特許ウォッチ

公開番号2025041267
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148459
出願日2023-09-13
発明の名称食器洗浄機
出願人リンナイ株式会社
代理人弁理士法人ぱてな
主分類A47L 15/42 20060101AFI20250318BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、残滓の捕集性能に優れ、かつ、洗浄性能及び排水性能に優れた食器洗浄機を提供する。
【解決手段】本発明の食器洗浄機が備えるフィルタユニット29は、第1ボディ61と第2ボディ62と第3ボディ63とを有している。第1～3ボディ61～63は、それぞれ第1～3フィルタ部61a～63aを有している。第1フィルタ部61aには複数の第1孔610が形成されている。第2フィルタ部62aには複数の第2孔620が形成されている。第3フィルタ部63aには複数の第3孔630が形成されている。第2フィルタ部62aと第3フィルタ部63aとの間には、各第2孔620及び各第3孔630と連通する空隙Sが形成されている。第2ボディ62には、上方から空隙Sに連通し、洗浄水を上方から下方に向けて空隙S内に流通させる連通孔624が形成されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
洗浄水によって被洗浄物の洗浄が可能な洗浄空間と、前記洗浄空間の下方に位置して前記洗浄水が貯留される貯水部とが形成された洗浄槽と、
前記洗浄水を流通させつつ前記洗浄水に含まれる残滓を捕集可能なフィルタユニットと、
前記洗浄水を前記洗浄空間に供給可能なポンプと、
前記貯水部に連通し、前記フィルタユニットを通過した前記洗浄水を前記ポンプに流通させる供給路と、
前記貯水部に連通し、前記フィルタユニットを通過した前記洗浄水を前記洗浄槽の外部に排出させる排出路とを備え、
前記フィルタユニットは、前記洗浄槽に設けられて前記貯水部を上方から覆う第１ボディと、前記第１ボディに挿通された第２ボディと、前記第１ボディの下方に位置する第３ボディとを有し、
前記第１ボディは板状をなす第１フィルタ部を有し、
前記第２ボディは、前記第１フィルタ部よりも下方に延びる筒状をなし、内部を前記洗浄水及び前記残滓が流通可能な第２フィルタ部を有し、
前記第３ボディは、前記第２フィルタ部よりも大径をなして前記第２フィルタ部を外側から覆う筒状の第３フィルタ部を有し、
前記第１フィルタ部には、前記貯水部に連通し、前記洗浄水を流通させる一方で自己よりも大きい前記残滓を捕集可能な複数の第１孔が形成され、
前記第２フィルタ部には、前記各第１孔よりも開口面積が大きく形成され、前記洗浄水を流通させる一方で自己よりも大きい前記残滓を捕集可能な複数の第２孔が形成され、
前記第３フィルタ部には、前記各第２孔よりも開口面積が小さく形成され、前記洗浄水を流通させる一方で自己よりも大きい前記残滓を捕集可能な複数の第３孔が形成され、
前記第２フィルタ部と前記第３フィルタ部との間には、筒状をなし、前記各第２孔及び前記各第３孔と連通する空隙が形成され、
前記各第２孔を流通する前記洗浄水及び前記残滓は、前記空隙に向けて前記第２フィルタ部の外側に流通し、
前記第１ボディ、前記第２ボディ又は前記第３ボディには、上方から前記空隙に連通し、前記洗浄水を上方から下方に向けて前記空隙内に流通させる連通孔が形成されていることを特徴とする食器洗浄機。
続きを表示（約 390 文字）【請求項２】
前記連通孔は複数であり、
前記各連通孔は、前記各第１孔及び前記各第３孔よりも前記開口面積が大きい請求項１記載の食器洗浄機。
【請求項３】
前記第２ボディは、前記第２フィルタ部の内側に形成され、前記第２フィルタ部を流通する前記洗浄水及び前記残滓を前記各第２孔に向けて案内可能な案内部を有している請求項１又は２記載の食器洗浄機。
【請求項４】
前記第２ボディと前記第３ボディとは着脱可能であり、
前記第３ボディは前記第２ボディに組み付けられた状態で前記第１ボディの下方に位置している請求項１又は２記載の食器洗浄機。
【請求項５】
前記第２ボディは、前記第２フィルタ部と接続して前記空隙を上方から覆う鍔部を有し、
