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公開番号
2025049830
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023158284
出願日
2023-09-22
発明の名称
直流電圧による接触帯電用電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
出願人
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
G03G
5/147 20060101AFI20250327BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】摩耗抑制性及び像流れ抑制性に優れる直流電圧による接触帯電用電子写真感光体を提供すること。
【解決手段】導電性基体と、前記導電性基体上に設けられた下引層と、前記下引層上に設けられた電荷発生層と、前記電荷発生層上に設けられた電荷輸送層と、前記電荷輸送層上に設けられた表面保護層と、を有し、前記表面保護層が、反応性電荷輸送材料を含む組成物の硬化膜であり、ヒドロキシ基とベンゼン環構造とを有し、かつ赤外分光分析の全反射測定法におけるヒドロキシ基のピーク面積/ベンゼン環構造のピーク面積の値が、0.05を超え0.36以下である直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
導電性基体と、
前記導電性基体上に設けられた下引層と、
前記下引層上に設けられた電荷発生層と、
前記電荷発生層上に設けられた電荷輸送層と、
前記電荷輸送層上に設けられた表面保護層と、を有し、
前記表面保護層が、反応性電荷輸送材料を含む組成物の硬化膜であり、ヒドロキシ基とベンゼン環構造とを有し、かつ赤外分光分析の全反射測定法におけるヒドロキシ基のピーク面積/ベンゼン環構造のピーク面積の値が、0.05を超え0.36以下である
直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
前記表面保護層が、ヒドロキシ基を有する化合物、及び、ヒドロキシ基を有さずかつベンゼン環構造を有する化合物を含む組成物の硬化膜である請求項1に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
【請求項3】
前記ヒドロキシ基を有する化合物が、前記反応性電荷輸送材料である請求項2に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
【請求項4】
前記ヒドロキシ基を有する化合物が、トリアリールアミン構造を有する化合物である請求項2に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
【請求項5】
前記ヒドロキシ基を有さずかつベンゼン環構造を有する化合物が、トリアリールアミン構造を有する化合物である請求項2に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
【請求項6】
前記組成物におけるヒドロキシ基を有する化合物の含有量MHとヒドロキシ基を有さずかつベンゼン環構造を有する化合物の含有量MBとの質量比MH/MBの値が、5以上20以下である請求項2に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
【請求項7】
前記表面保護層が、カルボキシ基を有しない請求項1に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
【請求項8】
前記表面保護層が、ケイ素原子を有しない請求項1に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体を備え、
画像形成装置に着脱し、直流電圧により前記電子写真感光体を接触帯電するプロセスカートリッジ。
【請求項10】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を直流電圧により接触帯電する帯電装置と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写装置と、
を備える画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流電圧による接触帯電用電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 5,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、導電性支持体上に少なくとも1層の感光層を有する電子写真感光体において、感光層のうち少なくとも最表面層が、下記一般式(A)で表される化合物(I)、及び下記一般式(B)で表される置換基を複数有する化合物(II)、から形成される架橋硬化膜からなり、前記架橋硬化膜が、下記式(1)で定義される残留OH基含有比Aが2.0以下であり、かつ、下記式(2)で定義される残留OH基含有比Bが0.3以下であることを特徴とする電子写真感光体が開示されている。
・一般式(A)
F-D-Si(R
1
)
(3-a)
(OR
2
)
a
(式中、Fは光電特性サブユニット表し、Dは可撓性サブユニット表し、R
1
