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公開番号2025039581
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2024225837,2023017956
出願日2024-12-20,2023-01-23
発明の名称口腔内薬液供給システム
出願人個人
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類A61C 19/08 20060101AFI20250313BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 歯茎などの口腔粘膜の表面には皮膚に有るよりも多くの痛点が存在するため、注射針を刺す時も麻酔薬を注入する時も痛みを伴うものである。このため殆どの患者は注射を怖がるのが現実である。この発明は患者の痛みや恐れを和らげることが出来るような歯科麻酔用具を提供する。
【解決手段】 円形の基台15と、円内に配置された多数のマイクロニードル16とが一体にかつ基台15のマイクロニードル16間に微細な通孔17が裏面まで通るように成型されており、基台15の裏面には歯科麻酔薬32を含んだフォーム層31が添設されている。マイクロニードル16は保護用の透明なカバー2により保護されている。フォーム層31は保護用の透明なカバー25で保護されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
口腔粘膜を穿孔するも体内で溶けないマイクロニードルを有するマイクロニードルパッチと、または前記マイクロニードルの間に背面部へ抜ける通孔が設けられたマイクロニードルパッチと、このマイクロニードルパッチへの麻酔薬の供給手段と、から成る口腔内薬液供給システム。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記供給手段が、薬液を含有する1枚または複数枚のシート状の担体である、請求項1に記載の口腔内薬液供給システム。
【請求項3】
前記シート状の担体が、薬液を含むジェルのシート状体、または薬液を含む連続気泡性スポンジのシート状体、または薬液を含む脱脂綿のシート状体である、請求項2に記載の口腔内薬液供給システム。
【請求項4】
前記マイクロニードルパッチまたはシート状の担体の形状が、動物や果物などの具象体である、請求項3に記載の口腔内薬液供給システム。
【請求項5】
マイクロニードル側の面に口腔粘膜接着用の粘着剤を有する、請求項1乃至請求項4の何れか一に記載の歯科麻酔用のマイクロニードルパッチ。
【請求項6】
マイクロニードル側とは反対の裏面に指先接着用の粘着剤を有する、請求項1乃至請求項4の何れか一に記載の歯科麻酔用のマイクロニードルパッチ。
【請求項7】
マイクロニードル側の面に口腔粘膜接着用の粘着剤を有すると共にマイクロニードル側とは反対の裏面に指先接着用の粘着剤を有し、指先接着用の粘着剤の方が口腔粘膜接着用の粘着剤よりも粘着力が弱いものである、請求項1乃至請求項4の何れか一に記載の歯科麻酔用のマイクロニードルパッチ。
【請求項8】
マイクロニードルパッチを口腔粘膜から取り外すための摘まみを有する、請求項1乃至請求項4の何れか一に記載の歯科麻酔用のマイクロニードルパッチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は歯茎への歯科麻酔薬や、口腔内への胃炎薬や喘息薬や花粉症薬などの薬液の供給手段と、皮膚を穿孔するマイクロニードルパッチと、の組から成る口腔内薬液供給システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば歯の治療に於いては、治療に先立って所要部位に麻酔薬が使用される。この際には当然のことながら歯茎などの口腔粘膜に注射針が刺入される。麻酔薬には、例えばリドカイン、メピバカイン、プロピトカインなどが適宜用いられる。また例えば胃炎薬や喘息薬や花粉症薬などの治療に於いては、これ等の薬剤が注射器によって口腔粘膜から体内へ注入される。以下では煩雑となるのを避けるべく歯科麻酔薬の場合を説明する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
歯茎などの口腔粘膜の表面には、皮膚に有るよりも多くの痛点が存在するため、注射針を刺す時も麻酔薬を注入する時も痛みを伴うものである。このために注射を怖がる患者が多いが、患者の痛みや恐れを和らげることは歯科医の責務である。
【0004】
そこで当発明者は、麻酔薬を一般的な注射針で注入するのではなく、マイクロニードルを以て注入すると良いと考えた。すなわち歯茎を穿孔しその孔から体内に入って溶解するマイクロニードル基材に予め歯科麻酔薬を混入しておき、その混合物をマイクロニードル状に固化させてパッチ状に形成するのである。あるいはマイクロニードル基材をマイクロニードル状に固化させてパッチ状に形成し、その表面に歯科麻酔薬を含有した溶液を塗布して乾燥させるのである。
【0005】
従来のマイクロニードル(Microneedle)は、長さや直径がおおよそ1mm未満の極小の針を多数並べて設けたもので、その素材には生分解性バイオポリマーが用いられている。この場合、歯科麻酔薬を実効性がある程度まで体内に注入するには、生分解性バイオポリマーであっても出来るだけ溶け難いものの方が好ましくある。生分解性バイオポリマーの一例として、デキストラン、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、キサンタンガム、キチンキトサン、ペクチン、グリコーゲン、カルボキシビニルポリマーを上げる。
【0006】
マイクロニードルであれば、皮膚の薄い歯茎などには好適であり、経皮的にではなく、直接的に皮下に麻酔薬を入れることが出来る。また口腔粘膜に注射針を刺し入れる時のような痛みや恐怖を与えなくて済む。またパッチ状とすれば口腔内で用いるのに最適な形態である。
【0007】
しかしながら鋭意研究開発の結果、次のような問題点が明らかになって来た。すなわちマイクロニードルの周囲に歯科麻酔薬を含有した溶液を塗布したものでは、麻酔の効きが弱く注射器を用いた言わば追い麻酔が必要となる場合がある。これではマイクロニードルパッチによる麻酔の役割は前準備的な麻酔に止まってしまう。また歯科治療に於ける麻酔には即効性が要求されることが多いのに反して、口腔粘膜を穿孔し、体内に入って溶解するマイクロニードル基材に歯科麻酔薬が混入されたマイクロニードルでは、その徐放性の故に麻酔の効きが遅くなるのである。
【0008】
ところで、麻酔薬の注射は歯科医師がチェアーユニット上の患者に対して行わなくてはならない。ところがパッチであれば、例えば待合室で患者にパッチを宛がってやることが可能になる場合もあるので、歯科医師に呼ばれるまでに麻酔が効いている、と言うような状況を作り出すことも出来る。従って当発明者は、マイクロニードルパッチによる麻酔の可能性を確実なものとすべく、更なる改良の必要に迫られた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、口腔粘膜を穿孔するも体内で溶けないマイクロニードルを有するマイクロニードルパッチと、または前記マイクロニードルの間に背面部へ抜ける通孔が設けられたマイクロニードルパッチと、このマイクロニードルパッチへの麻酔薬の供給手段と、から成る口腔内薬液供給システムを提供することにより達成される。
【0010】
この発明のマイクロニードルは、基本的に体内に入って溶解することがないため、皮下に入り込んで麻酔薬が続く内は麻酔薬を供給し続けることが出来る。従って麻酔薬の効きが、従来の麻酔薬が混入されて成型された体内で溶けるマイクロニードルに比して、向上したものと成っている。
(【0011】以降は省略されています)

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