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公開番号
2025044841
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-02
出願番号
2023152638
出願日
2023-09-20
発明の名称
カルボキシメチルセルロース又はその塩
出願人
ダイセルミライズ株式会社
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
C08B
11/12 20060101AFI20250326BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】水と混合した際にママコの生成を抑制できるカルボキシメチルセルロース又はその塩を提供する。
【解決手段】粒状のカルボキシメチルセルロース又はその塩であり、嵩密度が100~400g/Lである、カルボキシメチルセルロース又はその塩とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
粒状のカルボキシメチルセルロース又はその塩であり、
嵩密度が100~400g/Lである、カルボキシメチルセルロース又はその塩。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
水銀圧入法により測定される全細孔容積が1.3~3.5mL/gである、請求項1に記載のカルボキシメチルセルロース又はその塩。
【請求項3】
水銀圧入法により測定される気孔率が65.0~90.0体積%である、請求項1又は2に記載のカルボキシメチルセルロース又はその塩。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のカルボキシメチルセルロース又はその塩の粒子を含む、リチウムイオン電池用材料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、カルボキシメチルセルロース又はその塩に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
カルボキシメチルセルロース(以下、「CMC」ともいう)は、代表的な水溶性高分子材料の一つであり、食品、化粧品、医薬品等の他、リチウムイオン電池の電極材料等の幅広い用途で利用されている。通常、CMCは水溶液の形態で利用されることが多いものの、水と混合した際にママコ(凝集体又は粘着凝集)が生じ易い。一旦ママコが生成されると、ママコ内部への水の浸透が阻害されるため、CMCの溶解に多大な時間がかかり、製品の生産性を向上できない。
特許文献1には、カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の溶剤-水含有スラリーを、不活性ガス及び空気の少なくとも一方の雰囲気下において、回転円盤上に流下して霧化させるか、もしくはノズルから噴霧して霧化させることにより噴霧乾燥して造粒する方法が開示されている。得られたCMC粉末は、全体の80%以上が粒径70~200μmの範囲内にあり、かつ粒径20μm以下の微粉の割合が全体の2.0%以下と少ないこと、及びそのCMC粉末は溶解性に優れることが記載されている。
特許文献2には、所定の粒度分布を有するCMC又はその塩が、水に対して効率よく溶解できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-73501号公報
特開2021-21018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、水と混合した際にママコの生成を抑制できるカルボキシメチルセルロース又はその塩を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の態様を包含する。
[1]粒状のカルボキシメチルセルロース又はその塩であり、嵩密度が100~400g/Lである、カルボキシメチルセルロース又はその塩。
[2][1]に記載のカルボキシメチルセルロース又はその塩を含む、リチウムイオン電池用材料。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、水と混合した際にママコの生成を抑制できるカルボキシメチルセルロース又はその塩を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の一実施形態について詳細に説明するが、本開示の範囲はここで説明する一実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができる。本明細書に開示された各々の態様は、本明細書に開示された他のいかなる特徴とも組み合わせることができる。特定のパラメータについて、複数の上限値及び下限値が記載されている場合、これらの上限値及び下限値の内、任意の上限値と下限値とを組合せて好適な数値範囲とすることができる。本開示に記載されている数値範囲の下限値及び/又は上限値は、その数値範囲内の数値であって、実施例で示されている数値に置き換えてもよい。数値範囲を示す「X~Y」との表現は、「X以上Y以下」であることを意味している。一実施形態について記載した特定の説明が他の実施形態についても当てはまる場合には、他の実施形態においてはその説明を省略している場合がある。
各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は、一例であって、本開示の主旨から逸脱しない範囲内で、適宜、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
【0008】
[粒状CMC又はその塩]
本実施形態に係るカルボキシメチルセルロース(CMC)又はその塩(以下、「粒状CMC又はその塩」ともいう)は、粒状であり、嵩密度が100~400g/Lである。「粒状」は、形状を表す用語として用いる。「粒状のCMC又はその塩」は、CMC又はその塩の「顆粒物」であってもよく、「造粒物」であってもよい。「粒状のCMC又はその塩」は、微粒子が粒状に付着凝集した粒子であってもよく、その場合「CMC又はその塩の微粒子の粒状凝集体」と表記することもできる。
【0009】
(CMC又はその塩)
CMCは、セルロースを構成するグルコース単位中の水酸基がカルボキシメチルエーテル基に置換された構造を有している。CMCは、塩の形態であってもよい。CMCの塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩等が挙げられる。これらの塩は、単独で又は2種以上組み合わせて含んでいてもよい。これらの塩のうち、通常、ナトリウム塩、アンモニウム塩、又はリチウム塩であることが多い。CMC又はその塩は、それぞれ組み合わせて含んでいてもよい。CMC又はその塩の製法は、限定されず公知の方法により合成することができる。
【0010】
CMC又はその塩の平均置換度(エーテル化度又はDS)は、0.1~3.0の範囲が好ましく、リチウムイオン電池の電極用水性組成物用途においては、好ましくは0.3~2.5であり、より好ましくは0.4~2.0であり、さらに好ましくは0.5~1.6であり、よりさらに好ましくは0.6~1.4であり、特に好ましくは0.7~1.3であり、最も好ましくは0.8~1.2である。平均置換度がより高い方が溶解性又は即溶性をより良好にしやすいが、高すぎると活物質との疎水性相互作用を生じ難くなり塗膜強度が低下することがあるので、上記数値範囲内とすることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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