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公開番号
2025042077
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023148896
出願日
2023-09-14
発明の名称
レンズおよびレンズユニット
出願人
ニデックインスツルメンツ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
7/02 20210101AFI20250319BHJP(光学)
要約
【課題】凹形状のレンズ面の外周端における接線角を小さくすることができる樹脂製のレンズを提供すること。
【解決手段】レンズユニット10は、第1レンズ1と、第1レンズ1の像側X2の隣に位置する第2レンズ2と、第1レンズ1および第2レンズ2を保持する鏡筒7と、を有する。第1レンズ1は、樹脂製であり、物体側X1を向く第1物体側レンズ面41と、像側X2を向く第1像側レンズ面42と、第1像側レンズ面42を外周側から囲む像側フランジ面43と、を有する。第1像側レンズ面42は、物体側X1に向かって窪む凹形状を備える。像側フランジ面43は、第1像側レンズ面42の外周端から外周側に向かって像側X2に傾斜する傾斜面部45と、傾斜面部45の外周側で光軸Lに対して垂直な垂直面部46と、を備える。鏡筒7は、垂直面部46を像側X2から支持する支持部23を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1レンズ面と、前記第1レンズとは反対側を向く第2レンズ面と、前記第2レンズ面を外周側から囲むフランジ面と、を有し、
前記第2レンズ面は、前記第1レンズ面の側に向かって窪む凹形状を備え、
前記フランジ面は、第2レンズ面の外周端から外周側に向かって第1レンズ面から離間する方向に傾斜する傾斜面部と、前記傾斜面部の外周側で光軸に対して垂直な垂直面部と、を備え、
樹脂製であることを特徴とするレンズ。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記第2レンズ面の外周端の接線角は72°以下であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ。
【請求項3】
前記垂直面部と、前記傾斜面部とは、径方向で隣り合い、
前記傾斜面部は、前記垂直面部に滑らかに連続することを特徴とする請求項1に記載のレンズ。
【請求項4】
第1レンズと、前記第1レンズの像側の隣に位置する第2レンズと、前記第1レンズおよび前記第2レンズを保持する鏡筒と、を有するレンズユニットにおいて、
前記第1レンズは、樹脂製であり、物体側を向く第1物体側レンズ面と、前記像側を向く第1像側レンズ面と、前記第1像側レンズ面を外周側から囲む像側フランジ面と、を有し、
前記第1像側レンズ面は、前記物体側に向かって窪む凹形状を備え、
前記像側フランジ面は、第1像側レンズ面の外周端から外周側に向かって前記像側に傾斜する傾斜面部と、前記傾斜面部の外周側で光軸に対して垂直な垂直面部と、を備え、
前記鏡筒は、前記垂直面部を前記像側から支持する支持部を備えることを特徴とするレンズユニット。
【請求項5】
前記第1像側レンズ面の外周端の接線角は72°以下であることを特徴とする請求項4に記載のレンズユニット。
【請求項6】
前記垂直面部と、前記傾斜面部とは、径方向で隣り合い、
前記傾斜面部は、前記垂直面部に滑らかに連続することを特徴とする請求項4に記載のレンズユニット。
【請求項7】
環状のシール部材を有し、
前記鏡筒は、外周側から内周側に向かって前記支持部、環状部、および第2レンズ保持部をこの順に備え、
前記環状部は、前記光軸に沿った光軸方向で前記像側フランジ面と隙間を開けて対向する環状の対向面を備え、
前記第2レンズは、前記第2レンズ保持部に保持されて前記対向面の径方向内側に位置し、
前記シール部材は、前記対向面と前記フランジ面との間で前記光軸方向に圧縮された状態で前記第2レンズを外周側から囲むことを特徴とする請求項4に記載のレンズユニット。
【請求項8】
前記シール部材は、前記対向面と前記垂直面部との間で前記光軸方向に圧縮された状態で前記第2レンズを外周側から囲むことを特徴とする請求項7に記載のレンズユニット。
【請求項9】
前記シール部材は、Oリングであり、
前記像側フランジ面は、前記第1レンズの成形時に当該第1レンズを金型から離型させる押出しピンが接触していた押出しピン痕を備え、
前記押出しピン痕は、前記Oリングが前記像側フランジ面に接触する接触部よりも外周側に位置することを特徴とする請求項7または8に記載のレンズユニット。
【請求項10】
前記第2レンズは、前記物体側を向く第2物体側レンズ面と、前記第1物体側レンズを外周側から囲む物体側フランジ面と、を備え、
前記第2物体側レンズ面は、前記光軸に沿った光軸方向から見た場合に、前記第1像側レンズ面の内側に位置し、
前記物体側フランジ面は、前記第2物体側レンズ面の外周側の端から前記像側に向かって外周側に傾斜する物体側傾斜面部を備え、
前記第1像側レンズ面と前記傾斜面部とが交差する環状の第1角部は、前記第2物体側レンズ面と前記物体側傾斜面部とが交差する環状の第2角部よりも前記物体側に位置することを特徴とする請求項4に記載のレンズユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、凹形状のレンズ面を備えるレンズ、およびレンズユニットに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
