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公開番号
2025052837
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023161781
出願日
2023-09-25
発明の名称
樹脂組成物、樹脂成形体、及び樹脂ペレットの製造方法
出願人
スタンレー電気株式会社
代理人
デロイトトーマツ弁理士法人
主分類
C08L
23/00 20060101AFI20250328BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】射出成型時における金型の腐食を抑制するとともに、イソシアネートガスの発生を抑制した樹脂組成物、樹脂成形体、及び樹脂ペレットの製造方法を提供する。
【解決手段】植物繊維10と、ポリオレフィン系樹脂11と、第1環式化合物、第2環式化合物、第3環式化合物および第4環式化合物のうち少なくとも1つと、を混練し、樹脂組成物30を得る工程を含む樹脂組成物30の製造方法であって、例えば前記第1環式化合物は、第1窒素及び第2窒素が結合基により結合されているカルボジイミドを含む主環状構造と、該主環状構造の一部に縮合した2つ以上の第1副環状構造とを有する環式化合物である、樹脂組成物の製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
植物繊維と、
ポリオレフィン系樹脂と、
第1環式化合物、第2環式化合物、第3環式化合物および第4環式化合物のうち少なくとも1つと、を混練し、樹脂組成物を得る工程を含む樹脂組成物の製造方法であって、
前記第1環式化合物は、第1窒素及び第2窒素が結合基により結合されているカルボジイミドを含む主環状構造と、該主環状構造の一部に縮合した2つ以上の第1副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第2環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造から置換基として伸びた2つ以上の第2副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第3環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造の一部に縮合した前記第1副環状構造と該第1副環状構造の各々から置換基として伸びた第2副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第4環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造の一部に縮合した前記第1副環状構造と該第1副環状構造の一部に縮合した第2副環状構造とを有する環式化合物である樹脂組成物の製造方法。
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【請求項2】
請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法であって、
前記植物繊維と、
前記ポリオレフィン系樹脂と、
前記第1環式化合物、前記第2環式化合物、前記第3環式化合物および前記第4環式化合物のうち少なくとも1つと、
第1級アミン及び第2級アミンのうち少なくとも1つを有するポリアミン、及び、ポリオキサゾリンのうち少なくとも1つと、を混練し、樹脂組成物を得る工程を含む樹脂組成物の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の樹脂組成物の製造方法であって、
前記植物繊維が針葉樹由来の木粉である樹脂組成物の製造方法。
【請求項4】
植物繊維と、
ポリオレフィン系樹脂と、
第1環式化合物、第2環式化合物、第3環式化合物および第4環式化合物のうち少なくとも1つと、を混練し、樹脂組成物を得る工程と、
前記樹脂組成物を温度300℃以下の熱源を有する機器の構成部材に成形する成形工程とを含む樹脂成形体の製造方法であって、
前記第1環式化合物は、第1窒素及び第2窒素が結合基により結合されているカルボジイミドを含む主環状構造と、該主環状構造の一部に縮合した2つ以上の第1副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第2環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造から置換基として伸びた2つ以上の第2副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第3環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造の一部に縮合した前記第1副環状構造と該第1副環状構造の各々から置換基として伸びた第2副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第4環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造の一部に縮合した前記第1副環状構造と該第1副環状構造の一部に縮合した第2副環状構造とを有する環式化合物である樹脂成形体の製造方法。
【請求項5】
前記構成部材が車両用灯具のハウジング又はブラケットである請求項4に記載の樹脂成形体の製造方法。
【請求項6】
植物繊維と、
ポリオレフィン系樹脂と、
第1環式化合物、第2環式化合物、第3環式化合物および第4環式化合物のうち少なくとも1つと、を混練し、樹脂組成物を得る工程と、
前記樹脂組成物をペレット状に成形する成形工程とを含む樹脂ペレットの製造方法であって、
