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公開番号
2025042335
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023149284
出願日
2023-09-14
発明の名称
水性ボールペン用インク組成物及びそれを用いたボールペン
出願人
ゼブラ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
11/18 20060101AFI20250319BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】発泡し難く、ボールペン製造時にインク充填量のバラツキ又はインク漏れが発生することを抑制でき、且つ、経時的な筆記性能の低下を抑制できる水性ボールペン用インク組成物、及び、それを用いたボールペンを提供すること。
【解決手段】着色剤と、水と、水溶性有機溶剤と、シリコーン系界面活性剤と、消泡剤と、を含有し、消泡剤が、自己乳化型シリコーン系消泡剤及びエマルジョン型消泡剤の少なくとも一方を含む、水性ボールペン用インク組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
着色剤と、水と、水溶性有機溶剤と、シリコーン系界面活性剤と、消泡剤と、を含有し、
前記消泡剤が、自己乳化型シリコーン系消泡剤及びエマルジョン型消泡剤の少なくとも一方を含む、水性ボールペン用インク組成物。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記シリコーン系界面活性剤の含有量が、インク組成物の全量を基準として、0.003~3.5質量%である、請求項1に記載の水性ボールペン用インク組成物。
【請求項3】
前記消泡剤の含有量が、インク組成物の全量を基準として、0.001~0.3質量%である、請求項1に記載の水性ボールペン用インク組成物。
【請求項4】
前記消泡剤の含有量に対する前記シリコーン系界面活性剤の含有量の質量比が、0.01~3500である、請求項1に記載の水性ボールペン用インク組成物。
【請求項5】
表面張力が21.5~34.0mN/mである、請求項1に記載の水性ボールペン用インク組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の水性ボールペン用インク組成物を含む、ボールペン。
【請求項7】
前記ボールペンが、ゲルインクボールペンである、請求項6に記載のボールペン。
【請求項8】
前記ボールペンが、中綿式水性ボールペンである、請求項6に記載のボールペン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、水性ボールペン用インク組成物及びそれを用いたボールペンに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
水性ボールペンは、使用時に、インクの吐出性が良好であり、筆記性に優れることが求められる。従来より、水性ボールペンの使用時のインクの吐出性と筆記性を向上させる検討が行われている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭52-008330号公報
特開平05-295292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水性ボールペン用のインク組成物としては、例えば、ゲルインクボールペン等に用いられる高粘度のインク組成物、及び、中綿式ボールペン等に用いられる低粘度のインク組成物が挙げられるが、いずれのインク組成物でも、ボールペンの製造時、使用時及び保管時に発泡しやすいという問題がある。そして、ゲルインクボールペンにおいては、ボールペンインク製造中にインク組成物が発泡すると、発生する泡の影響でインク充填量にバラツキが生じやすい。一方、中綿式ボールペンにおいては、その製造過程で中綿にインク組成物を充填しペン先を組み付けた後に減圧脱泡が行われるが、減圧脱泡時にインク組成物が発泡すると、中綿からインクが溢れ出し、空気交換孔からインク漏れが発生しやすい。また、ボールペン使用時及び保管時においても、経時的にインク組成物中の溶存空気が気泡化するなどしてインク組成物が発泡すると、気泡によりインクの吐出が阻害され、筆記性能が低下しやすい。発泡による筆記性能の低下は、中綿式ボールペンにおいて顕著に生じるが、ゲルインクボールペンでも、ペン先を上向きにして保管する際に、ペン先内部に気泡が入り込むことでインクが排出されなくなり、筆記性能が低下しやすい。そのため、ボールペンの製造時、使用時及び保管時のいずれにおいても発泡し難い水性ボールペン用インク組成物が求められている。
【0005】
本開示は上記事情に鑑みてなされたものであり、発泡し難く、ボールペン製造時にインク充填量のバラツキ又はインク漏れが発生することを抑制でき、且つ、経時的な筆記性能の低下を抑制できる水性ボールペン用インク組成物、及び、それを用いたボールペンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は、以下の水性ボールペン用インク組成物及びボールペンを提供する。
[1]着色剤と、水と、水溶性有機溶剤と、シリコーン系界面活性剤と、消泡剤と、を含有し、上記消泡剤が、自己乳化型シリコーン系消泡剤及びエマルジョン型消泡剤の少なくとも一方を含む、水性ボールペン用インク組成物。
[2]上記シリコーン系界面活性剤の含有量が、インク組成物の全量を基準として、0.003~3.5質量%である、上記[1]に記載の水性ボールペン用インク組成物。
[3]上記消泡剤の含有量が、インク組成物の全量を基準として、0.001~0.3質量%である、上記[1]又は[2]に記載の水性ボールペン用インク組成物。
[4]上記消泡剤の含有量に対する上記シリコーン系界面活性剤の含有量の質量比が、0.01~3500である、上記[1]~[3]のいずれかに記載の水性ボールペン用インク組成物。
[5]表面張力が21.5~34.0mN/mである、上記[1]~[4]のいずれかに記載の水性ボールペン用インク組成物。
[6]上記[1]~[5]のいずれかに記載の水性ボールペン用インク組成物を含む、ボールペン。
[7]上記ボールペンが、ゲルインクボールペンである、上記[6]に記載のボールペン。
[8]上記ボールペンが、中綿式水性ボールペンである、上記[6]に記載のボールペン。
【0007】
上記[1]に記載の水性ボールペン用インク組成物によれば、上記構成を有することにより、発泡し難く、ボールペン製造時にインク充填量のバラツキ又はインク漏れが発生することを抑制でき、且つ、経時的な筆記性能の低下を抑制できる。特に、シリコーン系界面活性剤と、上記特定の消泡剤とを組み合わせて用いることで、ボールペンの製造時、使用時及び保管時のいずれにおいても、インク組成物が発泡することを抑制することができる。
【0008】
上記[2]に記載の水性ボールペン用インク組成物によれば、シリコーン系界面活性剤の含有量が上記範囲内であることにより、ボールペンの製造時、使用時及び保管時におけるインク組成物の発泡をより抑制することができる。
【0009】
上記[3]に記載の水性ボールペン用インク組成物によれば、消泡剤の含有量が上記範囲内であることにより、ボールペンの製造時、使用時及び保管時におけるインク組成物の発泡をより抑制することができる。
【0010】
上記[4]に記載の水性ボールペン用インク組成物によれば、消泡剤の含有量に対するシリコーン系界面活性剤の含有量の質量比が上記範囲内であることにより、ボールペンの製造時、使用時及び保管時におけるインク組成物の発泡をより抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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