TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025043458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023150743
出願日2023-09-19
発明の名称音診断システム、音診断方法および音診断プログラム
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G01H 3/00 20060101AFI20250325BHJP(測定;試験)
要約【課題】複数の部品の中から異音の原因部品を特定できる技術を提供する。
【解決手段】音診断システム100は、装置が発する音に関する音情報から、各タイミングにおける複数の周波数の各々の音圧を算出する音圧算出部205と、対象周波数帯域に含まれる周波数の音圧の代表値の時間変化について自己相関関数を算出する自己相関算出部206と、自己相関関数の1以上のピークタイミングを抽出するピーク抽出部208と、1以上のピークタイミングに基づいて、1以上の異音の各々の周期を検出する検出部210と、周期に基づいて、装置に含まれる複数の部品の中から1以上の異音の各々について原因部品を特定する特定部222と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
音診断システムであって、
装置が発する音に関する音情報から、各タイミングにおける複数の周波数の各々の音圧を算出する第1算出部と、
前記複数の周波数のうち対象周波数帯域に含まれる周波数の前記音圧の代表値の時間変化について自己相関関数を算出する第2算出部と、
前記自己相関関数の1以上のピークタイミングを抽出する抽出部と、
前記1以上のピークタイミングに基づいて、1以上の異音の各々の周期を検出する検出部と、
前記周期に基づいて、前記装置に含まれる複数の部品の中から前記1以上の異音の各々について原因部品を特定する特定部と、を備える、音診断システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記対象周波数帯域は、前記複数の周波数の全て、または、前記複数の周波数の一部のみを含む、請求項1に記載の音診断システム。
【請求項3】
前記第2算出部は、
前記自己相関関数として、前記複数の周波数の全てを含む第1対象周波数帯域に対応する第1自己相関関数を算出し、
前記第1自己相関関数に基づいて前記原因部品が特定されないことに応じて、前記第1対象周波数帯域の一部である1以上の第2対象周波数帯域の各々に対応する第2自己相関関数を算出する、請求項1に記載の音診断システム。
【請求項4】
前記第2算出部は、前記複数の部品が取りうる最大の回転周期に応じて、前記自己相関関数の時間シフト量の範囲を決定する、請求項1から3のいずれか1項に記載の音診断システム。
【請求項5】
前記第2算出部は、
前記代表値の時間変化からトレンド成分を除去し、
前記トレンド成分が除去された前記代表値の時間変化について前記自己相関関数を算出する、請求項1から3のいずれか1項に記載の音診断システム。
【請求項6】
前記抽出部は、対象の時間シフト量における自己相関と前記対象の時間シフト量の前後における自己相関との差分が予め定められた閾値以上であることに応じて、前記対象の時間シフト量を前記1以上のピークタイミングの1つとして抽出する、請求項1から3のいずれか1項に記載の音診断システム。
【請求項7】
前記抽出部は、ピークの形状を示すピーク情報に基づいて、前記1以上のピークタイミングを絞り込む、請求項1から3のいずれか1項に記載の音診断システム。
【請求項8】
前記特定部は、前記複数の部品の各々と回転周期とを対応付けた周期情報を用いて、前記原因部品を特定する、請求項1から3のいずれか1項に記載の音診断システム。
【請求項9】
音診断方法であって、
装置が発する音に関する音情報から、各タイミングにおける複数の周波数の各々の音圧を算出することと、
前記複数の周波数のうち対象周波数帯域に含まれる周波数の前記音圧の代表値の時間変化について自己相関関数を算出することと、
前記自己相関関数の1以上のピークタイミングを抽出することと、
前記1以上のピークタイミングに基づいて、1以上の異音の各々の周期を検出することと、
前記周期に基づいて、前記装置に含まれる複数の部品の中から前記1以上の異音の各々について原因部品を特定することと、を備える、音診断方法。
【請求項10】
音診断方法をコンピューターに実行させる音診断プログラムであって、
前記音診断方法は、
装置が発する音に関する音情報から、各タイミングにおける複数の周波数の各々の音圧を算出することと、
前記複数の周波数のうち対象周波数帯域に含まれる周波数の前記音圧の代表値の時間変化について自己相関関数を算出することと、
前記自己相関関数の1以上のピークタイミングを抽出することと、
前記1以上のピークタイミングに基づいて、1以上の異音の各々の周期を検出することと、
前記周期に基づいて、前記装置に含まれる複数の部品の中から前記1以上の異音の各々について原因部品を特定することと、を備える、音診断プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、音診断システムに関し、より特定的には、音圧を用いた音診断システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
