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公開番号
2025056051
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023165483
出願日
2023-09-27
発明の名称
アルミ溶解システム
出願人
株式会社エンケイメタルズ
,
浜松ヒートテック株式会社
代理人
弁理士法人太田特許事務所
主分類
F27B
3/28 20060101AFI20250401BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】切削屑及びインゴットの溶解炉を一体化するとともに、共通に用いる部材を共通化し、省スペース化及び消費エネルギー低減を図ったアルミ溶解システムを提供する。
【解決手段】切削屑原料を溶解する切削屑溶解炉11と、インゴット原料を溶解するインゴット溶解炉12と、切削屑溶解炉と第1連通部21を介して連通するとともに、インゴット溶解炉と第2連通部22を介して連通し、アルミ溶湯を加熱及び保持する溶湯保持室13と、溶湯保持室13と第3連通部23を介して連通し、アルミ溶湯に不活性ガスを吹き込んで脱ガス処理を行なう脱ガス室14と、脱ガス室14と第5連通部25を介して連通し、脱ガス処理されたアルミ溶湯をろ過して清浄化するろ過室15と、ろ過室15に設けられた溶湯レベルセンサにより取得される溶湯レベル情報に基づいて、アルミ切削屑及び/又はアルミインゴットを供給するようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アルミ切削屑原料を溶解する切削屑溶解炉と、
アルミインゴット原料を溶解するインゴット溶解炉と、
前記切削屑溶解炉と第1連通部を介して連通するとともに、
前記インゴット溶解炉と第2連通部を介して連通し、
アルミ溶湯を加熱及び保持する溶湯保持室と、
前記溶湯保持室と第3連通部を介して連通し、
アルミ溶湯に不活性ガスを吹き込んで脱ガス処理を行なう脱ガス室と、
前記脱ガス室と第5連通部を介して連通し、
脱ガス処理されたアルミ溶湯をろ過して清浄化するろ過室と、
前記ろ過室に設けられた溶湯レベルセンサにより取得される溶湯レベル情報に基づいて、
アルミ切削屑及び/又はアルミインゴットを供給するようにしたことを特徴とするアルミ溶解システム。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記インゴット溶解炉の炉底は、
第2連通部を介して連通する溶湯保持室方向に漸次低くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のアルミ溶解システム。
【請求項3】
前記脱ガス室の炉底は、
連通する溶湯保持室方向に漸次低くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のアルミ溶解システム。
【請求項4】
前記脱ガス室を、第1脱ガス室及び第2脱ガス室とし、
それぞれの脱ガス室内に設けられた回転子の回転軸の配置は、
平面視において、
溶湯保持室側と反対側の側壁からのそれぞれの距離が、X>Yであることを特徴とする請求項1に記載のアルミ溶解システム。
【請求項5】
前記脱ガス室の炉底の高さは、
前記溶湯保持室の炉底の高さよりも高くなるように、
段差が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアルミ溶解システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、切削屑溶解炉とインゴット溶解炉を、溶湯保持室の両側に接続して一体化したアルミ溶解システムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
アルミニウムやアルミニウム合金などの非鉄金属材料の切削屑、ダライ粉を溶解炉で溶解してインゴットに再生利用する技術として、
例えば、特許文献1(特開平6-207230号公報)には、
アルミ切削屑を溶解炉として渦室を設け、アルミ切削屑を循環溶湯に混合して溶融するようにしたアルミ切削屑溶解装置が記載されている。
また、特許文献2(特開2016-107333号公報)には、
溶解容器内における誘導磁界有効温度以上のアルミニウム溶湯及び誘導磁界有効温度以上のアルミインゴットを誘導磁界を用いて直接加熱する誘導加熱コイルを備えた非鉄金属溶解炉が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-207230号公報
特開2016-107333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のアルミ溶解システムでは、
アルミニウムやアルミニウム合金などの非鉄金属材料の切削屑は酸化しやすいため、循環溶湯に混合して溶融するようにしたアルミ切削屑溶解装置を用いている。
また、インゴットやリターン材などは、誘導磁界を用いて直接加熱する非鉄金属溶解炉を採用するなどして、二種類の溶解設備を導入していた。
このため、溶解設備の設置費用、エネルギーの無駄などの課題があった。
