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公開番号2025044835
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023152631
出願日2023-09-20
発明の名称放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の制御方法、及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類A61B 6/00 20240101AFI20250326BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】放射線撮像装置において、必要のないゲインキャリブレーションの実施が継続されることを防止する。
【解決手段】放射線撮像装置は、入射した放射線に基づいた放射線画像を取得する取得手段と、ゲインキャリブレーションを実施して取得したゲイン補正データを用いて放射線画像を補正するゲイン補正手段と、複数の条件での前記ゲインキャリブレーションの実施中に取得した放射線画像に基づいて、該ゲインキャリブレーションの実施の継続を制御する制御手段とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
入射した放射線に基づいた放射線画像を取得する取得手段と、
ゲインキャリブレーションを実施して取得したゲイン補正データを用いて前記放射線画像を補正するゲイン補正手段と、
複数の条件での前記ゲインキャリブレーションの実施中に取得した前記放射線画像に基づいて、該ゲインキャリブレーションの実施の継続を制御する制御手段とを有することを特徴とする放射線撮像装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御手段は、前記放射線画像に基づいて前記ゲインキャリブレーションの実施を継続するか否かを判断する判断手段を有することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項3】
前記判断手段は、前記放射線画像の画素値に基づいて前記放射線画像を複数の領域に分割した領域毎に取得した平均値と、隣接する前記領域間での前記平均値の差分との少なくとも一方に基づいて前記ゲインキャリブレーションの実施を継続するか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の放射線撮像装置。
【請求項4】
前記ゲインキャリブレーションの実施中に取得した前記放射線画像の画素値から前記平均値を取得することを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。
【請求項5】
ゲイン補正データを記憶する記憶手段を有し、
前記ゲインキャリブレーションの実施中に取得した前記放射線画像と前記記憶手段に記憶されている前記ゲイン補正データとの差分データから前記平均値を取得することを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。
【請求項6】
前記判断手段は、前記平均値及び前記平均値の差分が規定値内であれば、前記ゲインキャリブレーションの実施を継続しないと判断することを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。
【請求項7】
複数の条件での前記ゲインキャリブレーションが完了した場合に、該ゲインキャリブレーションの実施中に取得した前記放射線画像で前記ゲイン補正データを差し替えることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項8】
前記ゲインキャリブレーションが終了した場合に、該ゲインキャリブレーションの終了の通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項9】
放射線を発生する放射線発生装置と、
前記放射線発生装置と通信可能に接続された、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線撮像装置と、を備える放射線撮像システム。
【請求項10】
入射した放射線に基づいた放射線画像を取得する取得工程と、
ゲインキャリブレーションを実施して取得したゲイン補正データを用いて前記放射線画像を補正するゲイン補正工程と、
複数の条件での前記ゲインキャリブレーションの実施中に取得した前記放射線画像に基づいて、該ゲインキャリブレーションの実施の継続を制御する制御工程とを有することを特徴とする放射線撮像装置の制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の制御方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
放射線による医療画像診断や非破壊検査に用いる撮像装置として、半導体材料によって形成された平面検出器(Flat Panel Detector:FPD)を用いた放射線撮像装置が普及している。平面検出器のシンチレータは、放射線が照射されたことに応じて特性が変動する場合があり、いわゆる「焼き付き(ブライトバーン)」と称される現象が発生することがある。焼き付きが発生することにより、撮影された画像にアーチファクト又は被写体の残像が生じるが、元に戻る(焼き付きが消える)までに時間がかかる問題もあるため、焼き付きによるアーチファクト又は被写体の残像を除去する補正方法が知られている。特許文献1には、撮影した今回の焼き付き画像と1つ前の焼き付き補正画像とその焼き付き情報画像からパラメータを計算した画像を使って補正する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-185752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている方法では、非破壊検査のような多量の放射線照射により画素値が飽和した場合、画像から焼き付き量を正しく推定することができない。そのため、平面検出器のゲイン補正を実施しないと、焼き付きによるアーチファクト又は撮影した被写体の残像をすぐには除去できないことがある。しかし、平面検出器のゲイン補正を実施するには、平面検出器のゲインやビニング等の条件による組み合わせで複数のゲイン補正データを取得することが求められることがあり、複数の条件でのゲインキャリブレーションの実施に多くの時間や工数を要する。また、焼き付きが元の状態に戻っている場合には、ゲインキャリブレーションを行う必要がなかったりする。
【0005】
本発明は、放射線撮像装置において、必要のないゲインキャリブレーションの実施が継続されることを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る放射線撮像装置は、入射した放射線に基づいた放射線画像を取得する取得手段と、ゲインキャリブレーションを実施して取得したゲイン補正データを用いて前記放射線画像を補正するゲイン補正手段と、複数の条件での前記ゲインキャリブレーションの実施中に取得した前記放射線画像に基づいて、該ゲインキャリブレーションの実施の継続を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、放射線撮像装置において、必要のないゲインキャリブレーションの実施が継続されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
放射線撮像システムの構成例を示す図である。
放射線撮像装置内の制御部のハードウェア構成例を示す図である。
ゲインキャリブレーションの継続判断及び判断後の処理例を説明するフローチャートである。
放射線画像を分割する例を示す図である。
ゲインキャリブレーションの継続判断及び判断後の処理例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態において、放射線は、X線に限られるものではなく、例えば、α線、β線、γ線、粒子線、宇宙線等も放射線に含まれるものとする。
【0010】
図1は、本実施形態に係る放射線撮像システムの構成例を示す図である。放射線撮像システムは、放射線検出部101を有する放射線撮像装置100と、放射線を照射する放射線源131を制御する放射線発生装置130と、放射線撮像装置100及び放射線発生装置130を制御する制御装置140とを有する。放射線撮像装置100と放射線発生装置130と制御装置140とは、通信可能に接続される。
(【0011】以降は省略されています)

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