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公開番号2025043009
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150275
出願日2023-09-15
発明の名称飛翔体
出願人株式会社岩谷技研
代理人弁理士法人朝日特許事務所
主分類B64B 1/58 20060101AFI20250321BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】気嚢を備える飛翔体において、気嚢を構成する球皮の内側と外側に配置された部材を締め付けることによって気嚢に物体を取り付ける構成において、球皮の破損のリスクを低減する。
【解決手段】アセンブリ14は、円環状の中間部材141を備え、球皮111のうち気嚢の開口部の周りの部分が中間部材141の内側の開口部を裏側から表側へと通された後、折り返される。折り返された球皮111で覆われた中間部材141の表側に接するように、裏側面上に円環状の表側封止部材143が取り付けられた表側部材142が配置される。また、折り返された球皮111で覆われた中間部材141の裏側に接するように、表側面上に円環状の裏側封止部材145が取り付けられた裏側部材144が配置される。ボルト1461とナット1462により、表側部材142と裏側部材144が互いに近づく方向に締め付けられることで、気嚢にアセンブリ14が取り付けられる。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
平面視した形状が環状であり、平面視の方向の直線を含む平面で切断した断面が平板な形状である中間部材と、
前記中間部材を平面視した場合の外側から内側に向かい延伸し、前記中間部材の内側開口部を通り折り返された後、前記中間部材を平面視した場合の内側から外側に向かい延伸するように配置された球皮と、
前記中間部材を平面視した場合の視点側を表側とし、当該視点側の反対側を裏側とするとき、
前記中間部材の表側に配置される表側部材と、
前記中間部材の裏側に配置される裏側部材と、
前記表側部材と前記裏側部材を互いに近づく方向に締め付ける締付機構と
を備える飛翔体。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記表側部材と前記折り返された球皮に覆われた状態の前記中間部材との間に配置され、環状の前記中間部材の全周に渡り接するように配置された環状の表側封止部材と、
前記裏側部材と前記折り返された球皮に覆われた状態の前記中間部材との間に配置され、環状の前記中間部材に全周に渡り接するように配置された環状の裏側封止部材と
を備える請求項1に記載の飛翔体。
【請求項3】
前記締付機構は、前記中間部材に開けられた孔を貫通するように配置される部材を有し、
前記表側封止部材と前記裏側封止部材の各々は、前記中間部材に開けられた孔の、前記中間部材を平面視した場合の外側と内側の両方において、環状の前記中間部材の全周に渡り接するように配置されている
請求項2に記載の飛翔体。
【請求項4】
前記表側封止部材は、各々が環状の前記中間部材に全周に渡り接するように配置された複数の環状の封止部材を有する
請求項3に記載の飛翔体。
【請求項5】
前記裏側封止部材は、各々が環状の前記中間部材に全周に渡り接するように配置された複数の環状の封止部材を有する
請求項3に記載の飛翔体。
【請求項6】
前記中間部材は、平面視した形状が円環状である
請求項1に記載の飛翔体。
【請求項7】
前記中間部材の内側縁部、前記中間部材の外側縁部、前記表側部材の外側縁部、及び、前記裏側部材の外側縁部の少なくとも1つが面取りされている
請求項1に記載の飛翔体。
【請求項8】
前記中間部材の内側縁部、前記中間部材の外側縁部、前記表側部材の外側縁部、及び、前記裏側部材の外側縁部の少なくとも1つを覆うように配置された緩衝部材を備える
請求項1に記載の飛翔体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、気球等の気嚢を備える飛翔体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
気球、飛行船等の飛翔体は、気嚢と呼ばれる袋体を備え、気嚢に加熱された空気やヘリウムガス等の空気より軽量なガスを収容することで気嚢に生じる浮力により飛翔する。
【0003】
上記のような気嚢を備える飛翔体において、気嚢の部分に何らかの部材を取り付けたい場合がある。一例を挙げれば、気嚢に設けられた排気口を開閉する開閉機構を気嚢に取り付けることができれば、乗員はその開閉機構に対し開閉の操作又は指示を行うことで、望むタイミングで望む量の気体を気嚢から排気し、飛翔体の上昇速度を下げたり、下降させたりできる。
【0004】
気嚢を構成する球皮は、薄く軽量なシート状部材であるため、局所的に大きな外力が加えられると容易に破損する。そのような破損のリスクを低減するための手段として、例えば特許文献1には、球皮の内側に配置される平板な内側部材と、球皮の外側に配置される平板な外側部材を、球皮を挟み込んだ状態でボルトとナット等の締付部材で締め付けることで、球皮に内側部材と外側部材のアセンブリを取り付ける構成が提案されている。
【0005】
特許文献1に記載のアセンブリは、球皮に対し面で接した状態で球皮に取り付けられるため、アセンブリの重量等により球皮に対し加わる力が球皮の局所に集中せず分散される。その結果、特許文献1に記載の発明によれば、同様の重量の物体が球皮に取り付けられることによって球皮の局所に力が加わる場合と比較し、球皮の破損のリスクが低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-079418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載のアセンブリにおいては、内側部材と外側部材の締め付けにより球皮の内側面及び外側面に生じる摩擦力によって球皮とアセンブリの固定が行われる。従って、気嚢の下方に吊られる搬送物等の荷重により生じる球皮を下方に引っ張る力がそれらの摩擦力に勝り、球皮がずれて、内側部材と外側部材の間から抜け落ちることがある。そして、例えば、内側部材と外側部材を締め付けるボルトの軸が球皮を貫通するような構成においては、内側部材と外側部材に挟まれている球皮がずれる際、ボルトの軸に引っ掛かっている部分から球皮が裂ける。
【0008】
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、気嚢を備える飛翔体において、気嚢を構成する球皮の内側と外側に配置された部材を締め付けることによって気嚢に物体を取り付ける構成において、それらの部材の間から球皮が抜け落ちるリスクを低減する手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、平面視した形状が環状であり、平面視の方向の直線を含む平面で切断した断面が平板な形状である中間部材と、前記中間部材を平面視した場合の外側から内側に向かい延伸し、前記中間部材の内側開口部を通り折り返された後、前記中間部材を平面視した場合の内側から外側に向かい延伸するように配置された球皮と、前記中間部材を平面視した場合の視点側を表側とし、当該視点側の反対側を裏側とするとき、前記中間部材の表側に配置される表側部材と、前記中間部材の裏側に配置される裏側部材と、前記表側部材と前記裏側部材を互いに近づく方向に締め付ける締付機構とを備える飛翔体を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、球皮に対し下側に引っ張る力が加えられても、球皮が中間部材の内側縁部に引っ掛かっているため、表側部材と裏側部材の間でずれにくい。その結果、例えば、特許文献1に記載の構成と比較して、2つの部材の間から球皮が抜け落ちにくい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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