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公開番号2025049155
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2024164183
出願日2024-09-20
発明の名称トイレットロール
出願人日本製紙クレシア株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A47K 10/16 20060101AFI20250326BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】エンボスを付与せず、ナーリングを施したトイレットペーパーを巻き取ったトイレットロールにおいて、プライが剥がれにくく、かつ、トイレットペーパーの美粧性にも優れるトイレットロールを提供する。
【解決手段】エンボスが付与されていないシートを2プライに積層したトイレットペーパーを、紙管にロール状に巻き取ったトイレットロールであって、トイレットペーパーは更に、長手方向に略直線状にナーリングを施されており、ナーリングの幅は1mm以上10mm以下であり、ナーリングは押し込み部を有し、押し込み部の1個当たりの面積が0.04mm2以上2.0mm2以下、1辺がナーリングの幅としたナーリング部における正方形内の押し込み部の割合が2%以上70%以下である、トイレットロールを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンボスが付与されていないシートを2プライに積層したトイレットペーパーを、紙管にロール状に巻き取ったトイレットロールであって、
ロールの巻長が45m以上150m以下、巻直径が100mm以上143mm以下であり、
前記トイレットペーパーの1プライの坪量が11g/m

以上20g/m

以下であり、
前記トイレットペーパーは、長手方向に等間隔で配置された、幅方向に延びるミシン目を有し、
前記トイレットペーパーにおいて、2プライにおける前記ミシン目を含む領域のタブ強度が2.5N/75mm以上9.0N/75mm以下、ロール表面側の1プライにおける前記ミシン目を含む領域のタブ強度が1.25N/75mm以上4.5N/75mm以下であり、
前記トイレットペーパーは更に、長手方向に略直線状にナーリングを施されており、
前記ナーリングの幅は1mm以上10mm以下であり、
前記ナーリングは押し込み部を有し、前記押し込み部の1個当たりの面積が0.04mm

以上2.0mm

以下、1辺が前記ナーリングの幅としたナーリング部における正方形内の前記押し込み部の割合((前記押し込み部1つの面積×1辺が前記ナーリングの幅としたナーリング部における正方形内の前記押し込み部の個数)/1辺が前記ナーリングの幅としたナーリング部における正方形の面積×100)が2%以上70%以下であることを特徴とする、トイレットロール。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
ロールの巻密度が1.1m/cm

以上2.0m/cm

以下であることを特徴とする、請求項1に記載のトイレットロール。
【請求項3】
ロールのロール密度が0.13g/cm

以上0.33g/cm

以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトイレットロール。
【請求項4】
前記紙管を軸心が水平になるよう硬い台上に横に置き、前記紙管の外面中央部に圧縮子(面積2.0cm

)を、速度10mm/分の条件で上から押し込み、前記圧縮子が押す圧力が0.5gf/cm

のときの押し込み深さをT

、圧力が250gf/cm

のときの押し込み深さをT

として、(T

-T

)を前記紙管の固さとしたとき、前記紙管の固さが1.6mm以上2.8mm以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトイレットロール。
【請求項5】
前記トイレットペーパーのJIS P 8113に基づく乾燥時のMD方向の引張強度DMDTが2.5N/25mm以上7.5N/25mm以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトイレットロール。
【請求項6】
前記トイレットペーパーのJIS P 8113に基づく乾燥時のCD方向の引張強度DCDTが0.7N/25mm以上2.5N/25mm以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトイレットロール。
【請求項7】
前記紙管を含まないロール質量が200g以上400g以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトイレットロール。
【請求項8】
前記トイレットペーパーの紙厚が0.4mm/10枚以上1.3mm/10枚以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトイレットロール。
【請求項9】
前記トイレットペーパーの比容積が3.0cm