家庭で使用される家電またはオフィスで使用される画像形成装置等の装置が故障した場合、装置は異音を発し得る。サービスマンは、この異音から故障した部品を特定して、故障した部品を交換し得る。しかしながら、複数のモーター等を備える装置が故障した場合、サービスマンは、当該装置のどの部品が異音を発しているのかを特定できない場合がある。この場合、サービスマンは、どの部品を修理または交換すればよいのかが特定できない。そのため、装置内で異音を発している部品を容易に特定するための音診断の技術が必要とされている。
【0003】
音診断に関し、例えば、特開2017-138151号公報(特許文献1)は、異音の原因を特定する業務をサポートする「診断装置」を開示している。診断装置は、周波数スペクトル波形データにおける異音の周波数を特定する。診断装置は、異音の周波数成分に対して時間軸方向に高速フーリエ変換することにより、異音の周期および周波数の情報を抽出する。抽出された情報は、異音の原因の特定に利用される。
【0004】
特開平4-167699号公報(特許文献2)は、「びりつき音検出装置」を開示している。当該装置は、音の時間波形の自己相関関数を求める。当該装置は、自己相関関数のピーク値と所定値との比較結果に基づいて、異常の有無を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-138151号公報
特開平4-167699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
画像形成装置等のように複雑な機構を有する装置は、駆動音を発生する複数の部品を有する。複数の部品は、複数の周波数成分を有する異音を発生し得る部品を含み得る。あるいは、複数の部品は、1回転する間に複数回の異音またはある程度の時間幅を有する異音を発生し得る部品を含み得る。特許文献1に開示される装置は、このような部品の異音の周期を精度良く検出できない。その結果、特許文献1に開示される装置は、異音の原因部品を精度良く特定できない。
【0007】
特許文献2に開示される装置は、異常の有無を判定するにすぎず、異音の原因部品を特定しない。
【0008】
本開示のある局面における目的は、複数の部品の中から異音の原因部品を特定できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ある実施の形態に従うと、音診断システムが提供される。音診断システムは、第1算出部と、第2算出部と、抽出部と、検出部と、特定部と、を備える。第1算出部は、装置が発する音に関する音情報から、各タイミングにおける複数の周波数の各々の音圧を算出する。第2算出部は、複数の周波数のうち対象周波数帯域に含まれる周波数の音圧の代表値の時間変化について自己相関関数を算出する。抽出部は、自己相関関数の1以上のピークタイミングを抽出する。検出部は、1以上のピークタイミングに基づいて、1以上の異音の各々の周期を検出する。特定部は、周期に基づいて、装置に含まれる複数の部品の中から1以上の異音の各々について原因部品を特定する。
【0010】
ある局面において、対象周波数帯域は、複数の周波数の全て、または、複数の周波数の一部のみを含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
通電検査装置
6日前
個人
光フアィバー距離計測器
8日前
個人
光フアィバー距離計測器
8日前
日本精機株式会社
位置検出装置
2日前
株式会社ハシマ
検針機
5日前
東レ株式会社
シート状物の検査方法
今日
東ソー株式会社
自動分析装置及び方法
2日前
富士電機株式会社
エンコーダ
今日
DIC株式会社
測定装置
7日前
富士電機株式会社
放射線検出器
7日前
株式会社ヨコオ
シートコンタクタ
2日前
TDK株式会社
温度センサ
今日
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
5日前
ダイハツ工業株式会社
凹部の深さ測定方法
5日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
5日前
矢崎総業株式会社
電流センサ
6日前
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
5日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
5日前
セイコーエプソン株式会社
干渉計
2日前
株式会社テイエルブイ
厚さ測定装置及び厚さ測定方法
7日前
JRCモビリティ株式会社
充電用温度判定回路
2日前
TDK株式会社
センサ
今日
株式会社JVCケンウッド
撮像装置及び測距方法
5日前
内山工業株式会社
分析装置用部材
1日前
日本信号株式会社
表示装置
今日
日東建設株式会社
ボルト・ナットの健全性検査装置
5日前
浜松ホトニクス株式会社
分光計測装置
6日前
株式会社SUBARU
蓄電池の状態センサ装置
2日前
セイコーエプソン株式会社
電子デバイス
6日前
株式会社キーエンス
レベル計
5日前
大成建設株式会社
地震動解析システム
今日
株式会社ケー・エフ・シー
モルタル流動性試験システム
5日前
住友電気工業株式会社
光モジュール
5日前
国立大学法人 東京大学
粘性の測定装置及び方法
1日前
株式会社キーエンス
レベル計
5日前
株式会社キーエンス
レベル計
5日前
続きを見る