TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025053631
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023162670
出願日2023-09-26
発明の名称イカ釣り糸案内機構、およびイカ釣り機
出願人株式会社浅利研究所
代理人個人
主分類A01K 79/00 20060101AFI20250331BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】釣り上げたイカの二次的な損傷を防止しつつ、海中への落下による損失を防止ないしは低減できるイカ釣り機を提供する。
【解決手段】釣り糸から外れる等して落下してくるイカを受け止める受け止め部2と、その上面が受け止め部2の一部をなしていている案内部3とからなり、案内部3は受け止め部2の下方側からドラム20側へと釣り糸を通して案内する開口4を有し、釣り糸に掛かっているイカが上方へ通り抜け可能なように形成されているイカ釣り機。
【選択図】図1-4
特許請求の範囲【請求項1】
複数のイカ釣り針が取り付けられている釣り糸をドラムで巻き上げる方式のイカ釣り機の一部をなすかまたは該イカ釣り機に取り付けられる、
該ドラムの下方に配置させて用いるイカ釣り糸案内機構であって、
釣り糸から外れる等して落下してくるイカを受け止める受け止め部と、
その上面が該受け止め部の一部をなしていている案内部とからなり、
該案内部は、該受け止め部の下方側からドラム側へと釣り糸を通して案内する開口を有していて、釣り糸に掛かっているイカが上方へ通り抜け可能なように形成されている
ことを特徴とする、イカ釣り糸案内機構。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記案内部は、前記受け止め部の下方側から上方側への方向にのみ開く片側開閉構造を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のイカ釣り糸案内機構。
【請求項3】
前記片側開閉構造は、釣り糸に掛かっているイカが上方に通り抜けた後は閉じ、それにより前記案内部の上方側に面した開口面積を縮小するように形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のイカ釣り糸案内機構。
【請求項4】
前記案内部は、前記受け止め部の下方側に位置する管体と、該管体の上方側端部側に設けられている片側開閉構造とからなることを特徴とする、請求項3に記載のイカ釣り糸案内機構。
【請求項5】
前記片側開閉構造は前記受け止め部に枢設された複数の開閉板により構成されていることを特徴とする、請求項4に記載のイカ釣り糸案内機構。
【請求項6】
前記開閉板はイカ釣り糸に掛かっているイカを上方に通した後は自然落下により閉じるよう形成されていることを特徴とする、請求項5に記載のイカ釣り糸案内機構。
【請求項7】
前記片側開閉構造は弾性体を用いて構成されていることを特徴とする、請求項4に記載のイカ釣り糸案内機構。
【請求項8】
前記片側開閉構造は中央に開口を形成するように配置された複数の弾性片により構成されていることを特徴とする、請求項4に記載のイカ釣り糸案内機構。
【請求項9】
前記管体の少なくとも一方の開口端部は、アールすなわち丸みをもって形成されていることを特徴とする、請求項4に記載のイカ釣り糸案内機構。
【請求項10】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9のいずれかに記載のイカ釣り糸案内機構と、該イカ釣り糸案内機構の上方に配置されているイカ釣り糸巻き上げ用のドラムとを備えてなることを特徴とする、イカ釣り機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はイカ釣り糸案内機構、およびイカ釣り機に係り、特に船上で用いられる、釣り糸をドラムで巻上げる方式のイカ釣り機において、釣り糸から外れて落下するイカを効果的に受け止め、海中落下による損失を防止ないしは低減することのできる技術に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
イカ釣針を多数連結した釣り糸をドラムで巻上げる方式のイカ釣り機については従来、特許出願等も多くなされている。たとえば後掲特許文献1には、イカ釣針に引掛って釣り上げられたイカが案内ローラーを通過する際のイカ釣針からの脱離および海中への落下防止対策として、釣糸を巻上げ機で船内に誘導する際これを介する案内ローラーを、その胴周面に針杆が略垂直に突設された構造とする技術が開示されている。これにより、イカ釣針に引掛かったイカを針杆で刺突し、脱離・落下を防止できるとしている。
【0003】
また特許文献2には、上記文献1と同様の課題を解決するための手段として、回転ドラムに巻回・保持する釣糸を、前ローラーを介して巻上げることでイカを釣り上げる複数台のイカ釣機と、イカ釣機を集中制御する制御手段とを具備する構成が開示されている。制御手段により、イカ釣機の巻上げ動作の最終段階に針上領域を設定し、針上領域における巻上げ動作を前の段階の速度および巻上げ力よりも小とすることで、釣り針からのイカの脱離・落下を防止できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-245318号公報「イカ釣り機の釣糸案内ローラー」
特開平10-313755号公報「自動イカ釣装置」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図13は、各特許文献開示技術がともに課題としている状況を概念的に示す説明図である。これは、ムラサキイカ等において特に取り上げられているイカの釣り落としの問題に係るものであり、イカ釣り機1030における、釣り糸R巻き上げ時におけるイカSの釣り針からの脱離、落下の状況である。しかし、上記文献1開示技術では、釣り上げたイカに余計な損傷を二次的に与えることになり、鮮度低下や商品性の低下を招き、好ましくない。一方、文献2開示技術は、複数のドラムにおける巻上げ動作の速度や力を制御手段によって集中制御することができる発明であるが、上記釣り落としの課題は残る。釣り上げたイカの二次的な損傷を極力防止しつつ、より実用性の高い技術が求められる。
【0006】
