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公開番号2025054538
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163629
出願日2023-09-26
発明の名称加熱装置、および画像形成装置
出願人富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20250331BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】回転する抵抗発熱体において、コネクタ着脱時の抵抗発熱体の損傷による導通不良を防ぎ、抵抗発熱体を回転させた際の導通不良を抑制することを目的とする。
【解決手段】加熱装置は電力の供給を受ける電極部を有し回転する抵抗発熱体と、抵抗発熱体に取り付けられ、抵抗発熱体と共に回転する接触端子を有し、接触端子を介して抵抗発熱体に電力を供給するコネクタと、抵抗発熱体にコネクタを取り付けた後に接触端子を前記電極部に押し付ける押し付け構造と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
電力の供給を受ける電極部を有し回転する抵抗発熱体と、
前記抵抗発熱体に取り付けられ、当該抵抗発熱体と共に回転する接触端子を有し、当該接触端子を介して当該抵抗発熱体に電力を供給するコネクタと、
前記抵抗発熱体に前記コネクタを取り付けた後に前記接触端子を前記電極部に押し付ける押し付け構造と、を有する加熱装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記押し付け構造は、当該押し付け構造の一方向への移動に伴って前記接触端子と接触し、当該接触端子を前記電極部に押し付けることを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
【請求項3】
前記接触端子の特定箇所は、前記押し付け構造の前記一方向への移動経路に設けられ、当該特定箇所が当該押し付け構造の当該一方向の移動により当該押し付け構造に接触して力点となり、当該接触端子の作用点にて前記電極部を押し付けることを特徴とする請求項2記載の加熱装置。
【請求項4】
前記接触端子は、前記押し付け構造と接触する前には、前記電極部とは接触していないことを特徴とする請求項2記載の加熱装置。
【請求項5】
前記押しつけ構造は、当該押し付け構造を前記一方向へ移動させることで当該一方向と交差する方向に前記接触端子を移動させ、前記電極部に当該接触端子を押し付けることを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
【請求項6】
前記押しつけ構造の前記一方向は、回転する前記抵抗発熱体の軸方向と同じ方向であることを特徴とする請求項5記載の加熱装置。
【請求項7】
前記接触端子は、前記押し付け構造が当該接触端子を前記電極部に押し付ける際に、当該接触端子が変形することを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
【請求項8】
前記接触端子は、前記押し付け構造が移動する前記一方向の上流側を支点とし、当該押し付け構造と接触する特定箇所を力点とし、前記電極部と接触する箇所を作用点として、バネ構造により変形することを特徴とする請求項7記載の加熱装置。
【請求項9】
前記コネクタは、前記抵抗発熱体と共に回転する外輪と、
前記抵抗発熱体と共には回転しない内輪と、
前記外輪と前記内輪との間に設けられ、当該内輪から当該外輪へと電力を受け渡す給電リングと、
を備えることを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
【請求項10】
前記押し付け構造は、押し付けられて前記コネクタの前記内輪に接触することを特徴とする請求項9記載の加熱装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱装置および画像形成装置に関する。
続きを表示(約 5,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、加熱装置において、コンタクト端子が、ヒータの電極と接触する接点部と、ヒータ進入方向において接点部よりも下流側の領域に設けられた鉤型形状部と、を有することで、コネクタの開口部に突出しているコンタクト端子の接点部が開口部の内部に挿入される部材と接触して磨耗する現象が回避され、導通不良が抑制されるという技術が開示されています。
特許文献2には、回転駆動する加熱定着ローラを用いる定着装置を備えた画像形成装置において、加熱定着ローラは、抵抗発熱体への通電を行う電極部材を有しており、この電極部材が抵抗発熱体と3箇所以上の接点で接触することで、抵抗発熱体と電極部材との導通を安定して図ることができるという技術が開示されています。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-235223号公報
