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公開番号
2025042247
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023149140
出願日
2023-09-14
発明の名称
車両用シェード装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
B60J
7/00 20060101AFI20250319BHJP(車両一般)
要約
【課題】高さ方向のコンパクト化を図ると共にシェードの可動範囲を容易に拡大可能であり、かつシェードを適正に移動させることができる車両用シェード装置の提供。
【解決手段】車両用シェード装置は、シェードと、シェードを巻き取る巻き取り部材と、巻き取り部材と同軸かつ一体に回転可能な巻回部材と、巻回部材に固定されると共に巻回部材に巻回されるストリングと、ストリングをドラム部材に巻き取って巻回部材および巻き取り部材をシェードの巻き取り方向に回転させる駆動装置と、ドラム部材と巻回部材との間で生じるストリングの弛みを吸収する弛み吸収機構とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
シェードおよび前記シェードを巻き取る巻き取り部材を含み、車両のルーフに対して設けられる車両用シェード装置であって、
前記巻き取り部材と同軸かつ一体に回転可能な巻回部材と、
前記巻回部材に固定されると共に前記巻回部材に巻回されるストリングと、
軸心の周りに回転自在なドラム部材と、前記ドラム部材を前記軸心の周りに正逆方向に回転させる回転駆動源とを含み、前記ストリングを前記ドラム部材に巻き取って前記巻回部材および前記巻き取り部材を前記シェードの巻き取り方向に回転させる駆動装置と、
前記ドラム部材と前記巻回部材との間で生じる前記ストリングの弛みを吸収する弛み吸収機構と、
を備える車両用シェード装置。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の車両用シェード装置において、
前記巻き取り部材は、円筒体であり、
前記弛み吸収機構は、前記巻き取り部材の内部に配置されると共に前記巻回部材を前記シェードの前記巻き取り方向とは逆方向に付勢する車両用シェード装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用シェード装置において、
前記弛み吸収機構は、前記巻き取り部材と一体に回転するように前記巻き取り部材の内部に配置されると共に前記巻回部材から延出されたシャフト部を回転自在に支持する支持部材と、
前記巻回部材を前記支持部材に対して前記シェードの前記巻き取り方向とは逆方向に付勢するように前記巻回部材および前記支持部材により保持される付勢部材とを含む車両用シェード装置。
【請求項4】
シェードおよび前記シェードを巻き取る巻き取り部材を含み、車両のルーフに対して設けられる車両用シェード装置であって、
前記シェードの先端部に固定されるシェードバーと、
前記シェードバーの一端側および他端側から前記シェードバーに形成された空間内に挿入されるストリングと、
軸心の周りに回転自在なドラム部材と、前記ドラム部材を前記軸心の周りに正逆方向に回転させる回転駆動源とを含み、前記ストリングの前記シェードバーの前記一端側に位置する部分および前記ストリングの前記シェードバーの前記他端側に位置する部分を前記ドラム部材に巻き取って前記シェードバーを前記巻き取り部材から離間させる駆動装置と、
前記シェードバーの前記空間内で、前記ストリングの前記シェードバーの前記一端側から前記空間内に挿入された部分と、前記ストリングの前記シェードバーの前記他端側から前記空間内に挿入された部分とに連結され、前記ストリングの弛みを吸収する弛み吸収機構と、
を備える車両用シェード装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両のルーフに対して設けられる車両用シェード装置に関する。
続きを表示(約 4,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、遮光シート(シェード)と、当該遮光シートが巻き取り・引き出し可能に巻回される巻き取りローラと、一対のガイドフレームとを含むロールシェード装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このロールシェード装置では、遮光シートの引き出し側の端縁に、当該端縁に沿って延びるガーニッシュ(シェードバー)が連結されており、ガーニッシュの両端部には、対応するガイドフレームに沿って前後に摺動可能なランナ部が設けられている。ランナ部は、ギヤードケーブルに連結されており、当該ギヤードケーブルは、モータにより回転駆動される駆動ギヤに噛合する。