は水素、アルキル基、置換あるいは未置換のアリール基を表し、R
2
は水素、アルキル基、トリアルキルシリル基を表し、aは1~3の整数を表す。)
・一般式(B)
-Si(R
3
)
(3-b)
(OR
4
)
b
(式中、R
3
は水素、アルキル基、置換あるいは未置換のアリール基を表し、R
4
は水素、アルキル基、トリアルキルシリル基を表し、bは1~3の整数を表す。)
A=x1/y ・・・(1)
B=x2/y ・・・(2)
(式中、x1はOH伸縮振動に基づく3500~3300cm
-1
における赤外吸収ピークの吸光度を表し、x2はOH伸縮振動に基づく955~890cm
-1
における赤外吸収ピークの吸光度を表し、yはカルボニル結合のCO伸縮振動に基づく1740~1700cm
-1
における赤外吸収ピークの吸光度を表す。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-314980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、導電性基体と、下引層と、電荷発生層と、電荷輸送層と、表面保護層と、を有し、前記表面保護層が、反応性電荷輸送材料を含む組成物の硬化膜である電子写真感光体を直流電圧により接触帯電する際において、赤外分光分析の全反射測定法におけるヒドロキシ基のピーク面積/ベンゼン環構造のピーク面積の値が、0.05以下又は0.36超である場合に比べ、摩耗抑制性及び像流れ抑制性に優れる直流電圧による接触帯電用電子写真感光体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための具体的手段には、下記の態様が含まれる。
<1> 導電性基体と、前記導電性基体上に設けられた下引層と、前記下引層上に設けられた電荷発生層と、前記電荷発生層上に設けられた電荷輸送層と、前記電荷輸送層上に設けられた表面保護層と、を有し、前記表面保護層が、反応性電荷輸送材料を含む組成物の硬化膜であり、ヒドロキシ基とベンゼン環構造とを有し、かつ赤外分光分析の全反射測定法におけるヒドロキシ基のピーク面積/ベンゼン環構造のピーク面積の値が、0.05を超え0.36以下である直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
<2> 前記表面保護層が、ヒドロキシ基を有する化合物、及び、ヒドロキシ基を有さずかつベンゼン環構造を有する化合物を含む組成物の硬化膜である<1>に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
<3> 前記ヒドロキシ基を有する化合物が、前記反応性電荷輸送材料である<2>に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
<4> 前記ヒドロキシ基を有する化合物が、トリアリールアミン構造を有する化合物である<2>又は<3>に記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
<5> 前記ヒドロキシ基を有さずかつベンゼン環構造を有する化合物が、トリアリールアミン構造を有する化合物である<2>乃至<4>のいずれか1つに記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
<6> 前記組成物におけるヒドロキシ基を有する化合物の含有量MHとヒドロキシ基を有さずかつベンゼン環構造を有する化合物の含有量MBとの質量比MH/MBの値が、5以上20以下である<2>乃至<5>のいずれか1つに記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
<7> 前記表面保護層が、カルボキシ基を有しない<1>乃至<6>のいずれか1つに記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
<8> 前記表面保護層が、ケイ素原子を有しない<1>乃至<7>のいずれか1つに記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体。
<9> <1>乃至<8>のいずれか1つに記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体を備え、画像形成装置に着脱し、直流電圧により前記電子写真感光体を接触帯電するプロセスカートリッジ。
<10> <1>乃至<8>のいずれか1つに記載の直流電圧による接触帯電用電子写真感光体と、前記電子写真感光体の表面を直流電圧により接触帯電する帯電装置と、帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写装置と、を備える画像形成装置。
【発明の効果】
【0006】
<1>又は<2>に係る発明によれば、導電性基体と、下引層と、電荷発生層と、電荷輸送層と、表面保護層と、を有し、前記表面保護層が、反応性電荷輸送材料を含む組成物の硬化膜である電子写真感光体を直流電圧により接触帯電する際において、赤外分光分析の全反射測定法におけるヒドロキシ基のピーク面積/ベンゼン環構造のピーク面積の値が、0.05以下又は0.36超である場合に比べ、摩耗抑制性及び像流れ抑制性に優れる直流電圧による接触帯電用電子写真感光体が提供される。
