TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025054045
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023163222
出願日
2023-09-26
発明の名称
解体建築材の処理方法
出願人
株式会社熊谷組
,
株式会社ブリッジス
,
株式会社島村商会
,
株式会社MIRAIサービス
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
B09B
3/00 20220101AFI20250331BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】塗膜に破損が生じて塗膜が飛散している事態を有効に検出する。
【解決手段】有害物質が付着した解体建築材の処理方法は、負圧に調整した所定空間内で、解体建築材の表面に、蓄光性または蛍光性を有するマーカー剤を混和した樹脂系塗料を塗布する塗料塗布工程を有する。解体建築材の表面に塗布した塗膜に破損が生じ、塗膜が周囲に飛散した場合、周囲の粉塵を回収し、粉塵にブラックライトを照射すると、粉塵に飛散した塗膜が含まれていれば塗膜に混和したマーカー剤が発光するから、塗膜が飛散したことを検知することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
有害物質が付着した解体建築材の処理方法であって、
負圧に調整した所定空間内で、前記解体建築材の表面に、蓄光性または蛍光性を有するマーカー剤を混和した樹脂系塗料を塗布する塗料塗布工程、
を有することを特徴とする解体建築材の処理方法。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
請求項1記載の解体建築材の処理方法であって、
前記樹脂系塗料は、前記マーカー剤を0.007重量パーセント以上混和している、
解体建築材の処理方法。
【請求項3】
請求項2記載の解体建築材の処理方法であって、
前記解体建築材は、鋼材であり、
前記有害物質は、ポリ塩化ビフェニルであり、
前記樹脂系塗料は、水系ビニル樹脂塗料あり、
前記マーカー剤は、蓄光剤または蛍光剤である、
解体建築材の処理方法。
【請求項4】
請求項3記載の解体建築材の処理方法であって、
前記塗料塗布工程の前に、負圧に調整した所定空間内で、前記解体建築材に対してブラスト処理を施すブラスト処理工程、
を備える解体建築材の処理方法。
【請求項5】
請求項3または4記載の解体建築材の処理方法であって、
前記樹脂系塗料を塗布した前記解体建築材を溶融する溶融工程、
を有する解体建築材の処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、解体建築材の処理方法に関し、詳しくは、有害物質が付着した解体建築材の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の解体建築材の処理方法としては、PCB汚染物の表面に2層以上の積層構造を有する塗膜を形成するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この処理方法では、PCB汚染物に接する第1層を、塗布部材を汚染物表面に接触させる塗布方法で形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-157244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の処理方法では、搬出や運搬の途中で塗膜に破損が生じ、塗膜が飛散することにより有害物質による環境などへの汚染が生じる場合がある。この場合、こうした事態が生じているか否かを検出することが望ましいが、上述の処理方法では、有効に検出することは困難である。
【0005】
本発明の解体建築材の処理方法は、塗膜に破損が生じて塗膜が飛散している事態を有効に検出することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解体建築材の処理方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の解体建築材の処理方法は、
有害物質が付着した解体建築材の処理方法であって、
負圧に調整した所定空間内で、前記解体建築材の表面に、蓄光性または蛍光性を有するマーカー剤を混和した樹脂系塗料を塗布する塗料塗布工程、
