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公開番号
2025054496
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023163559
出願日
2023-09-26
発明の名称
減衰バルブおよび緩衝器
出願人
カヤバ株式会社
代理人
個人
主分類
F16F
9/348 20060101AFI20250331BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】組付性が良好で減衰力特性の自由度を向上できる減衰バルブおよび緩衝器を提供する。
【解決手段】本発明の減衰バルブVは、円形であって、複数のポート1b,1cとシート部1d,1eとを有する弁座部材1と、環状であって弁座部材1に積層されて外周側が撓みが許容されてシート部1d,1eに離着座してポート1b,1cを開閉する積層リーフバルブ2,3とを備え、積層リーフバルブ2,3は、円環状の第1リーフバルブ2a,3aと、第1リーフバルブ2a,3aの背面となる反弁座側面に重ねられる円環状の第2リーフバルブ2b,3bとを有し、第2リーフバルブ2b,3bは、第1リーフバルブ2a,3aに軸方向で対向する孔2b1,2b2,3b1と外周から開口して孔2b1,2b2,3b1に通じる切欠通路2b3,2b4,3b2とを備えている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
円形であって、周方向に並べて設けられる複数のポートと、前記ポートの外周側を取り囲むシート部とを有する弁座部材と、
環状であって前記弁座部材に積層され、内周側が固定端とされるとともに外周側が撓みが許容されて前記シート部に離着座する自由端とされて前記ポートを開閉する積層リーフバルブとを備え、
前記積層リーフバルブは、円環状の第1リーフバルブと、前記第1リーフバルブの背面となる反弁座側面に重ねられる円環状の第2リーフバルブとを有し、
前記第2リーフバルブは、前記第1リーフバルブに軸方向で対向する孔と外周から開口して前記孔に通じる切欠通路とを有する
ことを特徴とする減衰バルブ。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記積層リーフバルブは、円環状であって前記第2リーフバルブの背面側に重ねられて前記第2リーフバルブの孔を閉塞可能な第3リーフバルブを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項3】
前記積層リーフバルブは、円環状であって外径が前記第2リーフバルブの外径より小径であって前記孔の一部に対向して前記第2リーフバルブの背面側に重ねられる第4リーフバルブを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項4】
前記積層リーフバルブは、円環状であって外径が前記第2リーフバルブの外径より小径であって前記孔に対向せずに前記第2リーフバルブの背面側に重ねられる第5リーフバルブを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項5】
前記第2リーフバルブは、前記孔の外周側に前記切欠通路を挟んで対向する一対の腕を有し、
前記腕の径方向長さが互いに異なっている
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項6】
前記切欠通路は、前記孔の周方向の中央から周方向端に偏った位置に連通している
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項7】
アウターチューブと、前記アウターチューブ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドと、前記アウターチューブに対する前記ロッドの移動によって液体が行き来する少なくとも2つの作動室とを有する緩衝器本体と、
前記作動室間に設けられた請求項1から6のいずれか一項に記載の減衰バルブとを備えた
ことを特徴とする緩衝器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、減衰バルブおよび緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
緩衝器は、たとえば、車両における乗心地を向上する目的で、車両における車体と車軸との間に介装されて使用され、伸縮時に発揮する減衰力で車体および車輪の振動を抑制する。
【0003】
このような緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に移動自在に挿入されるピストンロッドと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内の圧側室の下方に気室を区画するフリーピストンと、ピストンに設けられて伸側室と圧側室とを連通する減衰通路と、減衰通路に設けた減衰バルブとを備えている。
【0004】
減衰バルブは、たとえば、緩衝器のシリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するとともに伸側室と圧側室とを連通するポートとポートの外周を取り囲むシート部とを備えたピストンと、環状であって内周側を固定端としてピストンロッドに固定され外周側を自由端として撓みが許容されてピストンに積層される積層リーフバルブとを備えるものがある。
【0005】
このような減衰バルブでは、積層リーフバルブが撓んでシート部から離間する開弁時において、積層リーフバルブの開弁動作を滑らかにするために、積層リーフバルブの周方向の一箇所あるいは複数個所から徐々に開弁動作させる試みがある。このような減衰バルブでは、複数枚のリーフバルブでなる積層リーフバルブにおけるシート部に当接する1枚目のリーフバルブの背面側に、外周形状が二面幅形状のリングを積層して当該リーフバルブのリングによって支持されていない部分を開き易くしている(たとえば、特許文献1参照)。また、これ以外にも、積層リーフバルブに積層されて積層リーフバルブの内周を拘束するための間座をD形状としての積層リーフバルブ全体としての見かけ上の剛性に周方向で変化をつけて剛性の弱い部分から積層リーフバルブを開弁させるものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006‐194336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の減衰バルブは、リーフバルブを一部分から開弁させることによって開弁動作を滑らかにしてリーフバルブの全周が一気にシート部から離間することによって生じる圧力変動を抑制でき、異音の発生や減衰力の急変を緩和できる点で優れているが、リーフバルブに当該リーフバルブとは外周形状が異なる間座やリーフバルブを積層する必要があって、組付性に難があるとともに、減衰バルブにおける減衰力特性の自由度が低い。
【0008】
そこで、本発明は、組付性が良好で減衰力特性の自由度を向上できる減衰バルブおよび緩衝器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明の減衰バルブは、円形であって、周方向に並べて設けられる複数のポートと、ポートの外周側を取り囲むシート部とを有する弁座部材と、環状であって弁座部材に積層され、内周側が固定端とされるとともに外周側が撓みが許容されてシート部に離着座する自由端とされてポートを開閉する積層リーフバルブとを備え、積層リーフバルブは、円環状の第1リーフバルブと、第1リーフバルブの背面となる反弁座側面に重ねられる円環状の第2リーフバルブとを有し、第2リーフバルブは、第1リーフバルブに軸方向で対向する孔と外周から開口して孔に通じる切欠通路とを備えている。
【0010】
このように構成された減衰バルブによれば、積層リーフバルブを構成する第1リーフバルブと第2リーフバルブがともに円環状であるので組付性が良好であり、また、第2リーフバルブに設けた孔の位置、開口面積および周方向幅の調整によって積層リーフバルブにおける撓み易い部分の位置、撓み易さおよび撓み易い部分の周方向長さを任意に調整できる。
(【0011】以降は省略されています)
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