特開2001-22212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば画像形成装置に用いられる定着装置などの加熱装置では、加熱のための抵抗発熱体が用いられる場合がある。この抵抗発熱体を用いた加熱装置には、電力を供給するためのコネクタが設けられ、この抵抗発熱体には、このコネクタと電気的に接続される電極部が設けられている。そして、コネクタと抵抗発熱体の電極部との間は、接触端子で電気的に接続される。
ここで、抵抗発熱体に電力を供給するためにコネクタを接続する際、接触端子により抵抗発熱体が損傷し、導通不良になることがある。この導通不良を防ぐために、上記特許文献1では、回転しない抵抗発熱体において、コネクタを接続する際に接触端子を抵抗発熱体から引き離し、コネクタの接続後に接触端子を外部から移動させて押し付ける構成が提案されている。しかし、回転する抵抗発熱体において、特許文献1に示す抵抗発熱体とコネクタとを共に回転させた場合には、コネクタに接続される導線が絡まることから、この構成をそのまま採用することはできない。また、特許文献1に示すような構成をそのまま採用して回転する抵抗発熱体に接触端子の位置を固定して接触させた場合には、抵抗発熱体の表面に生じるミクロの凸凹により、接触端子の圧力を一定に保つことができず、導通不良が起こる場合がある。
本発明は、回転する抵抗発熱体において、コネクタ着脱時の抵抗発熱体の損傷による導通不良を防ぎ、抵抗発熱体を回転させた際の導通不良を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、電力の供給を受ける電極部を有し回転する抵抗発熱体と、前記抵抗発熱体に取り付けられ、当該抵抗発熱体と共に回転する接触端子を有し、当該接触端子を介して当該抵抗発熱体に電力を供給するコネクタと、前記抵抗発熱体に前記コネクタを取り付けた後に前記接触端子を前記電極部に押し付ける押し付け構造と、を有する加熱装置である。
請求項2に記載の発明は、前記押し付け構造は、当該押し付け構造の一方向への移動に伴って前記接触端子と接触し、当該接触端子を前記電極部に押し付けることを特徴とする請求項1記載の加熱装置である。
請求項3に記載の発明は、前記接触端子の特定箇所は、前記押し付け構造の前記一方向への移動経路に設けられ、当該特定箇所が当該押し付け構造の当該一方向の移動により当該押し付け構造に接触して力点となり、当該接触端子の作用点にて前記電極部を押し付けることを特徴とする請求項2記載の加熱装置である。
請求項4に記載の発明は、前記接触端子は、前記押し付け構造と接触する前には、前記電極部とは接触していないことを特徴とする請求項2記載の加熱装置である。
請求項5に記載の発明は、前記押しつけ構造は、当該押し付け構造を前記一方向へ移動させることで当該一方向と交差する方向に前記接触端子を移動させ、前記電極部に当該接触端子を押し付けることを特徴とする請求項1記載の加熱装置である。
請求項6に記載の発明は、前記押しつけ構造の前記一方向は、回転する前記抵抗発熱体の軸方向と同じ方向であることを特徴とする請求項5記載の加熱装置である。
請求項7に記載の発明は、前記接触端子は、前記押し付け構造が当該接触端子を前記電極部に押し付ける際に、当該接触端子が変形することを特徴とする請求項1記載の加熱装置である。
請求項8に記載の発明は、前記接触端子は、前記押し付け構造が移動する前記一方向の上流側を支点とし、当該押し付け構造と接触する特定箇所を力点とし、前記電極部と接触する箇所を作用点として、バネ構造により変形することを特徴とする請求項7記載の加熱装置である。
請求項9に記載の発明は、前記コネクタは、前記抵抗発熱体と共に回転する外輪と、前記抵抗発熱体と共には回転しない内輪と、前記外輪と前記内輪との間に設けられ、当該内輪から当該外輪へと電力を受け渡す給電リングと、を備えることを特徴とする請求項1記載の加熱装置である。
請求項10に記載の発明は、前記押し付け構造は、押し付けられて前記コネクタの前記内輪に接触することを特徴とする請求項9記載の加熱装置である。
請求項11に記載の発明は、前記押し付け構造は、押し付けられて前記コネクタの前記外輪に接触し、当該外輪の回転に伴って回転することを特徴とする請求項9記載の加熱装置である。
請求項12に記載の発明は、前記内輪は、当該内輪の内部に、前記抵抗発熱体を加熱する加熱用ランプを通すための空洞を設けることを特徴とする請求項9乃至11何れか1項記載の加熱装置である。
請求項13に記載の発明は、前記押し付け構造は、前記一方向とは逆方向への移動に伴って前記接触端子の前記電極部への押し付けを解除することを特徴とする請求項1記載の加熱装置である。
請求項14に記載の発明は、前記押し付け構造は、前記逆方向への移動に伴って前記接触端子との接触を解除し、当該接触の解除によって当該接触端子の前記電極部への接触を解除することを特徴とする請求項13記載の加熱装置である。
