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公開番号2025043629
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023151029
出願日2023-09-19
発明の名称車両用受電装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類B60L 5/08 20060101AFI20250325BHJP(車両一般)
要約【課題】導電ワイヤが路面側に垂れ下がり難いようにできると共に導電ワイヤを受電体の動きに追従させ易い車両用受電装置を実現する。
【解決手段】支持アーム52は、導電ワイヤ65の一部を保持する第1ワイヤ保持部62を備え、第1ワイヤ保持部62は、厚さ方向Yの導電ワイヤ65の移動を規制すると共に延在方向Dの導電ワイヤ65の移動を許容するように構成され、ベース部材42は、導電ワイヤ65における第1ワイヤ保持部62よりもベース部材42側に延出した部分の少なくとも一部が載置されるワイヤ載置部64を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載され、道路に沿って延在するように前記道路の路面に設置された給電体を備えた給電設備から、前記車両の走行中に電力の供給を受ける車両用受電装置であって、
前記車両に取り付けられるベース部材と、
前記給電体に接触して受電する受電体と、
前記ベース部材と前記受電体とを連結する連結機構と、
前記連結機構を、前記受電体を前記給電体に接触させた接触姿勢と、前記受電体を前記給電体から離間させた格納姿勢とに姿勢変更させる駆動機構と、
前記受電体と前記車両に設けられた受電端子とを電気的に接続する導電ワイヤと、
を備え、
前記連結機構は、
前記受電体を支持する支持アームと、
前記ベース部材と前記支持アームとを連結する連結部材と、
を備え、
前記支持アームは、揺動軸心回りに揺動自在に前記連結部材に連結されていると共に、前記導電ワイヤの一部を保持するワイヤ保持部を備え、
前記支持アームが延在する方向を延在方向とし、前記揺動軸心に沿う方向を厚さ方向とし、前記延在方向及び前記厚さ方向の双方に直交する方向を幅方向として、前記ワイヤ保持部は、前記厚さ方向の前記導電ワイヤの移動を規制すると共に少なくとも前記延在方向の前記導電ワイヤの移動を許容するように構成され、
前記ベース部材は、前記導電ワイヤにおける前記ワイヤ保持部よりも前記ベース部材側に延出した部分の少なくとも一部が載置されるワイヤ載置部を備えている、車両用受電装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記ワイヤ載置部は、上下方向に沿う方向の前記導電ワイヤの移動を規制すると共にその他の少なくとも一方向の前記導電ワイヤの移動を許容するように構成されている、請求項1に記載の車両用受電装置。
【請求項3】
前記連結部材は、上下方向視で前記接触姿勢の前記揺動軸心に交差する方向に沿う横転軸心回りに揺動自在に前記ベース部材に連結されていると共に、前記導電ワイヤの一部を保持する第2ワイヤ保持部を備え、
前記第2ワイヤ保持部は、前記厚さ方向の前記導電ワイヤの移動を規制すると共にその他の少なくとも一方向の前記導電ワイヤの移動を許容するように構成され、
前記ワイヤ載置部は、前記導電ワイヤにおける前記第2ワイヤ保持部よりも前記ベース部材側に延出した部分の少なくとも一部が載置されるように構成されている、請求項1又は2に記載の車両用受電装置。
【請求項4】
前記ワイヤ載置部は、前記連結部材及び前記支持アームが前記横転軸心回りに揺動して前記支持アームの前記厚さ方向が上下方向に沿う姿勢となった状態における、前記連結部材及び前記支持アームの上下方向の配置領域内に収まるように構成されている、請求項3に記載の車両用受電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、路面に設置された給電体から電力の供給を受ける車両用受電装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
