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公開番号2025049804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023158244
出願日2023-09-22
発明の名称走行ドラム
出願人TOYO TIRE株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類G01M 17/02 20060101AFI20250327BHJP(測定;試験)
要約【課題】ドラム本体に対するボルト孔の補修又は新規形成を回避可能な走行ドラムを提供する。
【解決手段】走行ドラムは、ドラム軸方向外側AD1に延びるフランジ21を有するドラム本体20と、走行タイヤが接触可能な装着体3と、ネジ溝62aが形成されたボルト孔62を有する締結部材6と、を有する。フランジ21及び装着体3には、ネジ溝が形成されていない貫通孔22,32が形成されている。フランジ21及び装着体3の貫通孔22,32を通るボルト5が、フランジ21のドラム径方向内側RD2に配置された締結部材6のボルト孔62に締結されることで、装着体3がドラム本体20に固定可能である。締結部材6のうちフランジ21の内周面21aに対面する部位には、フランジ21の内周面21aの湾曲方向と同方向に湾曲した曲面6aを有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ドラム軸方向外側に延びるフランジをドラム軸方向端に有するドラム本体と、
走行タイヤが接触可能な装着体と、
ネジ溝が形成されたボルト孔を有する締結部材と、を備え、
前記フランジ及び前記装着体には、ネジ溝が形成されていない貫通孔が形成されており、
前記フランジ及び前記装着体の前記貫通孔に挿通したボルトが、前記フランジのドラム径方向内側に配置された前記締結部材の前記ボルト孔に締結されることで、前記装着体が前記ドラム本体に固定可能であり、
前記締結部材のうち前記フランジの内周面に対面する部位には、前記フランジの内周面の湾曲方向と同方向に湾曲した曲面を有する、走行ドラム。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記締結部材は、前記ボルト孔と前記貫通孔が重なる締結位置にある状態で前記ドラム本体のドラム軸方向外側の端面に当たる位置決め部を有する、請求項1に記載の走行ドラム。
【請求項3】
前記フランジ及び前記装着体には、前記貫通孔がドラム周方向に間隔をあけて複数形成されており、前記締結部材は、複数の前記貫通孔に対応する複数の前記ボルト孔を有する、請求項1又は2に記載の走行ドラム。
【請求項4】
前記フランジが磁性材料で形成されており、前記締結部材が磁石を有しており、前記締結部材が前記フランジに磁力で吸着可能に構成されている、請求項1に記載の走行ドラム。
【請求項5】
前記締結部材と前記フランジの内周面との間に、前記締結部材の前記ドラム本体に対するドラム周方向及びドラム軸方向の位置決めするための凹凸形状が形成されている、請求項1に記載の走行ドラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、タイヤ性能試験で用いられる走行ドラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、様々なタイヤ性能を評価するために、走行ドラムを備えた室内ドラム試験機による室内ドラム試験が実施されている。特許文献1には、走行ドラムを、ドラム本体と、ドラム本体に対して着脱自在のプレートとで構成し、プレートに疑似路面を形成することが開示されている。タイヤを押し当てた状態で走行ドラムを回転駆動させることにより、疑似路面上にタイヤを走行させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-218470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
室内ドラム試験機では、走行条件などに応じて種々の装着体が使い分けられ、ドラム本体に装着される。装着体は、上記疑似路面を有するプレート、タイヤの段差乗り越えを再現する突起片などが挙げられる。疑似路面を設けたプレート又は突起片などの装着体がボルト等の締結具を介してドラム本体に着脱自在に構成されている場合、締結具を介した着脱を繰り返すことで、ドラム本体に形成したボルト孔のネジ溝が摩滅してしまう場合がある。ネジ溝が摩滅した場合には、摩滅したボルト孔を補修するか、別個にボルト孔をドラム本体に形成する必要がある。ボルト孔をドラム本体に形成することを繰り返すと、ドラム本体におけるボルト孔の周上の偏りによる質量バランスの悪化が発生し得る。ドラム本体に対するボルト孔の補修又は新規形成を回避することが好ましい。
【0005】
本開示は、ドラム本体に対するボルト孔の補修又は新規形成を回避可能な走行ドラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の走行ドラムは、ドラム軸方向外側に延びるフランジをドラム軸方向端に有するドラム本体と、走行タイヤが接触可能な装着体と、ネジ溝が形成されたボルト孔を有する締結部材と、を備え、前記フランジ及び前記装着体には、ネジ溝が形成されていない貫通孔が形成されており、前記フランジ及び前記装着体の前記貫通孔に挿通した前記ボルトが、前記フランジのドラム径方向内側に配置された前記締結部材の前記ボルト孔に締結されることで、前記装着体が前記ドラム本体に固定可能であり、前記締結部材のうち前記フランジの内周面に対面する部位には、前記フランジの内周面の湾曲方向と同方向に湾曲した曲面を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
走行ドラム2を備えた室内ドラム試験機1の一例を示す概略構成図である。
ドラム軸方向ADから見た、装着体3を装着した状態の走行ドラム2を示す概略構成図である。
装着体3が装着されたドラム本体20をドラム径方向RDに沿って見た平面図である。
装着体3が装着されたドラム本体20をドラム軸方向ADに沿って見た側面図である。
図4におけるV-V部位断面図である。
締結部材6をドラム径方向RDに沿って見た平面図である。
図7Aは、締結部材6をドラム軸方向ADに沿って見た側面図であり、図7Bは、締結部材6をドラム径方向RDに沿って見た平面図であり、図7Cは、ドラム本体20のフランジ21をドラム径方向外側RD1からドラム径方向内側RD2に向かって見た平面図である。
図8Aは、締結部材6をドラム軸方向ADに沿って見た側面図であり、図8Bは、締結部材6をドラム径方向RDに沿って見た平面図であり、図8Cは、ドラム本体20のフランジ21をドラム径方向外側RD1からドラム径方向内側RD2に向かって見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
図1は、走行ドラム2を備えた室内ドラム試験機1の一例を示す概略構成図である。図2は、ドラム軸方向ADから見た、装着体3を装着した状態の走行ドラム2を示す概略構成図である。図1に示すように、室内ドラム試験機1は、走行ドラム2と、走行ドラム2に対して着脱自在な装着体3と、装着体3が装着された走行ドラム2に押し当てるようにしてタイヤTを支持するタイヤ支持体4と、を備える。走行ドラム2は、水平に延びたドラム回転軸11により回転可能に支持されている。ドラム回転軸11には、走行ドラム2を回転駆動させるモータなどのドラム動力源12が接続されている。
【0010】
タイヤ支持体4は、水平に延びたタイヤ回転軸13によってタイヤTを支持している。タイヤ回転軸13には、タイヤ回転軸13に駆動力又は制動力を付与できるモータなどのタイヤ動力源14が接続されている。タイヤ動力源14としては、制動力を付与するためにブレーキを使用したり、モータとブレーキを併用したりしてもよい。タイヤ回転軸13には、トルクやタイヤTの前後方向力、左右方向力及び鉛直方向力の3方向の力を計測するロードセル15、及び、タイヤ回転軸13を押圧方向(図1の上下方向)において固定する固定部材16が取り付けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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