TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025043043
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150337
出願日2023-09-15
発明の名称メモリシステムおよび制御方法
出願人キオクシア株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H03M 13/45 20060101AFI20250321BHJP(基本電子回路)
要約【課題】誤り訂正の計算量を低減する。
【解決手段】メモリシステムは、不揮発性メモリとメモリコントローラとを備える。メモリコントローラは、不揮発性メモリから読出し情報を読み出し、読出し情報に基づく軟判定入力値から計算されるシンドロームに基づいて複数の復号語を求め、複数の復号語についての複数のメトリックを計算し、メトリック配列に対して、第1復号語により訂正されるビットのメトリックとして、第1復号語について計算されたメトリックを記憶し、複数のメトリックのうち最小である第1メトリックと、2番目に小さい第2メトリックと、軟判定入力値と、メトリック配列に記憶された複数のメトリックと、を用いて、軟判定入力値に対する復号結果を示す軟判定出力値を計算する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ハミング符号を含む誤り訂正符号を記憶する不揮発性メモリと、
前記不揮発性メモリから、読出し情報を読み出し、
前記読出し情報に基づく軟判定入力値に対応する硬判定値を用いてシンドロームを計算し、
前記シンドロームに基づいて複数の復号語を求め、
複数の前記復号語それぞれと前記軟判定入力値との間の距離を表す複数のメトリックを計算し、
複数の前記復号語に含まれる複数のビットに対応する複数のメトリックを含むメトリック配列に対して、複数の前記復号語に含まれる第1復号語により訂正されるビットのメトリックとして、前記第1復号語について計算されたメトリックを記憶し、
複数の前記復号語に対して計算された複数のメトリックのうち最小である第1メトリックを第1メトリックメモリに記憶し、
複数の前記メトリックのうち2番目に小さい第2メトリックを第2メトリックメモリに記憶し、
前記軟判定入力値と、前記メトリック配列に記憶された複数のメトリックと、前記第1メトリックと、前記第2メトリックと、を用いて、前記軟判定入力値に対する復号結果を示す軟判定出力値を計算する、
メモリコントローラと、
を備えるメモリシステム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記メモリコントローラは、
前記メトリック配列のn個(nは2以上の整数)のビットに含まれるアドレスi(iは0≦i≦n-1を満たす整数)のビットiについて、ビットiのメトリックm

と前記第1メトリックとが等しい場合にメトリックm

から前記第2メトリックを減算した減算値を計算し、前記ビットiのメトリックm

と前記第1メトリックとが等しくない場合にメトリックm

から前記第1メトリックを減算した減算値を計算し、計算した減算値と前記軟判定入力値のアドレスiのビットの符号との乗算結果である事後値を、前記軟判定出力値のアドレスiのビットの値として計算する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項3】
前記メモリコントローラは、
前記メトリック配列のn個(nは2以上の整数)のビットに含まれるアドレスi(iは0≦i≦n-1を満たす整数)のビットiについて、ビットiのメトリックm