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点をなくし、釣り上げたイカの二次的な損傷を防止しつつ、海中への落下による損失を防止ないしは低減できる、実用性の高い技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者は上記課題について検討した。釣り糸からのイカの脱離の対策は特に取らないが、脱離した場合にこれが船上から海中へと落下してしまうことを極力防止するための構造を目指した。そして、イカが釣り針から脱離して落下した場合に、船上で受け止めて海中へと落下させない構造に想到し、これに基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0008】
〔1〕 複数のイカ釣り針が取り付けられている釣り糸をドラムで巻き上げる方式のイカ釣り機の一部をなすかまたは該イカ釣り機に取り付けられる、該ドラムの下方に配置させて用いるイカ釣り糸案内機構であって、釣り糸から外れる等して落下してくるイカを受け止める受け止め部と、その上面が該受け止め部の一部をなしていている案内部とからなり、該案内部は、該受け止め部の下方側からドラム側へと釣り糸を通して案内する開口を有していて、釣り糸に掛かっているイカが上方へ通り抜け可能なように形成されていることを特徴とする、イカ釣り糸案内機構。
〔2〕 前記案内部は、前記受け止め部の下方側から上方側への方向にのみ開く片側開閉構造を備えていることを特徴とする、〔1〕に記載のイカ釣り糸案内機構。
〔3〕 前記片側開閉構造は、釣り糸に掛かっているイカが上方に通り抜けた後は閉じ、それにより前記案内部の上方側に面した開口面積を縮小するように形成されていることを特徴とする、〔2〕に記載のイカ釣り糸案内機構。
〔4〕 前記案内部は、前記受け止め部の下方側に位置する管体と、該管体の上方側端部側に設けられている片側開閉構造とからなることを特徴とする、〔3〕に記載のイカ釣り糸案内機構。
【0009】
〔5〕 前記片側開閉構造は前記受け止め部に枢設された複数の開閉板により構成されていることを特徴とする、〔4〕に記載のイカ釣り糸案内機構。
〔6〕 前記開閉板はイカ釣り糸に掛かっているイカを上方に通した後は自然落下により閉じるよう形成されていることを特徴とする、〔5〕に記載のイカ釣り糸案内機構。
〔7〕 前記片側開閉構造は弾性体を用いて構成されていることを特徴とする、〔4〕に記載のイカ釣り糸案内機構。
〔8〕 前記片側開閉構造は中央に開口を形成するように配置された複数の弾性片により構成されていることを特徴とする、〔4〕に記載のイカ釣り糸案内機構。
〔9〕 前記管体の少なくとも一方の開口端部は、アールすなわち丸みをもって形成されていることを特徴とする、〔4〕に記載のイカ釣り糸案内機構。
【0010】
〔10〕 〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕、〔8〕、〔9〕のいずれかに記載のイカ釣り糸案内機構と、該イカ釣り糸案内機構の上方に配置されているイカ釣り糸巻き上げ用のドラムとを備えてなることを特徴とする、イカ釣り機。
〔11〕 前記イカ釣り糸案内機構の開口と前記ドラムとの位置関係を調節するための開口‐ドラム間位置調節手段が設けられていることを特徴とする、〔10〕に記載のイカ釣り機。
〔12〕 前記イカ釣り糸案内機構の開口と前記ドラムに掛け回されたイカ釣り糸の引っ張り方向との位置関係を調節するために、該開口‐ドラム間に該イカ釣り糸を掛ける中間誘導部が設けられていることを特徴とする、〔10〕に記載のイカ釣り機。
〔13〕 前記中間誘導部の位置を調節するための中間誘導部調節手段が設けられていることを特徴とする、〔12〕に記載のイカ釣り機。
〔14〕 前記ドラムと前記イカ釣り糸案内機構の間の高さに、釣り糸から外れる等して落下してくるイカを補助的に受け止める補助受け止め部が設けられていることを特徴とする、〔10〕に記載のイカ釣り機。
〔15〕 前記ドラムと前記イカ釣り糸案内機構の間の高さに、釣り糸から外れる等して落下してくるイカを補助的に受け止める補助受け止め部が設けられていることを特徴とする、〔11〕、〔12〕、〔13〕のいずれかに記載のイカ釣り機。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
仕切り板付き植木鉢
11日前
美らくる株式会社
栽培方法
7日前
井関農機株式会社
作業車両
1日前
個人
ショベルバケット型スコップ
1日前
井関農機株式会社
農業支援システム
1日前
三菱マヒンドラ農機株式会社
移植機
4日前
日本化薬株式会社
マイクロカプセル農薬組成物
12日前
株式会社カインズ
キャットタワー
7日前
大和ハウス工業株式会社
栽培装置
6日前
群馬県
節足動物および腹足動物の判定システム
5日前
株式会社クロス・クローバー・ジャパン
保定袋
1日前
株式会社すとろーはうす
動物用衣服
6日前
株式会社神鋼環境ソリューション
供試魚保持装置
4日前
松山株式会社
畦形成装置及び畦形成システム
4日前
株式会社北海コーキ
農耕用牽引車における連結構造
6日前
井関農機株式会社
作業車両
7日前
個人
アマモの育成方法及びアマモの育成装置
13日前
ヤンマーホールディングス株式会社
コンバイン
5日前
井関農機株式会社
作業車両
5日前
株式会社アンテック
防鳥装置及び防鳥装置の設置方法
4日前
井関農機株式会社
苗移植機
7日前
井関農機株式会社
作業車両
5日前
個人
唾液採取用装置を用いた哺乳動物の体調判定方法及び装置
5日前
井関農機株式会社
コンバイン
6日前
大和ハウス工業株式会社
養殖排水の処理システム
4日前
井関農機株式会社
コンバイン
5日前
株式会社デンソー
潅水システムおよび制御装置
6日前
株式会社浅利研究所
イカ釣り糸案内機構、およびイカ釣り機
1日前
株式会社デンソー
潅水システムおよび制御装置
6日前
井関農機株式会社
雑草発生抑制機
6日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
4日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
4日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
5日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
5日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
6日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
6日前
続きを見る