を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の解体建築材の処理方法では、負圧に調整した所定空間内で、有害物質が付着した解体建築材の表面に、蓄光性または蛍光性を有するマーカー剤を混和した樹脂系塗料を塗布する。解体建築材の搬出や輸送などの際には、解体建築材同士や他の物体との衝突や擦れなどにより、解体建築材の表面に塗布した塗膜に破損が生じ、塗膜が周囲に飛散する場合がある。この場合、周囲の粉塵を回収し、粉塵にブラックライトを照射すると、粉塵に飛散した塗膜が含まれていれば塗膜に混和したマーカー剤が発光するから、塗膜が飛散したことを検知することができる。このように、蓄光性または蛍光性を有するマーカー剤を混和した樹脂系塗料を解体建築材の表面に塗布することにより、塗膜に破損が生じて塗膜が飛散している事態を有効に検出することができる。
【0009】
本発明の解体建築材の処理方法において、前記樹脂系塗料は前記マーカー剤を0.007重量パーセント以上混和しているものが好ましい。なお、前記樹脂系塗料は前記マーカー剤を0.01重量パーセント以上混和しているものが更に好ましい。この場合、前記解体建築材は鋼材であり、前記有害物質はポリ塩化ビフェニルであり、前記樹脂系塗料は水系ビニル樹脂塗料あり、前記マーカー剤は蓄光剤または蛍光剤であるものとしてもよい。樹脂系塗料としては、米国・カーボライン社が原子炉内の除染用に開発した水系ビニル樹脂塗料(ALARA 1146 CAVITY DECON)やジャパンカーボライン社のカーボクリリック3346(水溶性アクリル樹脂系塗料)が好ましいが、フェノール樹脂系塗料、アルキド樹脂系塗料、メラミン樹脂系塗料、エポキシ樹脂系塗料、ウレタン樹脂系塗料、シリコン樹脂系塗料、塩化ビニル樹脂系塗料、酢酸ビニル樹脂系塗料、フッ素樹脂系塗料、セルロース系塗料なども好適である。
【0010】
本発明の解体建築材の処理方法において、前記塗料塗布工程の前に、負圧に調整した所定空間内で、前記解体建築材に対してブラスト処理を施すブラスト処理工程を備えるものとしてもよい。解体建築材に対してブラスト処理を施すことにより、処理後の解体建築材の表面における有害物質の濃度を極めて低くすることができる。また、前記樹脂系塗料を塗布した前記解体建築材を溶融する溶融工程を有するものとしてもよい。解体建築材の溶融の際に樹脂系塗料に閉じ込められた僅かな有害物質等も分解するから、溶融した鋼材をリユースすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社熊谷組
解体建築材の処理方法
7日前
株式会社熊谷組
山留めアンカーの位置測量方法
6日前
株式会社熊谷組
桟橋構築方法、及び橋梁構築方法
4日前
花王株式会社
土壌洗浄方法
1か月前
株式会社土と野菜
消化液処理方法
13日前
清水建設株式会社
加熱井戸
1か月前
本田技研工業株式会社
樹脂回収方法
19日前
アルメック 株式会社
非鉄金属回収ライン
12日前
東洋アルミニウム株式会社
アルミ複合材料の分別回収方法
11日前
個人
有機廃棄物から即効性有機肥料を製造する方法
10日前
大口電子株式会社
廃基板の前処理方法及び前処理設備
10日前
個人
ワイヤーロープ抜き取り装置及びワイヤーロープの抜き取り方法
1か月前
株式会社サムズ
固形原料の製造方法
5日前
SINKPIA・JAPAN株式会社
資源化装置
1か月前
太平洋セメント株式会社
廃石膏ボードの処理方法
5日前
株式会社神鋼環境ソリューション
希釈液添加システム
6日前
国立大学法人神戸大学
有機性廃棄物のメタン発酵処理方法
20日前
南京農業大学
フェネート系に基づく土壤中のフタル酸エステルの除去方法
1か月前
太平洋セメント株式会社
塩素除去方法及び塩素除去システム
5日前
ナショナル ユニバーシティ オブ タイナン
リサイクル装置
1か月前
鹿島建設株式会社
遮水シート固定方法及び遮水シート固定構造
26日前
AGC株式会社
合わせガラスの分離装置
1か月前
大和ハウス工業株式会社
バイオガス発電システム
7日前
三洋化成工業株式会社
リン酸回収方法
1か月前
株式会社タカフジ
木材利用方法
1か月前
ナショナル ユニバーシティ オブ タイナン
太陽電池モジュールの枠分離装置
1か月前
株式会社安藤・間
廃棄物埋立て方法
20日前
株式会社安藤・間
焼却残渣処分方法
20日前
東日本電信電話株式会社
制御システム、制御方法、および制御プログラム
4日前
川崎重工業株式会社
バイオガス化施設と炭化燃料化施設を備える複合施設
1か月前
株式会社大林組
1,4-ジオキサンの揮発抑制剤、及び、揮発抑制方法
1か月前
一般社団法人亜臨界水反応総合技術研究会
塩素含有廃棄物処理装置及び塩素含有廃棄物を脱塩する方法
1か月前
株式会社サニコン
廃棄物処理装置、請求金額算出方法、プログラム、及び、廃棄物処理システム
1か月前
日本コークス工業株式会社
太陽電池モジュールからのシリコン回収方法
1か月前
住友大阪セメント株式会社
石膏転化反応の制御方法及び炭酸カルシウムの製造方法
1か月前
ナショナル ユニバーシティ オブ タイナン
太陽電池モジュール用接続箱の取り外し装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る