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公開番号2025052194
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023160982
出願日2023-09-25
発明の名称沈水判定システム、及び沈水判定方法
出願人株式会社JVCケンウッド
代理人個人
主分類A47K 4/00 20060101AFI20250328BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】入浴者の頭部位置の測定精度が高い沈水判定システム、及び沈水判定方法を提供する。
【解決手段】本開示に係る沈水判定システム1は、超音波送信装置2及び超音波受信装置3と、沈水判定装置4と、を備える。超音波送信装置2及び超音波受信装置3の一方は、浴槽6の長手方向における上方に配置され、超音波送信装置2及び超音波受信装置3の他方は、浴槽の短手方向における上方に配置される。超音波送信装置2は、超音波送信装置2から送信された超音波が入浴者Pの頭部Qで反射して超音波受信装置3で受信されるように斜め下向きに超音波を送信するように構成されている。沈水判定装置4は、浴槽6の水面高さを取得し、超音波受信装置3が受信した反射波に基づいて入浴者Pの頭部位置を算出し、頭部位置と水面の高さ位置に基づいて、入浴者Pが沈水状態に進行する可能性がある入浴姿勢であるか否かを判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
浴室の浴槽の上部に配置された超音波送信装置及び超音波受信装置と、
入浴者が沈水状態に進行する可能性がある入浴姿勢であるか否かを判定する沈水判定装置と、
を備え、
前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置の一方は、前記浴槽の長手方向における上方に配置され、
前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置の他方は、前記浴槽の短手方向における上方に配置され、
前記超音波送信装置は、前記超音波送信装置から送信された超音波が前記入浴者の頭部で反射して前記超音波受信装置で受信されるように斜め下向きに超音波を送信するように構成されており、
前記沈水判定装置は、
前記浴槽の水面の高さ位置を取得し、
前記超音波受信装置が受信した反射波に基づいて前記入浴者の頭部位置を算出し、
前記頭部位置と前記水面の高さ位置に基づいて、前記入浴者が沈水状態に進行する可能性がある入浴姿勢であるか否かを判定する、
沈水判定システム。
続きを表示（約 840 文字）【請求項２】
前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置は、前記浴槽の上方において、Ｌ字型形状に配置される、
請求項１に記載の沈水判定システム。
【請求項３】
前記浴槽の長手方向における上方に配置された前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置の一方は、前記浴槽の長手方向における中央よりも、前記浴槽の短手方向における上方に配置された前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置の他方側に配置される、
請求項１又は２に記載の沈水判定システム。
【請求項４】
前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置は、前記浴槽の上部に複数配置され、
前記超音波送信装置同士及び前記超音波受信装置同士が、前記浴槽の長手方向における中央を通る中心線に対して、線対称となるように配置される、
請求項１又は２に記載の沈水判定システム。
【請求項５】
浴室の浴槽の上部に配置された超音波送信装置及び超音波受信装置を用いて、入浴者が沈水状態に進行する可能性がある入浴姿勢であるか否かを判定する沈水判定方法であって、
前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置の一方は、前記浴槽の長手方向における上方に配置され、
前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置の他方は、前記浴槽の短手方向における上方に配置されており、
前記超音波送信装置が、前記超音波送信装置から送信された超音波が前記入浴者の頭部で反射して前記超音波受信装置で受信されるように斜め下向きに超音波を送信するステップと、
前記超音波受信装置が受信した反射波に基づいて前記入浴者の頭部位置を算出するステップと、
前記浴槽の水面の高さ位置を取得するステップと、
前記頭部位置と前記水面の高さ位置に基づいて、前記入浴者が沈水状態に進行する可能性がある入浴姿勢であるか否かを判定するステップと、
を含む、
