TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025054053
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023163231
出願日2023-09-26
発明の名称粘度調整剤、液状組成物およびその粘度調整方法、インクならびにインクジェットプリンター
出願人三菱ケミカル株式会社,ニューサウス イノベーションズ ピーティーワイ リミテッド
代理人個人,個人,個人
主分類C09K 3/00 20060101AFI20250331BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、温度条件の変化によって粘度特性を制御できる粘度調整剤を提供する。
【解決手段】本発明の粘度調整剤は、ポリマーナノファイバー10を含有する。ポリマーナノファイバー10は、疎媒性コア20および親媒性シェル30を有するコアシェル形態を有する。本発明の粘度調整剤によれば、疎媒性コア20のガラス転移温度を基準として温度条件を変化させることで、粘度特性を変化させることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
疎媒性コアおよび親媒性シェルを有するコアシェル形態を有する、ポリマーナノファイバーを含有し、
前記疎媒性コアのガラス転移温度を基準として温度条件を変化させることで、粘度特性が変化する、粘度調整剤。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記ポリマーナノファイバーが、疎媒性ブロックおよび親媒性ブロックを有する両親媒性ブロック共重合体が自己集合することで形成された、請求項1に記載の粘度調整剤。
【請求項3】
前記疎媒性ブロックが、スチレンに基づく単位、(メタ)アクリル酸n-ブチルに基づく単位、(メタ)アクリル酸メチルに基づく単位および(メタ)アクリル酸ベンジルに基づく単位からなる群から選ばれる少なくとも1種を有する、請求項2に記載の粘度調整剤。
【請求項4】
前記ポリマーナノファイバーが、架橋されている、請求項1に記載の粘度調整剤。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の粘度調整剤と、液状媒体とを含有する、液状組成物。
【請求項6】
請求項5に記載の液状組成物の粘度調整方法であって、
前記疎媒性コアのガラス転移温度を基準として温度条件を変化させることで、前記液状組成物の粘度特性を変化させることを含む、粘度調整方法。
【請求項7】
せん断力条件を変化させることで、前記液状組成物の粘度を変化させることをさらに含む、請求項6に記載の粘度調整方法。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか一項に記載の粘度調整剤を含有する、インク。
【請求項9】
インクジェットプリンター用である、請求項8に記載のインク。
【請求項10】
請求項9に記載のインクを備えた、インクジェットプリンター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘度調整剤、液状組成物およびその粘度調整方法、インクならびにインクジェットプリンターに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、セルロースナノファイバーを含有するスラリーの粘度がせん断速度条件によって変化することが開示されている。セルロースナノファイバーを含有するスラリーにおいては、せん断速度が小さいときはせん断粘度が大きくなる一方、せん断速度が大きいときはせん断粘度が小さくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/111165号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、セルロースナノファイバーでは温度条件の変化による粘度の変化幅が小さいため、温度条件の変化によって粘度を制御しにくい。
本発明は、温度条件の変化によって粘度特性を制御できる粘度調整剤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]疎媒性コアおよび親媒性シェルを有するコアシェル形態を有する、ポリマーナノファイバーを含有し、前記疎媒性コアのガラス転移温度を基準として温度条件を変化させることで、粘度特性が変化する、粘度調整剤。
[2]前記ポリマーナノファイバーが、疎媒性ブロックおよび親媒性ブロックを有する両親媒性ブロック共重合体が自己集合することで形成された、[1]に記載の粘度調整剤。
[3]前記疎媒性ブロックが、スチレンに基づく単位、(メタ)アクリル酸n-ブチルに基づく単位、(メタ)アクリル酸メチルに基づく単位および(メタ)アクリル酸ベンジルに基づく単位からなる群から選ばれる少なくとも1種を有する、[2]に記載の粘度調整剤。
[4]前記ポリマーナノファイバーが、架橋されている、[1]~[3]のいずれかに記載の粘度調整剤。
[5][1]~[4]のいずれかに記載の粘度調整剤と、液状媒体とを含有する、液状組成物。