また、巻き取りローラは、スプリング等を含む付勢機構を内蔵しており、遮光シートは、当該付勢機構により巻き取り側に常時付勢されている。モータを一方向に回転させると、ギヤードケーブルが巻き取りローラから離間するようにランナ部を移動させる。これにより、遮光シートが付勢機構からの付勢力に抗して巻き取りローラから引き出され、遮光シートが全閉状態となる。また、モータを逆方向に回転させると、ギヤードケーブルが巻き取りローラに接近するようにランナ部を移動させる。これにより、遮光シートが付勢機構からの付勢力により巻き取りローラに巻き取られ、遮光シートが全開状態となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-216124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のロールシェード装置では、付勢機構を内蔵することで巻き取りローラの外径が大きくなってしまい、高さ方向の寸法を小さくすることが困難になるので、搭載性が悪化してしまう。また、上記ロールシェード装置では、ガイドフレームによりギヤードケーブルの経路を規制することが必要になるが、摩擦抵抗等により損失が大きくなることから、ギヤードケーブルを駆動するモータを小型化して装置全体をコンパクト化することが困難になる。更に、遮光シートの可動範囲(遮蔽面積)を拡大する場合、付勢機構のスプリング等の応力を緩和するために当該スプリング等のサイズを大きくせざるを得ず、付勢機構ひいては巻き取りローラのサイズアップによりロールシェード装置の搭載性が悪化してしまう。また、ロールシェード装置の使用環境や使用期間等によっては、シェードやギヤードケーブルに伸びを生じてしまうことがあり、このような場合、モータを回転させてギヤードケーブルによりランナ部を移動させても、シェードを適正に移動(開閉)させ得なくなるおそれがある。
【0005】
そこで、本開示は、高さ方向のコンパクト化を図ると共にシェードの可動範囲を容易に拡大可能であり、かつシェードを適正に移動させることができる車両用シェード装置の提供を主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車両用シェード装置は、シェードおよび前記シェードを巻き取る巻き取り部材を含み、車両のルーフに対して設けられる車両用シェード装置であって、前記巻き取り部材と同軸かつ一体に回転可能な巻回部材と、前記巻回部材に固定されると共に前記巻回部材に巻回されるストリングと、軸心の周りに回転自在なドラム部材と、前記ドラム部材を前記軸心の周りに正逆方向に回転させる回転駆動源とを含み、前記ストリングを前記ドラム部材に巻き取って前記巻回部材および前記巻き取り部材を前記シェードの巻き取り方向に回転させる駆動装置と、前記ドラム部材と前記巻回部材との間で生じる前記ストリングの弛みを吸収する弛み吸収機構とを含むものである。
【0007】
本開示の車両用シェード装置は、巻回部材と、ストリングと、駆動装置とを含む。巻回部材は、シェードを巻き取る巻き取り部材と同軸かつ一体に回転可能である。更に、巻回部材には、細径のワイヤや糸といったストリングが固定され、当該ストリングは、巻回部材に巻回される。駆動装置は、軸心の周りに回転自在なドラム部材と、ドラム部材を軸心の周りに正逆方向に回転させる回転駆動源とを含み、ストリングをドラム部材に巻き取って巻回部材および巻き取り部材をシェードの巻き取り方向に回転させる。これにより、駆動装置によってストリングをドラム部材に巻き取ることで、シェードを巻き取り部材に巻き取って開くことができる。従って、シェードを巻き取り方向に付勢する付勢機構(リトラクタ)を巻き取り部材から省略可能になり、巻き取り部材を小径化することができる。また、ストリングをドラム部材に巻き取ってシェードを開く構成の採用により、付勢機構の制約からシェードの可動範囲が制限されることがなくなる。この結果、車両用シェード装置を高さ方向にコンパクト化して当該車両用シェード装置の搭載性を向上させると共にシェードの可動範囲を容易に拡大することが可能になる。更に、付勢機構の省略により装置全体の軽量化や低コスト化を図ることができる。また、ストリングの経路を規制するための構造は、ギヤードケーブル等に比較して低背化および簡素化可能であり、それにより装置全体のコンパクト化を図ることができる。更に、ストリングの駆動に伴う損失もギヤードケーブル等に比較して軽減されるので、駆動装置の大型化を抑制することが可能になる。ここで、シェードおよびストリングは、周囲温度の変化や引っ張り荷重の印加により伸びを生じるものである。シェードおよびストリングの少なくとも何れか一方に伸びを生じると、ストリングの移動量(ドラム部材への巻き取り量)とシェードの移動量との相関が崩れてストリングの弛みを生じてしまう。そして、ストリングの弛みが許容量を超えてしまうと、ドラム部材へのストリングの巻き取りによりシェードを適正に移動させ得なくなってしまう。これを踏まえて、本開示の車両用シェード装置には、ドラム部材と巻回部材との間で生じる前記ストリングの弛みを吸収する弛み吸収機構が設けられる。これにより、シェードおよびストリングの少なくとも何れか一方に伸びを生じても、ストリングの弛みを生じるのを抑制し、シェードを適正に移動させることが可能になる。
