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公開番号2025039278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023146256
出願日2023-09-08
発明の名称撮影システム及び設置方法
出願人日本地工株式会社,国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人弁理士法人よつ葉国際特許事務所,個人,個人
主分類G21K 5/02 20060101AFI20250313BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】鉄筋コンクリート構造物の地中部分を対象としたX線検査を行う。
【解決手段】地中部分の外周近傍の領域に、縦長筒状の第1孔を高圧水によって掘削し(S110)、第1孔と対向する位置に、地中部分の外周面と略平行な溝状の第2孔を高圧水によって掘削し(S120)、X線照射装置に防水、防塵処理を施してから、X線照射装置を第1孔に挿入して設置し(S130)、X線検出器に防水、防塵処理を施してから、X線検出器を第2孔の溝の曲率に対応させて湾曲し(S140)、第2孔の溝に沿って挿入することにより設置する(S150)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
鉄筋コンクリート構造物を、X線を使用して撮影する撮影システムの設置方法であって、
前記鉄筋コンクリート構造物の地中部分の外周近傍に縦長の第1孔を形成することと、
前記地中部分の外周近傍に外周と略平行な溝状の第2孔を形成することと、を含み、
前記第1孔の位置は、前記地中部分を挟んで前記第2孔と対向する位置であり、
前記第1孔にX線照射装置を設置することと、
前記第2孔に可撓性を有するX線検出器を設置することと、
をさらに含む、
撮影システムの設置方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1の設置方法であって、
前記第1孔は複数形成され、それぞれに前記X線照射装置が設置される、
撮影システムの設置方法。
【請求項3】
請求項1の設置方法であって、
前記第1孔及び前記第2孔は高圧水により掘削される、
撮影システムの設置方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の設置方法であって、
前記第1孔及び前記第2孔を覆うX線遮蔽部材を設置することをさらに含み、
前記X線遮蔽部材は、複数のピースにより構成され、
前記複数のピースは、前記鉄筋コンクリート構造物の地際部の外周輪郭に沿って設置される、
撮影システムの設置方法。
【請求項5】
請求項1の設置方法であって、
前記X線検出器は、固定部材を案内するガイド部を両端に有し、
前記ガイド部により案内される前記固定部材を前記第2孔の底面に突き刺すことにより、前記第2孔に前記X線検出器を設置する、
撮影システムの設置方法。
【請求項6】
請求項5の設置方法であって、
前記鉄筋コンクリート構造物の地上部分を撮影する場合に、前記ガイド部により案内される前記固定部材を、前記鉄筋コンクリート構造物の地上部分の周囲に取り付けられた係合部材と係合させることにより、前記地上部分に前記X線検出器を設置することをさらに含む、
撮影システムの設置方法。
【請求項7】
鉄筋コンクリート構造物を、X線を使用して撮影する撮影システムであって、
前記鉄筋コンクリート構造物の地中部分の外周近傍に形成された縦長の第1孔、に設置されるX線照射装置と、
前記地中部分の外周近傍に外周と略平行に形成された溝状の第2孔、に設置される可撓性を有するX線検出器と、を含む
撮影システム。
【請求項8】
請求項7の撮影システムであって、
前記第1孔は複数形成されており、
それぞれの第1孔に設置された複数の前記X線照射装置を含む、
撮影システム。
【請求項9】
請求項7の撮影システムであって、
前記X線照射装置は、冷陰極X線管を覆う筒状の筐体を有し、
前記筐体は、側面にX線照射用の照射部を有し、一方の端部に電力線が引き出される引き出し部を有する、
撮影システム。
【請求項10】
請求項7から請求項9の何れかに記載の撮影システムであって、
複数のピースにより構成されるX線遮蔽部材を含み、
前記複数のピースは、前記鉄筋コンクリート構造物の地際部の外周輪郭に沿って、前記第1孔及び前記第2孔を覆うように設置される、