[6][5]に記載の液状組成物の粘度調整方法であって、前記疎媒性コアのガラス転移温度を基準として温度条件を変化させることで、前記液状組成物の粘度特性を変化させることを含む、粘度調整方法。
[7]せん断力条件を変化させることで、前記液状組成物の粘度を変化させることをさらに含む、[6]に記載の粘度調整方法。
[8][1]~[4]のいずれかに記載の粘度調整剤を含有する、インク。
[9]インクジェットプリンター用である、[8]に記載のインク。
[10][9]に記載のインクを備えた、インクジェットプリンター。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、温度条件の変化によって粘度特性を制御できる粘度調整剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、ポリマーナノファイバーの一例の模式図である。
図2は、自己集合によりポリマーナノファイバーを形成する両親媒性ブロック共重合体を示す模式図である。
図3は、実施例1のポリマーナノファイバーを含有するサンプルのせん断粘度特性を示す。
図4は、実施例2のポリマーナノファイバーを含有するサンプルのせん断粘度特性を示す。
図5は、実施例3のポリマーナノファイバーを含有するサンプルのせん断粘度特性を示す。
図6は、実施例4のポリマーナノファイバーを含有するサンプルのせん断粘度特性を示す。
図7は、実施例5のポリマーナノファイバーを含有するサンプルのせん断粘度特性を示す。
図8は、実施例6のポリマーナノファイバーを含有するサンプルのせん断粘度特性を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書における以下の用語の意味は以下の通りである。
「(メタ)アクリル」はアクリルおよびメタクリルの総称である。
「疎媒性」とは、溶媒との親和性が相対的に低く、互いに凝集しやすい性質のことを意味する。
「親媒性」とは、溶媒との親和性が相対的に高く、溶媒となじみやすい性質のことを意味する。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値および上限値として含むことを意味する。
【0009】
[粘度調整剤]
本発明の一態様は、粘度調整剤に関する。粘度調整剤は、ポリマーナノファイバーを含有し、該ポリマーナノファイバーは、疎媒性コアおよび親媒性シェルを有するコアシェル形態を有する。粘度調整剤においては、該疎媒性コアのガラス転移温度を基準として温度条件を変化させることで粘度が変化する。ここで言う温度条件とは、粘度調整剤を加熱または冷却したときの温度を意味する。
【0010】
例えば、後述の実施例の図7等の結果に示すように、粘度調整剤においては、測定温度がポリマーナノファイバーの疎媒性コアのガラス転移温度より高いとき、測定温度が高くなるほど粘度が低くなる傾向がある。よって、測定温度がポリマーナノファイバーの疎媒性コアのガラス転移温度より高いときは、相対的な低粘度状態を維持しやすい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
消火塗料
今日
日榮新化株式会社
粘着テープ
22日前
三商株式会社
屋外用塗料組成物
1日前
日榮新化株式会社
掲示パネルセット
21日前
アイカ工業株式会社
塗材仕上げ工法
28日前
東ソー株式会社
ホットメルト接着剤
19日前
日本特殊塗料株式会社
塗り床材組成物
29日前
アイカ工業株式会社
光硬化型圧着組成物
14日前
コニシ株式会社
プライマー組成物
5日前
株式会社大阪ソーダ
撥水撥油性表面処理剤
12日前
デンカ株式会社
蛍光体
28日前
デンカ株式会社
蛍光体
28日前
デンカ株式会社
蛍光体粉末
1日前
アイカ工業株式会社
バランスウエイト用組成物
12日前
大日本印刷株式会社
塗工液及び容器
11日前
TOTO株式会社
部材
12日前
TOTO株式会社
設備
18日前
エスケー化研株式会社
吸熱性組成物及び吸熱ボード
1か月前
artience株式会社
コーティング剤及び包装材
7日前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
6日前
デンカ株式会社
サイアロン蛍光体粉末の製造方法
1か月前
大日精化工業株式会社
顔料分散剤及び顔料分散液
12日前
三菱製紙株式会社
接着剤
5日前
宸寰科技有限公司
熱伝導性難燃材料
6日前
artience株式会社
活性エネルギー線硬化型組成物
25日前
デンカ株式会社
蛍光体粉末、複合体および発光装置
5日前
日東電工株式会社
粘着シート
25日前
三菱ケミカル株式会社
接着シート
14日前
トヨタ自動車東日本株式会社
マスチック歪み予測方法
19日前
強化土エンジニヤリング株式会社
地盤注入工法
12日前
株式会社コバヤシ
接着剤組成物及びカバーレイフィルム
22日前
住友金属鉱山株式会社
赤外線吸収繊維、繊維製品
13日前
artience株式会社
剥離紙レス粘着シートおよびラベル
22日前
関西ペイント株式会社
光輝性塗料組成物及び複層塗膜形成方法
20日前
理想科学工業株式会社
捺染用インクセット
19日前
東洋アルミニウム株式会社
赤外線反射黒色効果顔料
13日前
続きを見る