉作業はより確実に密閉できる熱シールで行うことができる。また、通常の開口部の他に大きさの異なる交換用開口5部を設ける保存袋の場合、保管資料は大きな開口部4より入れて熱シールで密閉し、脱酸素剤や調湿剤を入れる交換用開口部5はクリップの長さを小さくした小クリップ6で固定できる構造となり作業が簡単にできる。このことにより、小クリップ6の寸法を一定の大きさにすることが可能となる。更に、小さくすることにより密閉作業も楽になる。また、袋の内部に脱酸素剤や調湿剤の袋底部に移動することを防止して交換作業の効率化を図るための落下防止ストッパー13を設ける。
【発明の効果】
【0010】
上述したように、保存袋に同じ大きさの開口部を二個設けることにより、保管資料の出し入れに際して二つの開口部をそれぞれ交互にまたは一方の開口部を優先的に利用する等により、熱シールで密閉する場合、袋のカットによる減りを半分に減らすことができる。このことにより、例えば、開口部の寸法を資料を保管する有効スペースの寸法より、15cmから20cm長くすることにより、熱シール部を一年毎に1.5cmカットする場合、通常ならば約10年で使用できなくなる処、約倍の20年の使用が可能となる。また、密閉保存袋に資料を出し入れ用と脱酸素剤や調湿剤を出し入れする交換用開口部をそれぞれ別々に設けることにより、史料保存袋の長期使用を可能にすることができるとともに、この場合、保管する資料の出し入れに際しては大きな開口部を利用して、密閉は熱シールで行うものとする。一定期間毎のチェックは袋の外部で目視で行うこととし、一定期間毎に行う資料保存の脱酸素剤や調湿剤の取り換え作業は小さい交換用開口部で行えば良く、更に脱酸素剤や調湿剤の落下防止ストッパーを設けることにより、取り換え時間の短縮を図れるとともに、資料保存の脱酸素剤や調湿剤の取り換え用の交換用開口部5の寸法を小さくすることができる。その結果開口部の閉じ口のクリップ寸法を小さくすることが可能となり、密閉袋の大きさに関係なくクリップの寸法を同じにすることが可能となり、しいては保存袋の長期使用が可能となり製品の価格を低減させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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