路面に設置された給電体を備えた給電設備から、電力の供給を受ける車両用受電装置が知られている。米国特許出願公開第2019/0111799号明細書(特許文献1)には、路面(11)に設置された給電体(30a~30b)に接触して電力の供給を受ける受電体(14a~14c)を備える車両用受電装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2019/0111799号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、車両に搭載された車両用受電装置が車体の下面から下側に突出するように配置されている。これに対し、車両用受電装置が受電しない非受電状態においては、路面の凹凸や障害物に受電体が接触し難いように、受電体を給電体から離間させるように車両用受電装置を姿勢変更させることが考えられる。この場合に、受電体と車両側の機器とを電気的に接続する導電ワイヤの長さの余裕が少ないために導電ワイヤの柔軟性が確保できていない場合には、当該導電ワイヤが受電体の動きに追従し難く、車両用受電装置の姿勢変更の妨げになる場合がある。一方、導電ワイヤの柔軟性を確保するために導電ワイヤの長さの余裕を大きくした場合には、余った導電ワイヤが路面側に垂れ下がり、路面と接触し易くなるという問題があった。
【0005】
そこで、導電ワイヤが路面側に垂れ下がり難いようにできると共に導電ワイヤを受電体の動きに追従させ易い車両用受電装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る車両用受電装置は、車両に搭載され、道路に沿って延在するように前記道路の路面に設置された給電体を備えた給電設備から、前記車両の走行中に電力の供給を受ける車両用受電装置であって、前記車両に取り付けられるベース部材と、前記給電体に接触して受電する受電体と、前記ベース部材と前記受電体とを連結する連結機構と、前記連結機構を、前記受電体を前記給電体に接触させた接触姿勢と、前記受電体を前記給電体から離間させた格納姿勢とに姿勢変更させる駆動機構と、前記受電体と前記車両に設けられた受電端子とを電気的に接続する導電ワイヤと、を備え、前記連結機構は、前記受電体を支持する支持アームと、前記ベース部材と前記支持アームとを連結する連結部材と、を備え、前記支持アームは、揺動軸心回りに揺動自在に前記連結部材に連結されていると共に、前記導電ワイヤの一部を保持するワイヤ保持部を備え、前記支持アームが延在する方向を延在方向とし、前記揺動軸心に沿う方向を厚さ方向とし、前記延在方向及び前記厚さ方向の双方に直交する方向を幅方向として、前記ワイヤ保持部は、前記厚さ方向の前記導電ワイヤの移動を規制すると共に少なくとも前記延在方向の前記導電ワイヤの移動を許容するように構成され、前記ベース部材は、前記導電ワイヤにおける前記ワイヤ保持部よりも前記ベース部材側に延出した部分の少なくとも一部が載置されるワイヤ載置部を備えている。
【0007】
本構成によれば、受電体を支持する支持アームがワイヤ保持部を備えているため、支持アームが揺動軸心回りに連結部材に対して揺動した場合にも導電ワイヤを支持アームの動きに適切に追従させることができる。また本構成によれば、導電ワイヤの長さを、支持アーム等に沿った受電体から受電端子までの距離に比べて十分に長くした場合であっても、余った導電ワイヤをワイヤ載置部に載置することができる。そのため、余った導電ワイヤが下側に垂れ下がって路面や支持アーム等と干渉することを回避できる。更に本構成によれば、導電ワイヤの長さに余裕を持たせることが容易であるため、導電ワイヤが支持アームの揺動の妨げになり難いようにすることができる。このように、本構成によれば、導電ワイヤが路面側に垂れ下がり難いようにできると共に導電ワイヤを受電体の動きに追従させ易い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る車両用受電装置の上面図
図1の車両用受電装置の側面図
図2の連結機構が接触姿勢である状態を示す側面図
図2の連結機構が収縮姿勢である状態を示す側面図
図2の連結機構が格納姿勢である状態を示す側面図
図2の連結機構が格納姿勢である状態を示す上面図
図2の連結機構が接触姿勢である状態を示す断面図
図2の連結機構が収縮姿勢である状態を示す断面図
図2の連結機構が横転している状態を示す断面図
図2の連結機構が格納姿勢である状態を示す断面図
図3の連結機構が接触姿勢である状態の伝達機構の側面図
図3の連結機構が接触姿勢である状態の伝達機構の断面図
図3の連結機構が格納姿勢である状態の伝達機構の断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、車両用受電装置の実施形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、車両用受電装置10(以下、受電装置10という)の上面図である。図2は、受電装置10の側面図である。受電装置10は車両11に搭載され、受電装置10は、給電設備30から車両11の走行中に電力の供給を受ける。ここで、車両11の前後方向を「車両前後方向VX」とし、上下方向視(鉛直方向)で車両前後方向VXに直交する方向を「車両幅方向VY」とする。
(【0011】以降は省略されています)

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