/g以上7.0cm

/g以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトイレットロール。
【請求項10】
前記紙管の外径が25mm以上48mm以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトイレットロール。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ナーリングが施された2プライのトイレットペーパーを巻き取ったトイレットロールに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
長尺のトイレットペーパーを巻き取ったトイレットロール(以下、長尺トイレットロールとも称する)は、保管場所、ロールの取り換え回数を減らすことができるとともに、包装資材や輸送容積の削減も図れる。
【0003】
長尺トイレットロールは、全体のサイズをコンパクトにするため、巻密度を高くし、かつ、紙厚を薄くする必要がある。
【0004】
ところで、一般的なトイレットロールは、巻直径や風合いを安定させるために、トイレットペーパー(以下、シートとも称する)にエンボスを施し、プライ剥がれしないようナーリング(プライエンボス、エッジエンボス、コンタクトエンボスとも称する)を施している。
【0005】
そのようなナーリングを施すための装置の先行技術文献として、例えば、特許文献1には、周面に多数の凸部を有し、回転させつつその周面を複数枚が重ねられたトイレットペーパー原紙に圧接させて、その凸部の配列パターンに対応するエッジエンボスを付与して、複数のトイレットペーパー原紙のプライ接合を行なう、エッジエンボスロールであって、エッジエンボスロールは周面移動方向に沿って所定間隔で凸部が並ぶ凸部列を有し、この凸部列がエッジエンボスロールの回転軸方向に沿う幅方向に所定間隔で複数配列されているとともに、幅方向の両端に位置する凸部列が、それらの列における周面移動方向において最も近い凸部同士の頂面が周面移動方向で一部重なる位置関係にあり、かつ、凸部が、幅方向に平行な第一辺及びその第一辺よりも長い第二辺と、第一辺及び第二辺の各両端を繋ぐ第三辺及び第四辺とを有する四角形の頂面を有する形状であるとともに、第一辺が紙面に早く接する側に位置し、第二辺が紙面に遅く接する側に位置している、ことを特徴とするエッジエンボスロールが開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、2枚のシートが重ね合わされた2プライのトイレットペーパーがロール状に巻き取られたトイレットロールであって、トイレットロールの巻長は33m以上100m以下、および巻直径は100mm以上134mm以下であり、シート1枚当たりの坪量は11g/m

以上16g/m

以下であり、ティシューソフトネス測定装置TSAにより、試料台にトイレットロールのロール外側となる面を上に向けて設置したトイレットペーパーの試料に対し、ブレード付ロータを100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、低周波数側からみたスペクトルの最初の極大ピークの強度(TS750値)であるTS750外面は、12dBV

rms以上30dBV

rms以下であり、ティシューソフトネス測定装置TSAにより、試料台にトイレットロールのロール内側となる面を上に向けて設置したトイレットペーパーの試料に対し、ブレード付ロータを100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、低周波数側からみたスペクトルの最初の極大ピークの強度(TS750値)であるTS750内面は、TS750外面よりも大きく、トイレットペーパーは、2枚のシートが互いに密着するような接合領域を画成するための第1の接合用エンボス部と、第1の接合用エンボス部と共に2枚のシートが互いに密着するような接合領域を画成し、第1の接合用エンボス部とで2枚のシートを一体的に接合するための第2の接合用エンボス部と、を有することを特徴とするトイレットロールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2016-063866号公報
特開2023-106067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
エンボスを付与しない(ノーエンボスの)トイレットペーパーは、ロール状に巻き取った際に表面の凹凸が少ないため、より巻密度等を高くすることができ、長尺のトイレットロールとすることができる。
【0009】
しかし、ノーエンボスのトイレットロールの内、2プライのトイレットペーパーを巻き取ったトイレットロールでは使用中にプライが剥がれてしまい、使用時の表裏逆転や、ミシン目からの切り取り時におけるミシン目のずれを起こす。
そのようなプライ剥がれを防止するため、シートにナーリングを施すことができるが、ノーエンボスのトイレットペーパーの場合、ナーリングがかえって目立ち、美粧性に劣るという問題があった。
【0010】
以上のことから、エンボスを付与せず、ナーリングを施したトイレットペーパー及びトイレットロールでは、プライの剥がれにくさと、トイレットペーパーの美粧性を両立することが困難であった。
(【0011】以降は省略されています)

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