前記第1環式化合物は、第1窒素及び第2窒素が結合基により結合されているカルボジイミドを含む主環状構造と、該主環状構造の一部に縮合した2つ以上の第1副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第2環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造から置換基として伸びた2つ以上の第2副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第3環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造の一部に縮合した前記第1副環状構造と該第1副環状構造の各々から置換基として伸びた第2副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第4環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造の一部に縮合した前記第1副環状構造と該第1副環状構造の一部に縮合した第2副環状構造とを有する環式化合物である樹脂ペレットの製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載の樹脂ペレットの製造方法であって、
前記植物繊維と、
前記ポリオレフィン系樹脂と、
前記第1環式化合物、前記第2環式化合物、前記第3環式化合物および前記第4環式化合物のうち少なくとも1つと、
第1級アミン及び第2級アミンのうち少なくとも1つを有するポリアミン、及び、ポリオキサゾリンのうち少なくとも1つとを混練して、樹脂組成物を得る工程を含む樹脂ペレットの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物繊維とポリオレフィン系樹脂とを含有する樹脂組成物、樹脂成形体、及び樹脂ペレットの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、樹脂組成物の強度を確保するために、ベースである合成樹脂(ポリオレフィン系樹脂)に充填剤(フィラー)として植物繊維または炭酸カルシウム、タルクあるいはガラス繊維等の無機素材を配合する手法が採られている。特に植物繊維は、無機素材と比較して比重が軽いことから樹脂組成物の強度を向上させつつ軽量化を実現する方法として、充填剤に用いられている。
【0003】
しかしながら、リグニン及びヘミセルロースなどの成分からなる植物繊維は、植物繊維の温度が高温(200℃程度)まで上昇すると、リグニン及びヘミセルロースが熱分解して、カルボン酸などの腐食性ガスを発生させる。そのため、植物繊維と合成樹脂とを含む樹脂組成物を高温下で射出成形すると、射出成形に用いる金型を腐食させるおそれがあった。
【0004】
例えば、特許文献1には、植物繊維と、熱可塑性樹脂と、カルボキシ基と反応性を有する化合物とを含有する成形材料用樹脂組成物の製造方法が開示されている
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6986655号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、カルボキシ酸の分子量が小さく、カルボン酸と反応する化合物が鎖状カルボジイミドである場合に、イソシアネートガスが発生することが問題となっていた。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、射出成形時における金型の腐食を抑制するとともに、イソシアネートガスの発生を防止した樹脂組成物、樹脂成形体、及び樹脂ペレットの製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の樹脂組成物の製造方法は、
植物繊維と、
ポリオレフィン系樹脂と、
第1環式化合物、第2環式化合物、第3環式化合物および第4環式化合物のうち少なくとも1つと、を混練し、樹脂組成物を得る工程を含む樹脂組成物の製造方法であって、
前記第1環式化合物は、第1窒素及び第2窒素が結合基により結合されているカルボジイミドを含む主環状構造と、該主環状構造の一部に縮合した2つ以上の第1副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第2環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造から置換基として伸びた2つ以上の第2副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第3環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造の一部に縮合した前記第1副環状構造と該第1副環状構造の各々から置換基として伸びた第2副環状構造とを有する環式化合物であり、
前記第4環式化合物は、前記主環状構造と該主環状構造の一部に縮合した前記第1副環状構造と該第1副環状構造の一部に縮合した第2副環状構造とを有する環式化合物である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態の樹脂組成物及び樹脂成形体の製造工程を示す図である。
腐食性ガスと環式化合物との反応過程を示す図である。
本発明の第1実施形態の変形例1の樹脂組成物及び樹脂成形体の製造工程を示す図である。
本発明の第1実施形態の変形例2の樹脂ペレットの製造工程を示す図である。
本発明の第2実施形態の樹脂組成物及び樹脂成形体の製造工程を示す図である。
本発明の樹脂組成物の実施例と比較例の比較結果をまとめた表である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について説明する。図1に示すように、第1実施形態の樹脂組成物の製造方法では、植物繊維10と、ポリオレフィン系樹脂11と、カルボジイミド基を有する環式化合物20とが、例えば、二軸混合機40にてスクリュー回転数250rpm、シリンダ温度200度で混練されて、樹脂組成物30が得られる。次に、樹脂組成物30は、成形機41に注入され高温下で射出成形されることで、樹脂成形体31が得られる。なお、二軸混合機におけるスクリュー回転数及びシリンダ温度は、適宜変更可能である。また、混練に用いる装置は、二軸混合機に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)
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