沈水判定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、沈水判定システム、及び沈水判定方法に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、入浴者が沈水状態に進行する可能性がある入浴姿勢であるか否かを検出する沈水判定システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１２９９３０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述した特許文献１に開示された沈水判定システムでは、天井に設けられた各超音波装置を用いて入浴者の頭部位置を測定している。特許文献１に開示された沈水判定システムでは、浴槽の長手方向に設けられる壁面から各超音波装置までの距離については言及していない。そのため、仮に浴槽の長手方向壁面から各超音波装置までの距離が等しい場合、一方の超音波装置から送信される超音波は、壁面に対して上面が直角コーナを為す物体、例えば、リモコンなどが長手方向壁面に有ると、リモコン上面で再帰反射されて、他方の超音波装置で高い音圧として受信されてしまう。このように、特許文献１に開示された沈水判定システムでは、入浴者の頭部位置の測定精度に欠ける場合があった。
【０００５】
本開示は、このような事情に鑑みなされたものであって、入浴者の頭部位置の測定精度が高い沈水判定システム、及び沈水判定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る沈水判定システムは、
浴室の浴槽の上部に配置された超音波送信装置及び超音波受信装置と、
入浴者が沈水状態に進行する可能性がある入浴姿勢であるか否かを判定する沈水判定装置と、
を備え、
前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置の一方は、前記浴槽の長手方向における上方に配置され、
前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置の他方は、前記浴槽の短手方向における上方に配置され、
前記超音波送信装置は、前記超音波送信装置から送信された超音波が前記入浴者の頭部で反射して前記超音波受信装置で受信されるように斜め下向きに超音波を送信するように構成されており、
前記沈水判定装置は、
前記浴槽の水面の高さ位置を取得し、
前記超音波受信装置が受信した反射波に基づいて前記入浴者の頭部位置を算出し、
前記頭部位置と前記水面の高さ位置に基づいて、前記入浴者が沈水状態に進行する可能性がある入浴姿勢であるか否かを判定する。
【０００７】
本開示に係る沈水判定システムは、超音波送信装置及び超音波受信装置の一方は、浴槽の長手方向における上方に配置され、超音波送信装置及び超音波受信装置の他方は、浴槽の短手方向における上方に配置されている。このような構成にすることによって、浴槽周囲の壁面からそれぞれの超音波装置までの距離が各面とも異なる。これにより、壁面に対して上面が直角コーナを為す物体で再帰反射した超音波は、超音波受信装置とは異なる方向に向かうため、超音波受信装置が高い音圧として受信することを抑制できる。不要な超音波の受信が抑制される事で、入浴者の頭部位置の測定精度を高めることができる。
【０００８】
本開示に係る沈水判定方法は、
浴室の浴槽の上部に配置された超音波送信装置及び超音波受信装置を用いて、入浴者が沈水状態に進行する可能性がある入浴姿勢であるか否かを判定する沈水判定方法であって、
前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置の一方は、前記浴槽の長手方向における上方に配置され、
前記超音波送信装置及び前記超音波受信装置の他方は、前記浴槽の短手方向における上方に配置されており、
前記超音波送信装置が、前記超音波送信装置から送信された超音波が前記入浴者の頭部で反射して前記超音波受信装置で受信されるように斜め下向きに超音波を送信するステップと、
前記浴槽の水面の高さ位置を取得するステップと、
前記超音波受信装置が受信した反射波に基づいて前記入浴者の頭部位置を算出するステップと、
前記頭部位置と前記水面の高さ位置に基づいて、前記入浴者が沈水状態に進行する可能性がある入浴姿勢であるか否かを判定するステップと、
を含む。
【０００９】
本開示に係る沈水判定方法では、超音波送信装置及び超音波受信装置の一方は、浴槽の長手方向における上方に配置され、超音波送信装置及び超音波受信装置の他方は、浴槽の短手方向における上方に配置されている。このような構成にすることによって、浴槽周囲の各壁面からそれぞれの超音波装置までの距離が各面とも異なる。これにより、壁面に対して上面が直角コーナを為す物体で再帰反射した超音波は、超音波受信装置とは異なる方向に向かうため、超音波受信装置が高い音圧として受信することを抑制できる。不要な超音波の受信が抑制される事で、入浴者の頭部位置の測定精度を高めることができる。
【発明の効果】
【００１０】
本開示により、入浴者の頭部位置の測定精度が高い沈水判定システム、及び沈水判定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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