【0008】
本開示の他の車両用シェード装置は、シェードおよび前記シェードを巻き取る巻き取り部材を含み、車両のルーフに対して設けられる車両用シェード装置であって、前記シェードの先端部に固定されるシェードバーと、前記シェードバーの一端側および他端側から前記シェードバーに形成された空間内に挿入されるストリングと、軸心の周りに回転自在なドラム部材と、前記ドラム部材を前記軸心の周りに正逆方向に回転させる回転駆動源とを含み、前記ストリングの前記シェードバーの前記一端側に位置する部分および前記ストリングの前記シェードバーの前記他端側に位置する部分を前記ドラム部材に巻き取って前記シェードバーを前記巻き取り部材から離間させる駆動装置と、前記シェードバーの前記空間内で、前記ストリングの前記シェードバーの前記一端側から前記空間内に挿入された部分と、前記ストリングの前記シェードバーの前記他端側から前記空間内に挿入された部分とに連結され、前記ストリングの弛みを吸収する弛み吸収機構とを含むものである。
【0009】
本開示の他の車両用シェード装置は、シェードを巻き取る巻き取り部材と、シェードの先端部に固定されるシェードバーと、シェードバーの一端側および他端側から当該シェードバーに形成された空間内に挿入されるワイヤや糸といったストリングと、駆動装置とを含む。駆動装置は、軸心の周りに回転自在なドラム部材と、ドラム部材を軸心の周りに正逆方向に回転させる回転駆動源とを含み、ストリングのシェードバーの一端側に位置する部分およびストリングのシェードバーの記他端側に位置する部分をドラム部材に巻き取ってシェードバーを巻き取り部材から離間させる。これにより、駆動装置によりストリングをドラム部材に巻き取ることで、シェードを巻き取り部材から引き出して閉じることができる。そして、ストリングの経路を規制するための構造は、ギヤードケーブル等に比較して低背化および簡素化可能であり、それにより装置全体のコンパクト化を図ることができる。更に、ストリングの駆動に伴う損失もギヤードケーブル等に比較して軽減されるので、駆動装置の大型化を抑制することが可能になる。この結果、車両用シェード装置を高さ方向にコンパクト化して当該車両用シェード装置の搭載性を向上させると共にシェードの可動範囲を容易に拡大することができる。そして、かかる車両用シェード装置では、シェードバーの空間内にストリングの弛みを吸収する弛み吸収機構が設けられる。これにより、シェードおよびストリングの少なくとも何れか一方に伸びを生じても、ストリングの弛みを生じるのを抑制し、シェードを適正に移動させることが可能になる。更に、シェードバーのストリングが挿入される空間を弛み吸収機構の配置スペースとして有効に活用して、シェード装置の大型化を良好に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の車両用シェード装置を含む車両の要部を示す斜視図である。
本開示の車両用シェード装置を示す分解斜視図である。
本開示の車両用シェード装置を示す拡大断面図である。
本開示の車両用シェード装置に含まれるドラム部材を示す斜視図である。
本開示の車両用シェード装置に含まれるドラム部材を示す側面図である。
本開示の車両用シェード装置に含まれるドラム部材を示す平面図である。
本開示の車両用シェード装置に含まれるドラム部材を示す模式図である。
本開示の車両用シェード装置の動作を説明するための概略構成図である。
本開示の車両用シェード装置の動作を説明するための模式図である。
本開示の車両用シェード装置の動作を説明するための概略構成図である。
本開示の車両用シェード装置に含まれる第1弛み吸収機構の一例を示す平面図である。
図11の第1弛み吸収機構を示す背面図である。
本開示の車両用シェード装置に含まれる巻回部材を示す説明図である。
本開示の車両用シェード装置に含まれる第2弛み吸収機構の一例を示す概略構成図である。
図14の第2弛み吸収機構を示す部分断面図である。
図14の第2弛み吸収機構の動作を説明するための概略構成図である。
本開示の車両用シェード装置に含まれる第1弛み吸収機構の他の例を示す概略構成図である。
図17におけるA-A線に沿った断面図である。
本開示の車両用シェード装置に含まれる第1弛み吸収機構の更に他の例を示す概略構成図である。
図19の第1弛み吸収機構を示す部分断面図である。
図19の第1弛み吸収機構の動作を説明するための概略構成図である。
本開示の車両用シェード装置に含まれる第1弛み吸収機構の他の例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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