第1レンズと、第1レンズの像側に配列された複数枚のレンズと、これらのレンズを保持する鏡筒と、を有するレンズユニットは、特許文献1に記載されている。同文献において、第1レンズは、物体側を向く第1レンズ面と、像側を向く第2レンズ面と、第2像側レンズ面を外周側から囲むフランジ面と、を有する。第1レンズはメニスカスレンズであり、第1レンズ面は、物体側に突出する凸形状を備える。第2レンズ面は、物体側に窪む凹形状を備える。フランジ面は、第1レンズの光軸に対して垂直である。フランジ面には、遮光板が取り付けられている。鏡筒は、第1レンズのフランジ面を、遮光板を介して像側から支持する支持部を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-216774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のような広角光学系のレンズユニットでは、第1レンズに、屈折率の高いガラス製のレンズを用いる場合が多い。しかし、ガラス製のレンズは、樹脂製のレンズと比較して、成形性に劣り、製造コストがかかりやすい。従って、第1レンズにガラス製のレンズを用いることを前提に設計したレンズユニットに対して、第1レンズをガラスよりも屈折率の低い樹脂製のレンズに代替したレンズユニットもラインナップすることが試みられている。
【0005】
樹脂製のレンズによってガラス製のレンズと同様の光学特性を得ようとする場合には、屈折率の相違に起因して、レンズの第2レンズ面の窪みが深くなり、第2レンズ面が半球形状に近づくことがある。この場合には、第2レンズ面の外周端における接線角が、直角に近づく。すなわち、第2レンズ面が半球形状に近づくと、第2レンズ面の外周端における接線の傾斜が、光軸と平行となる状態に近づく。
【0006】
ここで、第2レンズ面の外周端における接線の傾斜が光軸と平行となる状態に近づくと、光軸に垂直なフランジ面と第2レンズ面とが交差する角度が直角に近づく。第2レンズ面とフランジ面とが交差する角度が直角に近づくと、第2レンズ面とフランジ面とが交差する角度がそれよりも小さい場合と比較して、レンズの製造時に金型から成形体のレンズを離間させる離型が困難となる。また、第2レンズ面の外周端における接線の傾斜が光軸と平行となる状態に近づくと、光軸方向の像側から第2レンズ面にプローブを接触させて第2レンズ面の形状を測定することが困難となる場合がある。すなわち、第2レンズ面の外周端の接線の傾斜が光軸と平行な状態に近づいている場合には、円錐形状のプローブの接触部分の先端を第2レンズ面の外周端部分に接触させようとしたときに、プローブの接触部分の基端側が、測定位置よりも物体側に位置する第2レンズ面の端と干渉して、測定が困難となる場合がある。
【0007】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、凹形状のレンズ面の外周端における接線角を小さくすることができる樹脂製のレンズを提供することにある。また、このようなレンズを有するレンズユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のレンズは、第1レンズ面と、前記第1レンズとは反対側を向く第2レンズ面と、前記第2レンズ面を外周側から囲むフランジ面と、を有し、前記第2レンズ面は、前記第1レンズ面の側に向かって窪む凹形状を備え、前記フランジ面は、第2レンズ面の外周端から外周側に向かって第1レンズ面から離間する方向に傾斜する傾斜面部と、前記傾斜面部の外周側で光軸に対して垂直な垂直面部と、を備え、樹脂製であることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、第2レンズ面を外周側から囲むフランジ面は、第2レンズ面の外周端から外周側に向かって第1レンズ面から離間する方向に傾斜する傾斜面部を備える。従って、例えば、フランジ面の全体が光軸に垂直な垂直面からなり、第2レンズ面がフランジ面に到達するまで光軸方向に延設されている場合と比較して、第2レンズ面の外周端の位置を、第1レンズ面に近い位置に設定できる。これにより、第2レンズ面の外周端の接線は、第1レンズの側に向かって光軸の側に傾斜するので、外周端の接線角を小さくすることができる。よって、レンズの製造時に、金型から成形体のレンズを離間させる離型が容易となる。また、フランジ面は、第2レンズ面に接続された傾斜面部を備える。傾斜面部は、第2レンズ面の外周端から外周側に向かって第1レンズ面から離間する方向に傾斜する。これにより、第2レンズ面とフランジ面とが交差する角度が大きくなるので、金型から成形体のレンズを離間させる離型が、より、容易となる。また、本発明によれば、第2レンズ面の外周端の接線角を小さくすることができるので、光軸方向の像側から第2レンズ面にプローブを接触させて第2レンズ面の形状を測定することが容易となる。すなわち、第2レンズ面の外周端の接線角を小さくすることができるので、円錐形状のプローブの接触部分の先端を第2レンズ面の外周端部分に接触させようとしたときに、プローブの接触部分の基端側が、測定位置よりも物体側に位置する第2レンズ面の端と干渉することを回避することが可能となる。
【0010】
本発明において、前記第2レンズ面の外周端の接線角は72°以下であるものとすることができる。このようにすれば、プローブを用いてレンズ面の形状を測定する形状測定機によって、第2レンズ面を測定することが容易となる。
(【0011】以降は省略されています)
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