撮影システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄筋コンクリート構造物の内部を撮影することが可能な撮影システムとその設置方法等に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電柱のX線透過画像を取得して、X線透過画像に基づいて鉄筋の劣化状態を診断する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。また、X線により電柱の非破壊検査を行う非破壊検査方法として、湾曲可能なフレキシブル性を有する撮像パネル(X線検出器)を採用することにより、X線透過画像の端近傍の領域であっても鮮明な像が得られる方法が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-186121号公報
特開2020-003426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、近年の電柱倒壊事故においては、地際部で電柱が折れる事象が発生しており、地際部周辺は最も強度維持が要求される部分であることから、電柱の地中部分まで含めた検査の必要性が高まっているという実情がある。しかしながら、特許文献1に開示された方法、特許文献2に開示された方法の何れの方法も、地上部分への適用を前提としている(例えば、特許文献1の図1,特許文献2の図2を参照)。
【0005】
本発明はこのような背景のもとになされたものであり、その目的は、鉄筋コンクリート構造物の地中部分を対象としたX線検査を行うことが可能な方法等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための第1手段に係る方法は、鉄筋コンクリート構造物(例えば、電柱2)を、X線を使用して撮影する撮影システム(1)の設置方法であって、地中部分(2b)の外周近傍に縦長の第1孔(31)を形成することと、地中部分(2b)の外周近傍に外周と略平行な溝状の第2孔(32)を形成することと、を含み、第1孔(31)の位置は、地中部分(2b)を挟んで第2孔(32)と対向する位置であり、第1孔(31)にX線照射装置(10)を設置することと、第2孔(32)に可撓性を有するX線検出器(20)を設置することと、をさらに含むことを特徴とする。
【0007】
第1手段において、第1孔(31)は複数形成され、それぞれにX線照射装置(10)が設置されてもよい。第1手段において、第1孔(31)及び第2孔(32)は高圧水により掘削されてもよい。第1手段において、第1孔(31)及び第2孔(32)を覆うX線遮蔽部材(40)を設置することをさらに含み、X線遮蔽部材(40)は複数のピース(ピース40a~40d)により構成され、複数のピース(ピース40a~40d)は、鉄筋コンクリート構造物2の地際部の外周輪郭に沿って設置されてもよい。
【0008】
第1手段において、X線検出器(20)は、固定部材(固定ピン60)を案内するガイド部(ピンガイド20a,20a)を両端(左端,右端)に有し、ガイド部(ピンガイド20a,20a)により案内される固定部材(固定ピン60)を第2孔(32)の底面に突き刺すことにより、第2孔(32)にX線検出器(20)を設置してもよい。また、鉄筋コンクリート構造物(2)の地上部分(2a)を撮影する場合に、ガイド部(ピンガイド20a,20a)により案内される固定部材(固定ピン60)を、鉄筋コンクリート構造物(2)の地上部分(2a)の周囲に取り付けられた係合部材(50)と係合させることにより、地上部分(2a)にX線検出器(20)を設置することをさらに含んでもよい。
【0009】
上記目的を達成するための第2手段に係るシステムは、鉄筋コンクリート構造物(例えば、電柱2)を、X線を使用して撮影する撮影システム(1)であって、鉄筋コンクリート構造物(2)の地中部分(2b)の外周近傍に形成された縦長の第1孔(31)、に設置されるX線照射装置(10)と、地中部分(2b)の外周近傍に外周と略平行に形成された溝状の第2孔(32)、に設置される可撓性を有するX線検出器(20)と、を含むことを特徴とする。
【0010】
第2手段において、第1孔(31)は複数形成されており、それぞれの第1孔(31)に設置された複数のX線照射装置(10)を含んでもよい。第2手段において、X線照射装置(10)は、冷陰極X線管を覆う筒状の筐体(15)を有し、筐体(15)は、側面にX線照射用の照射部(15a)を有し、一方の端部(上端部152)に、DC/DCコンバータの電力線(12aおよび12b)が引き出される引き出し部(配線孔152a)を有してもよい。第2手段において、複数のピース(ピース40a~40d)により構成されるX線遮蔽部材(40)を含み、複数のピース(ピース40a~40d)は、鉄筋コンクリート構造物(2)の地際部の外周輪郭に沿って、第1孔(31)及び第2孔(32)を覆うように設置されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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