そこで、本発明は、切削屑及びインゴットを溶解にあたり、
二種類の溶解炉を一体化するとともに、共通に用いる部材を共通化し、
アルミ鋳造工場の省スペース化及び消費エネルギー低減につながるアルミ溶解システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のアルミ溶解システムは、以下の特徴を有する。
(1)アルミ切削屑原料を溶解する切削屑溶解炉と、
アルミインゴット原料を溶解するインゴット溶解炉と、
前記切削屑溶解炉と第1連通部を介して連通するとともに、
前記インゴット溶解炉と第2連通部を介して連通し、
アルミ溶湯を加熱及び保持する溶湯保持室と、
前記溶湯保持室と第3連通部を介して連通し、
アルミ溶湯に不活性ガスを吹き込んで脱ガス処理を行なう脱ガス室と、
前記脱ガス室と第5連通部を介して連通し、
脱ガス処理されたアルミ溶湯をろ過して清浄化するろ過室と、
前記ろ過室に設けられた溶湯レベルセンサにより取得される溶湯レベル情報に基づいて、
アルミ切削屑及び/又はアルミインゴットを供給するようにしたことを特徴とする。
(2)前記インゴット溶解炉の炉底は、第2連通部を介して連通する溶湯保持室方向に漸次低くなるように傾斜していることを特徴とする。
(3)前記脱ガス室の炉底は、連通する溶湯保持室方向に漸次低くなるように傾斜していることを特徴とする。
(4)前記脱ガス室を、第1脱ガス室及び第2脱ガス室とし、
それぞれの脱ガス室内に設けられた回転子の回転軸の配置は、
平面視において、
溶湯保持室側と反対側の側壁からのそれぞれ距離が、X>Yであることを特徴とする。
(5)前記脱ガス室の炉底の高さは、前記溶湯保持室の炉底の高さよりも高くなるように、段差が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明のアルミ溶解システムは、切削屑溶解炉とインゴット溶解炉の2つのアルミ溶解炉を溶湯保持室を挟んで連結し、溶湯保持室、脱ガス室、ろ過室を連通部を介して一体的に構成したので、
アルミ溶解設備を小型化でき、省スペース化及び消費エネルギー低減となり、小規模生産に適用が可能となる。
また、アルミ溶湯を連通部を介して一体的に貯留でき、脱ガスや清浄化処理などのアルミ溶湯の処理を効率よく行うことができる。
さらに、原料である切削屑やインゴットそれぞれの発生量や入手状況に応じて、
在庫が多い原料から消費を優先的に消費させることができるシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明のアルミ溶解システムの実施形態の全体を示す平面図である。
図2は、図1におけるA-A断面図である。
図3は、図1におけるB-B断面図である。
図4は、2室の脱ガス室14a、14bを設置した場合における、偏芯した回転軸14c、14dの様子を示す平面図である。
図5は、図4のC-C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施形態のアルミ溶解システムは、アルミ切削屑原料を溶解する切削屑溶解炉11と、
アルミインゴット原料を溶解するインゴット溶解炉12と、
前記切削屑溶解炉11と第1連通部21を介して連通するとともに、
前記インゴット溶解炉12と第2連通部22を介して連通し、
アルミ溶湯を加熱及び保持する溶湯保持室13と、
前記溶湯保持室13と第3連通部23を介して連通し、
アルミ溶湯に不活性ガスを吹き込んで脱ガス処理を行なう脱ガス室14と、
前記脱ガス室14と第5連通部25を介して連通し、
脱ガス処理されたアルミ溶湯をろ過して清浄化するろ過室15と、
前記ろ過室15に設けられた溶湯レベルセンサ16により取得される溶湯レベル情報に基づいて、アルミ切削屑及び/又はアルミインゴットを供給するようにしたことを特徴とする。
【0009】
以下、図1~図5を用いて詳細に説明する。
本実施形態のアルミ溶解システムは、溶解炉として、アルミインゴットを溶解する溶解炉、アルミ切削屑を溶解する溶解炉を別個に設け、
溶湯保持室、脱ガス室、ろ過室などを、アルミ溶湯の流路となる連通部を介して一体的に連結して構成したアルミ溶解システムである。
実施形態のアルミ溶解システムは、連通部を介して一体的に構成されることによって、これらの連通部を通じてアルミ溶湯を流動させ、均一化できるようになっている。
【0010】
<アルミ切削屑溶解炉>
以下、図1~図5を用いて、個々の構成体につき詳細に説明する。
アルミ切削屑溶解炉11(以下、切削屑溶解炉という)は、アルミ切削屑を溶解原料とする溶解炉である。
アルミ切削屑は、供給フィーダ11aを介して原料ホッパ11bから供給される。
なお、アルミ切削屑溶解炉11としては、投入された切削屑をアルミ溶湯中に巻き込む方式の渦巻き式の溶解炉を採用することが好ましい。
アルミ切削屑のような細かい原料はバーナで加熱すると酸化してしまい、溶解が困難であるので、渦巻きを形成したアルミ溶湯の中に投入して溶解する方式の溶解炉が好適に採用される。
(【0011】以降は省略されています)
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