と前記第1メトリックとが等しい場合にメトリックm

から前記第2メトリックを減算した減算値を計算し、前記ビットiのメトリックm

と前記第1メトリックとが等しくない場合にメトリックm

から前記第1メトリックを減算した減算値を計算し、計算した減算値と前記軟判定入力値のアドレスiのビットの符号との乗算結果である事後値を計算し、計算した事後値から前記軟判定入力値のアドレスiのビットの値を減算した外部値に基づく値を、前記軟判定出力値のアドレスiのビットの値として計算する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項4】
前記メモリコントローラは、
0より大きく1以下である予め定められたスケール係数を前記外部値に乗算した値を、前記軟判定出力値のアドレスiのビットの値として計算する、
請求項3に記載のメモリシステム。
【請求項5】
前記メモリコントローラは、
前記硬判定値に含まれる複数のビットのうち1つ以上のビットを反転させることにより複数の前記復号語を求める、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項6】
前記メモリコントローラは、
OSD(Ordered Statistics Decoding)により複数の前記復号語を求める、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項7】
前記メモリコントローラは、
複数の前記ビットのうち、訂正する復号語が発見されない第1ビットのメトリックとして、前記第1ビットでの前記軟判定入力値の絶対値と、複数の前記ビットでの前記軟判定入力値の絶対値の平均値に2を乗じた値と、の和を記憶する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項8】
前記メモリコントローラは、
複数の前記ビットのうち、訂正する復号語が発見されない第1ビットのメトリックとして、前記第1ビットでの前記軟判定入力値の絶対値と、予め定められた固定値と、の和を記憶する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項9】
前記メモリコントローラは、
複数の前記ビットのうち、訂正する復号語が発見されない第1ビットに対する前記軟判定出力値として、予め定められた固定値を設定する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項10】
前記誤り訂正符号は、RS(リード・ソロモン)符号であり、
前記メモリコントローラは、
前記RS符号を単一パリティ検査符号とハミング符号との組み合わせとみなして、単一パリティ検査符号の復号と、ハミング符号の復号と、を実行し、
前記ハミング符号の復号の実行時に、前記ハミング符号の復号の入力に用いる前記軟判定入力値を計算する、
請求項1に記載のメモリシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
以下の実施形態は、メモリシステムおよび制御方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
メモリシステムでは、一般に、記憶するデータを保護するために、誤り訂正符号化されたデータが記憶される。このため、メモリシステムに記憶されたデータを読み出す際には、誤り訂正符号化されたデータに対する復号が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2016/0352362号明細書
米国特許出願公開第2015/0039965号明細書
米国特許出願公開第2019/0199690号明細書
【非特許文献】
【0004】
X. Wang and S. Tang, "Bit-Level Soft-Decision Decoding of Double and Triple-Parity Reed-Solomon Codes Through Binary Hamming Code Constraints," in IEEE Communications Letters, 2015.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、誤り訂正(復号)の計算量を低減することができるメモリシステムおよび制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、メモリシステムは、不揮発性メモリとメモリコントローラとを備える。メモリコントローラは、不揮発性メモリから読出し情報を読み出し、読出し情報に基づく軟判定入力値から計算されるシンドロームに基づいて複数の復号語を求め、複数の復号語についての複数のメトリックを計算し、メトリック配列に対して、第1復号語により訂正されるビットのメトリックとして、第1復号語について計算されたメトリックを記憶し、複数のメトリックのうち最小である第1メトリックと、2番目に小さい第2メトリックと、軟判定入力値と、メトリック配列に記憶された複数のメトリックと、を用いて、軟判定入力値に対する復号結果を示す軟判定出力値を計算する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施形態に係るメモリシステムのブロック図。
復号器の概略構成例を示すブロック図。
比較例の復号処理の流れの例を示す図。
第1の実施形態のメモリシステムによる復号処理のフローチャート。
第1の実施形態のメモリシステムによる更新処理のフローチャート。
第1の実施形態のメモリシステムによる計算処理のフローチャート。
第1の実施形態による更新処理の例を示す図。
第1の実施形態による計算処理の例を示す図。
変形例のメモリシステムによる復号処理のフローチャート。
フリップ領域の例を示す図。
変形例の更新処理のフローチャート。
RS符号の復号で用いられるタナーグラフの例を示す図。
SPC符号制約およびハミング符号制約を説明するための図。
RSフレームの例を示す図。
第1次元データの計算手順を説明するための図。
データの表記、要素数、および、計算式をまとめた図。
第2次元データの計算手順を説明するための図。
データの表記、要素数、および、計算式をまとめた図。
第2の実施形態のメモリシステムによる復号処理のフローチャート。
データの名称、表記および要素数をまとめた図。
第1次元処理のフローチャート。
第2次元処理のフローチャート。
第3の実施形態の復号方式を示す概念図。
第3の実施形態で用いられる符号の例を説明するための図。
データの名称、表記および要素数をまとめた図。
第3の実施形態のメモリシステムによる復号処理のフローチャート。
ECCフレームに対する復号処理(初回)のフローチャート。
RS第1次元処理のフローチャート。
RS第2次元処理のフローチャート。
ECCフレームに対する復号処理(初回以外)のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、実施形態に係るメモリシステムを詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るメモリシステムの概略構成例を示すブロック図である。図1に示すように、メモリシステム1は、メモリコントローラ10と不揮発性メモリ20とを備える。メモリシステム1は、ホスト30と接続可能であり、図1ではホスト30と接続された状態が示されている。ホスト30は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末などの電子機器であってよい。
【0010】
不揮発性メモリ20は、データを不揮発に記憶する不揮発性メモリであり、例えば、NANDメモリである。以下の説明では、不揮発性メモリ20としてNANDメモリが用いられた場合を例示するが、不揮発性メモリ20として3次元構造フラッシュメモリ、ReRAM(Resistance Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)等のNANDメモリ以外の記憶装置を用いることも可能である。また、不揮発性メモリ20が半導体メモリであることは必須ではなく、半導体メモリ以外の種々の記憶媒体に対して本実施形態を適用することも可能である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

アズビル株式会社
電子回路
14日前
ミツミ電機株式会社
比較回路
21日前
住友理工株式会社
接触検知装置
3日前
TDK株式会社
電子部品
14日前
TDK株式会社
電子部品
17日前
西部電機株式会社
入力回路及び切替方法
4日前
ミツミ電機株式会社
弾性波フィルタ
1か月前
三菱電機株式会社
半導体素子駆動装置
14日前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
2日前
オプテックス株式会社
物体検知装置
1日前
オプテックス株式会社
物体検知装置
1日前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
29日前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
弾性波デバイス
8日前
ローム株式会社
リニア電源回路
17日前
ローム株式会社
発振回路
1か月前
ローム株式会社
DA変換装置
17日前
カーネルチップ株式会社
低電圧信号レベルシフタ回路
9日前
富士電機株式会社
駆動回路
14日前
株式会社京三製作所
スイッチング増幅器
8日前
ローム株式会社
半導体装置
1日前
セイコーエプソン株式会社
振動デバイス
29日前
ローム株式会社
レベルシフタ
2日前
富士電機株式会社
制御回路及び半導体モジュール
16日前
ローム株式会社
D級増幅回路
1日前
株式会社村田製作所
電力増幅器
14日前
株式会社日立製作所
半導体装置
18日前
株式会社村田製作所
弾性波装置およびマルチプレクサ
1日前
株式会社村田製作所
電力増幅装置
4日前
株式会社村田製作所
弾性波装置およびマルチプレクサ
10日前
株式会社村田製作所
弾性波装置およびマルチプレクサ
1か月前
株式会社村田製作所
弾性波装置
29日前
日清紡マイクロデバイス株式会社
コンパレータ
18日前
株式会社村田製作所
電力供給システム
24日前
セイコーエプソン株式会社
振動デバイス及び発振器
29日前
アキュフェーズ株式会社
増幅回路のノイズ抑制回路
1か月前
セイコーエプソン株式会社
振動片及び振動デバイス
4日前
続きを見る