請求項15に記載の発明は、感光体上の静電潜像を現像する現像器と、現像された像を用紙へ転写する転写部と、電力の供給を受ける電極部を有し回転する抵抗発熱体と、前記抵抗発熱体に取り付けられ、当該抵抗発熱体と共に回転する接触端子を有し、当該接触端子を介して当該抵抗発熱体に電力を供給するコネクタと、前記抵抗発熱体に前記コネクタを取り付けた後に前記接触端子を前記電極部に押し付ける押し付け構造と、を有し現像が転写された用紙を定着する定着装置と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、回転する抵抗発熱体において、コネクタ着脱時の抵抗発熱体の損傷による導通不良を防ぎ、抵抗発熱体を回転させた際の導通不良を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、簡易な作用によって接触端子を電極部に押し付けることができる。
請求項3に記載の発明によれば、簡易な作用によって接触端子を電極部に押し付けた場合でも、押し付け力が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、接触端子が、押し付け構造と接触する前に電極部と接触している場合と比較して、コネクタ着脱時の抵抗発熱体の損傷を防ぐことができる。
請求項5に記載の発明によれば、接触端子の移動方向が押し付け構造の一方向と一致している場合と比較して、押し付け構造の設計の自由度が向上する。
請求項6に記載の発明によれば、押しつけ構造の一方向が、回転する抵抗発熱体の軸方向と同じ方向でない場合と比較して、押しつけ構造を抵抗発熱体に設置する際の作業性が向上する。
請求項7に記載の発明によれば、接触端子が変形した際の変形力を利用して接触性を向上させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、接触端子の変形にバネ構造を利用しない場合と比較して、接触性を向上させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、回転する抵抗発熱体において安定した電力の供給を確保することができる。
請求項10に記載の発明によれば、押し付け構造を簡略化できる。
請求項11に記載の発明によれば、押し付け構造がコネクタの外輪に接触しない場合と比較して、接触端子と押しつけ構造との摩擦を抑制する。
請求項12に記載の発明によれば、加熱用ランプを空洞に設けることで抵抗発熱体を効率的に加熱することができる。
請求項13に記載の発明によれば、コネクタを取外す際に押し付けを解除することができる。
請求項14に記載の発明によれば、コネクタを取外す際の抵抗発熱体の損傷を防ぐことができる。
請求項15に記載の発明によれば、回転する抵抗発熱体において、コネクタ着脱時の抵抗発熱体の損傷による導通不良を防ぎ、抵抗発熱体を回転させた際の導通不良を抑制する画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施の形態における画像形成装置を説明する図である。
本実施の形態における定着装置について説明する図であり、図1に示した定着装置の拡大図である。
本実施の形態における抵抗発熱体について説明する斜視図である。
本実施の形態における抵抗発熱体の電極部と、コネクタとを説明する図であり、図3におけるIV-IV断面である。
(a)~(c)は、本実施の形態における外部カバーによる接触端子への接触を説明する図であり、図4における抵抗発熱体の上部を示す図である。
(a)~(c)は、コネクタにおける変形例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本実施の形態について詳細に説明する。
〔画像形成装置の説明〕
図1は、本実施の形態における画像形成装置1を説明する図である。
本実施の形態に係る画像形成装置1は、給紙ユニット1Aと、印刷ユニット1Bと、排紙ユニット1Cとを備える。
給紙ユニット1Aは、記録媒体の一例としての用紙Pを収容する第1用紙収容部11~第4用紙収容部14を備える。
また、給紙ユニット1Aには、第1用紙収容部11~第4用紙収容部14の各々に対応して設けられ、各用紙収容部に収容された用紙Pを印刷ユニット1Bに接続された搬送経路に送り出す送り出しロール15~18が設けられている。
【0009】
印刷ユニット1Bは、用紙Pに画像を形成する画像形成部20を備える。また、印刷ユニット1Bには、画像形成装置1の各部を制御する制御部21が設けられている。
また、印刷ユニット1Bは、画像処理部22を備える。画像処理部22は、画像読取装置4やパーソナルコンピュータ(PC)5から送信されてきた画像データに対して画像処理を施す。
また、印刷ユニット1Bには、タッチパネルなどから構成され、ユーザに対する情報の通知を行うとともにユーザからの情報の入力を受け付けるUI(User Interface)23が設けられている。
【0010】
画像形成部20には、一定の間隔を置いて並列的に配置される6つの画像形成ユニット30T,30P,30Y,30M,30C,30K(以下、単に「画像形成ユニット30」と称する場合がある)が設けられている。
各画像形成ユニット30は、矢印A方向に回転しながら静電潜像が形成される感光体ドラム31、感光体ドラム31の表面を帯電する帯電ロール32、感光体ドラム31上に形成された静電潜像を現像する現像器33、感光体ドラム31表面のトナー等を除去するドラムクリーナ34を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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