<3>に係る発明によれば、前記ヒドロキシ基を有さずかつベンゼン環構造を有する化合物のみが、前記反応性電荷輸送材料である場合に比べ、摩耗抑制性及び像流れ抑制性により優れる直流電圧による接触帯電用電子写真感光体が提供される。
<4>に係る発明によれば、前記ヒドロキシ基を有する化合物が、トリアリールアミン構造を有さず、モノ又はジアリールアミン構造を有する化合物である場合に比べ、摩耗抑制性及び像流れ抑制性により優れる直流電圧による接触帯電用電子写真感光体が提供される。
<5>に係る発明によれば、前記ヒドロキシ基を有さずかつベンゼン環構造を有する化合物が、トリアリールアミン構造を有さず、モノ又はジアリールアミン構造を有する化合物である場合に比べ、摩耗抑制性及び像流れ抑制性により優れる直流電圧による接触帯電用電子写真感光体が提供される。
<6>に係る発明によれば、前記組成物におけるヒドロキシ基を有する化合物の含有量MHとヒドロキシ基を有さずかつベンゼン環構造を有する化合物の含有量MBとの質量比MH/MBの値が、5未満又は20超である場合に比べ、摩耗抑制性及び像流れ抑制性により優れる直流電圧による接触帯電用電子写真感光体が提供される。
<7>に係る発明によれば、前記表面保護層が、カルボキシ基を有する場合に比べ、摩耗抑制性及び像流れ抑制性により優れる直流電圧による接触帯電用電子写真感光体が提供される。
<8>に係る発明によれば、前記表面保護層が、ケイ素原子を有する場合に比べ、摩耗抑制性及び像流れ抑制性により優れる直流電圧による接触帯電用電子写真感光体が提供される。
<9>又は<10>に係る発明によれば、直流電圧により接触帯電する電子写真感光体が、導電性基体と、下引層と、電荷発生層と、電荷輸送層と、表面保護層と、を有し、前記表面保護層が、反応性電荷輸送材料を含む組成物の硬化膜であり、赤外分光分析の全反射測定法におけるヒドロキシ基のピーク面積/ベンゼン環構造のピーク面積の値が、0.05以下又は0.36超である場合に比べ、摩耗抑制性及び像流れ抑制性に優れるプロセスカートリッジ又は画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態に係る電子写真感光体の層構成の一例を示す概略部分断面図である。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
本実施形態に係る画像形成装置の別の一例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本実施形態について説明する。これらの説明及び実施例は実施形態を例示するものであり、実施形態の範囲を制限するものではない。
本明細書において、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、1つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本明細書において、「工程」との語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
本明細書において、各成分は該当する物質を複数種含んでいてもよい。本明細書において、組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数種存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の物質の合計量を意味する。
本明細書において、主成分とは主要な成分を意味する。主成分は、例えば、複数種類の成分の混合物において混合物の全質量の30質量%以上を占める成分をいう。
【0009】
(直流電圧による接触帯電用電子写真感光体)
本実施形態に係る直流電圧による接触帯電用電子写真感光体(以下、単に「電子写真感光体」又は「感光体」ともいう。)は、導電性基体と、前記導電性基体上に設けられた下引層と、前記下引層上に設けられた電荷発生層と、前記電荷発生層上に設けられた電荷輸送層と、前記電荷輸送層上に設けられた表面保護層と、を有し、前記表面保護層が、反応性電荷輸送材料を含む組成物の硬化膜であり、ヒドロキシ基とベンゼン環構造とを有し、かつ赤外分光分析の全反射測定法におけるヒドロキシ基のピーク面積/ベンゼン環構造のピーク面積の値が、0.05を超え0.36以下である。
【0010】
従来の長期的に品質を保つために最表面に表面保護層を有する電気写真感光体では、直流電圧による接触帯電を行う場合、表面保護層を硬くすると摩耗しにくくなるが、放電生成物付着を掻き取る量が少なくなって像流れの欠陥が発生しやすくなるため、摩耗をある程度以上させることとなり、摩耗抑制性と像流れ抑制性との両立が困難であった。
本実施形態に係る直流電圧による接触帯電用電子写真感光体においては、前記表面保護層の赤外分光分析の全反射測定法におけるヒドロキシ基のピーク面積/ベンゼン環構造のピーク面積の値が、0.05を超え0.36以下であることにより、前記表面保護層におけるヒドロキシ基を架橋して減らし、硬度を向上させ摩耗を減らすとともに、親水性基であるヒドロキシ基が少ないことから電子写真感光体表面の水の付着を抑制し、水と放電生成物とが合わさり電子写真感光体表面に付着することを抑制し、放電生成物付着量が減少し、水及び放電生成物に起因する像流れの発生が抑制され、摩耗抑制性及び像流れ抑制性に優れると推定している。
(【0011】以降は省略されています)
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