TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025049962
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023158502
出願日2023-09-22
発明の名称電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
出願人富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G03G 5/10 20060101AFI20250327BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】粒状性に優れる画像を形成する電子写真感光体を提供すること。
【解決手段】電子写真感光体は、導電性基体と、導電性基体上に配置された下引層と、下引層上に配置された感光層とを備え、導電性基体の外周面の軸方向の粗さ曲線を高速フーリエ変換して得たパワースペクトルにおいて周期0.01mm以上0.1mm以下の範囲の強度の積算値が0.02以上0.10以下であり、下引層の層厚が10μm以上である又は下引層が金属酸化物粒子を含有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
導電性基体と、前記導電性基体上に配置された下引層と、前記下引層上に配置された感光層とを備え、
前記導電性基体の外周面の軸方向の粗さ曲線を高速フーリエ変換して得たパワースペクトルにおいて周期0.01mm以上0.1mm以下の範囲の強度の積算値が0.02以上0.10以下であり、
前記下引層の層厚が10μm以上である、
電子写真感光体。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記下引層の層厚が20μm以上である、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項3】
導電性基体と、前記導電性基体上に配置された下引層と、前記下引層上に配置された感光層とを備え、
前記導電性基体の外周面の軸方向の粗さ曲線を高速フーリエ変換して得たパワースペクトルにおいて周期0.01mm以上0.1mm以下の範囲の強度の積算値が0.02以上0.10以下であり、
前記下引層が金属酸化物粒子を含有する、
電子写真感光体。
【請求項4】
前記金属酸化物粒子が、酸化亜鉛粒子、酸化チタン粒子及び酸化スズ粒子からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項3に記載の電子写真感光体。
【請求項5】
前記金属酸化物粒子の平均粒径が10nm以上80nm以下である、請求項3に記載の電子写真感光体。
【請求項6】
前記下引層に占める前記金属酸化物粒子の質量割合が60質量%以上95質量%以下である、請求項3に記載の電子写真感光体。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の電子写真感光体を製造する方法であって、
使用後の電子写真感光体から導電性基体上のすべての層をウォータージェットにより除去して導電性基体を再生することと、
再生した導電性基体上に下引層を形成することと、
前記下引層上に感光層を形成することと、を含む、
電子写真感光体の製造方法。
【請求項8】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の電子写真感光体を備え、
画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジ。
【請求項9】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電装置と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写装置と、
を備える画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基体上に感光層を有する電子写真感光体であって、基体の表面粗さ曲線の高さを示すデータ群に対して高速フーリエ変換を行い導出したパワースペクトルから得られる相対累積度数分布曲線の、相対累積度数が10%~50%であるデータ群の回帰直線の決定係数が0.970以上であり、相対累積度数が90%になるピッチが200μm以下であり、粗さ曲線から得られる、JIS B0601:2001で規定される二乗平均平方根傾斜RΔqが0.08以上である電子写真感光体が開示されている。
【0003】
特許文献2には、画像形成装置用部品の表面の状態についてJIS B0601に定める断面曲線を求め、その断面曲線上の等間隔位置における表面粗さ方向の位置データー列の多重解像度解析を行い、少なくともその結果に基づいて表面粗さの状態を評価する画像形成装置用部品の表面粗さ評価方法によって評価した、電子写真感光体用基体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-095510号公報
特開2007-292772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、下引層が層厚10μm未満であり且つ下引層に金属酸化物粒子を含有しない電子写真感光体に比べて、粒状性に優れる画像を形成する電子写真感光体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための具体的手段には、下記の態様が含まれる。
<1>
導電性基体と、前記導電性基体上に配置された下引層と、前記下引層上に配置された感光層とを備え、
前記導電性基体の外周面の軸方向の粗さ曲線を高速フーリエ変換して得たパワースペクトルにおいて周期0.01mm以上0.1mm以下の範囲の強度の積算値が0.02以上0.10以下であり、
前記下引層の層厚が10μm以上である、
電子写真感光体。
<2>
前記下引層の層厚が20μm以上である、<1>に記載の電子写真感光体。
<3>
導電性基体と、前記導電性基体上に配置された下引層と、前記下引層上に配置された感光層とを備え、
前記導電性基体の外周面の軸方向の粗さ曲線を高速フーリエ変換して得たパワースペクトルにおいて周期0.01mm以上0.1mm以下の範囲の強度の積算値が0.02以上0.10以下であり、
前記下引層が金属酸化物粒子を含有する、