前記連通孔は前記鍔部に形成されている請求項１又は２記載の食器洗浄機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は食器洗浄機に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に従来の食器洗浄機が開示されている。この食器洗浄機は、洗浄槽と、フィルタユニットと、ポンプと、供給路と、排出路とを備えている。洗浄槽には洗浄空間と貯水部とが形成されている。洗浄空間は、被洗浄物を収容しつつ洗浄水によって被洗浄物の洗浄が可能である。貯水部は洗浄空間の下方に位置しており、洗浄水が貯留される。
【０００３】
フィルタユニットは、洗浄水を流通させつつ洗浄水に含まれる残滓を捕集可能である。ポンプは、洗浄水を洗浄空間に供給可能である。供給路は貯水部に連通しており、フィルタユニットを通過した洗浄水をポンプに流通させる。排出路は貯水部に連通しており、フィルタユニットを通過した洗浄水を洗浄槽の外部に排出する。
【０００４】
フィルタユニットは、具体的には、第１ボディと第２ボディと第３ボディとからなる。第１ボディは洗浄槽に設けられており、貯水部を上から覆っている。第１ボディは第１フィルタ部を有している。第２ボディは第１ボディに挿通されている。第２ボディは第２フィルタ部を有している。第２フィルタ部は、第１フィルタ部よりも下方に延びる筒状をなしており、内部を洗浄水及び残滓が流通可能である。第３ボディは、第１ボディの下方に位置しており、自己の上部に第１ボディを載置している。第３ボディは第３フィルタ部を有している。第３フィルタ部は、第２フィルタよりも大径の円筒状をなしており、第２フィルタ部を外側から覆っている。
【０００５】
また、第１フィルタ部には複数の第１孔が形成されている。第２フィルタ部には、各第１孔よりも開口面積が大きい複数の第２孔が形成されている。第３フィルタ部には、各第２孔よりも開口面積が小さい複数の第３孔が形成されている。そして、第２フィルタ部と第３フィルタ部との間には空隙が形成されている。
【０００６】
この食器洗浄機では、洗浄空間内で被洗浄物が洗浄水によって洗浄されることにより、被洗浄物に付着した残菜等の残滓が被洗浄物から剥がれ落ちる。これにより、残滓が洗浄水に含まれる。そして、この残滓を含む洗浄水はフィルタユニット、すなわち第１～３ボディを流通する。この際、第１ボディの第１フィルタ部では、各第１孔を洗浄水が流通する一方、各第１孔よりも大きい残滓は各第１孔で捕集される。また、第２ボディの第２フィルタ部では、各第２孔を洗浄水が流通する一方、各第２孔よりも大きい残滓は各第２孔で捕集される。そして、各第２孔を流通した洗浄水及び残滓は、空隙に向けて第２フィルタ部の外側に流通する。第３フィルタ部では、空隙内に流通した洗浄水及び残滓のうち、洗浄水は各第３孔を流通する一方、各第３孔よりも大きい残滓は各第３孔で捕集される。
【０００７】
フィルタユニットを流通した洗浄水は、供給路を経てポンプによって再び洗浄空間内に供給される。また、被洗浄物の洗浄が終了した後は、フィルタユニットを流通した洗浄水は排水路を経て洗浄槽の外部、ひいては食器洗浄機の外部に排出される。こうして、この食器洗浄機では、フィルタユニットによって洗浄水を濾過できるため、ポンプによって洗浄空間内に供給される洗浄水や食器洗浄機の外部に排出される洗浄水には、残滓が含まれ難くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
特開平２－１５２４３１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
しかし、上記従来の食器洗浄機では、第３フィルタ部によって捕集された残滓が第３フィルタ部に付着することにより、各第３孔に目詰まりが生じ易い。このため、この食器洗浄機では、供給路及び排水路に向かう洗浄水の流通が阻害され易くなる。これにより、被洗浄物の洗浄を行う洗浄運転時の他、被洗浄物の濯ぎを行う濯ぎ運転時に洗浄水の循環性が低下することから、この食器洗浄機では洗浄性能及び排水性能が低下する。
【００１０】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、残滓の捕集性能に優れ、かつ、洗浄性能及び排水性能に優れた食器洗浄機を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
（【００１１】以降は省略されています）

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