電子写真感光体。
<4>
前記金属酸化物粒子が、酸化亜鉛粒子、酸化チタン粒子及び酸化スズ粒子からなる群から選択される少なくとも1種を含む、<3>に記載の電子写真感光体。
<5>
前記金属酸化物粒子の平均粒径が10nm以上80nm以下である、<3>又は<4>に記載の電子写真感光体。
<6>
前記下引層に占める前記金属酸化物粒子の質量割合が60質量%以上95質量%以下である、<3>~<5>のいずれか1つに記載の電子写真感光体。
<7>
<1>~<6>のいずれか1つに記載の電子写真感光体を製造する方法であって、
使用後の電子写真感光体から導電性基体上のすべての層をウォータージェットにより除去して導電性基体を再生することと、
再生した導電性基体上に下引層を形成することと、
前記下引層上に感光層を形成することと、を含む、
電子写真感光体の製造方法。
<7-1>
<1>又は<2>に記載の電子写真感光体を製造する方法であって、
前記下引層を形成することが、層厚10μm以上の下引層を形成することである、<7>に記載の電子写真感光体の製造方法。
<7-2>
<3>~<6>のいずれか1つに記載の電子写真感光体を製造する方法であって、
前記下引層を形成することが、金属酸化物粒子を含有する下引層を形成することである、<7>に記載の電子写真感光体の製造方法。
<7-3>
前記導電性基体を再生することが、外周面の軸方向の粗さ曲線を高速フーリエ変換して得たパワースペクトルにおいて周期0.01mm以上0.1mm以下の範囲の強度の積算値が0.02以上0.10以下である導電性基体を得ることである、<7>、<7-1>及び<7-2>のいずれか1つに記載の電子写真感光体の製造方法。
<8>
<1>~<6>のいずれか1つに記載の電子写真感光体を備え、
画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジ。
<9>
<1>~<6>のいずれか1つに記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電装置と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写装置と、
を備える画像形成装置。
【発明の効果】
【0007】
<1>によれば、下引層が層厚10μm未満であり且つ下引層に金属酸化物粒子を含有しない電子写真感光体に比べて、粒状性に優れる画像を形成する電子写真感光体が提供される。
<2>によれば、下引層の層厚が20μm未満である電子写真感光体に比べて、粒状性に優れる画像を形成する電子写真感光体が提供される。
<3>、<4>、<5>又は<6>によれば、下引層が層厚10μm未満であり且つ下引層に金属酸化物粒子を含有しない電子写真感光体に比べて、粒状性に優れる画像を形成する電子写真感光体が提供される。
<7>、<7-1>、<7-2>又は<7-3>によれば、粒状性に優れる画像を形成する電子写真感光体を製造する製造方法が提供される。
<8>によれば、下引層が層厚10μm未満であり且つ下引層に金属酸化物粒子を含有しない電子写真感光体を備えるプロセスカートリッジに比べて、粒状性に優れる画像を形成するプロセスカートリッジが提供される。
<9>によれば、下引層が層厚10μm未満であり且つ下引層に金属酸化物粒子を含有しない電子写真感光体を備える画像形成装置に比べて、粒状性に優れる画像を形成する画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係る電子写真感光体の層構成の一例を示す部分断面図である。
本実施形態に係る電子写真感光体の層構成の他の一例を示す部分断面図である。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
本実施形態に係る画像形成装置の他の一例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示の実施形態について説明する。これらの説明及び実施例は実施形態を例示するものであり、実施形態の範囲を制限するものではない。
【0010】
本開示において「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
スクリーン
2か月前
個人
監視用カメラ
15日前
株式会社リコー
撮影装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
2か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
9日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
17日前
株式会社リコー
画像形成装置
2か月前
株式会社リコー
画像投射装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
22日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社イノン
接写補助装置
17日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
トナー
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
18日前
キヤノン株式会社
トナー
8日前
キヤノン株式会社
トナー
2か月前
キヤノン株式会社
トナー
8日前
キヤノン株式会社
トナー
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
トナー
2か月前
キヤノン株式会社
トナー
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
2か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
2か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
1か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
2日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
2か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
2か月前
続きを見る