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公開番号2025038599
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-19
出願番号2023145319
出願日2023-09-07
発明の名称車両のリアゲート構造
出願人株式会社SUBARU
代理人個人,個人,個人
主分類B60J 5/00 20060101AFI20250312BHJP(車両一般)
要約【課題】車両のリアゲートの意匠を確保しながら、リアゲートの剛性を高める。
【解決手段】車両のリアゲート構造は、アウタパネルと、インナパネルと、インナパネルの外周縁に形成される外周骨格部と、外周骨格部と重ねられる補剛プレートと、を有する。外周骨格部の上角部分と重なる補剛プレートは、湾曲長尺板形状を有し、湾曲上縁接合部、湾曲下縁接合部、外縁連結面部、内縁連結面部、および湾曲凹状部が形成される。湾曲上縁接合部は、外縁連結面部と内縁連結面部との延長上で、インナパネルに接合される。湾曲下縁接合部は、外縁連結面部と内縁連結面部との延長上で、インナパネルに接合される。
【選択図】図9

特許請求の範囲【請求項1】
車両の車体の後部開口に対して開閉可能に設けられる車両のリアゲート構造であって、
前記リアゲートによる前記車両の外面を構成するアウタパネルと、
前記アウタパネルについての前記車両の内側に設けられ、少なくとも外周縁が前記アウタパネルと接合されるインナパネルと、
前記インナパネルの外周縁に沿って前記インナパネルに形成される外周骨格部と、
前記外周骨格部と重ねられる補剛プレートと、
を有し、
前記補剛プレートは、
前記外周骨格部の上角部分と重なるように設けられ、外周骨格部の上角部分に沿って湾曲する外形の湾曲長尺板形状を有し、
前記湾曲長尺板形状での上縁で湾曲する湾曲上縁接合部と、前記湾曲長尺板形状での下縁で湾曲する湾曲下縁接合部と、前記湾曲長尺板形状での長尺方向の両縁となる外縁連結面部および内縁連結面部とによる枠部に囲われる部分を、凹状に湾曲させて湾曲凹状部が形成されており、
前記湾曲上縁接合部は、少なくとも、前記外縁連結面部の延長上の部分と、前記内縁連結面部の延長上の部分とにおいて、前記インナパネルについての、前記外周骨格部と隣接する外側隣接部分と接合され、
前記湾曲下縁接合部は、少なくとも、前記外縁連結面部の延長上の部分と、前記内縁連結面部の延長上の部分とにおいて、前記インナパネルについての、前記外周骨格部と隣接する内側隣接部分と接合される、
車両のリアゲート構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記インナパネルには、前記外周骨格部の外側部分に、前記車両に前記リアゲートを前記車体に開閉可能に支持するためのヒンジ部材の取付部が形成され、
前記補剛プレートは、前記外周骨格部の上角部分から前記ヒンジ部材の取付部までにかけて、前記外周骨格部の上角部分と重なるように設けられ、
前記外側接合部は、前記取付部と重なり、前記取付部とともに前記ヒンジ部材とねじ止めされる、
請求項1記載の、車両のリアゲート構造。
【請求項3】
前記補剛プレートの前記湾曲凹状部には、
前記湾曲凹状部の長尺方向に沿って湾曲して延在する湾曲段差部により、前記湾曲段差部の上側の湾曲上段面部と、前記湾曲段差部の下側の湾曲下段面部とが、多段構造に形成される、
請求項2記載の、車両のリアゲート構造。
【請求項4】
前記湾曲上段面部は、前記湾曲上段面部の長尺方向に凹部と凸部とが交互に並ぶ凹凸面のビード形状とされ、
前記湾曲下段面部は、前記湾曲下段面部の長尺方向に凹部と凸部とが交互に並ぶ凹凸面のビード形状とされる、
請求項3記載の、車両のリアゲート構造。
【請求項5】
前記アウタパネルと前記インナパネルとは、前記車両のリアガラスが設けられるガラス開口部が形成されるとともに、前記ガラス開口部の周囲となる周縁部分同士が接合されており、
前記湾曲下縁接合部は、前記外周骨格部と隣接する内側隣接部分としての前記周縁部分と重なり、前記周縁部分において前記インナパネルと接合される、
請求項4記載の、車両のリアゲート構造。
【請求項6】
前記外周骨格部は、前記インナパネルの外周縁に沿って環状に前記インナパネルに形成され、
前記外周骨格部と重ねられる補剛プレートには、
環状の前記外周骨格部についての左縁部分に設けられる左補剛プレート、
環状の前記外周骨格部についての右縁部分に設けられる右補剛プレート、
環状の前記外周骨格部についての左上角部分に設けられる左上補剛プレート、
環状の前記外周骨格部についての右上角部分に設けられる右上補剛プレート、
環状の前記外周骨格部についての下縁部分に設けられる下補剛プレート、が含まれ、
前記左上補剛プレートと、前記右上補剛プレートとが、前記湾曲長尺板形状に形成される、
請求項1から5のいずれか一項記載の、車両のリアゲート構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のリアゲート構造に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車といった車両には、車体の後部開口に対して開閉するリアゲートを有するものがある。
リアゲートでは、アウタパネルが、車両の意匠に沿った形状とすることが望ましいため、インナパネルおよびアウタパネルの双方に、パネルをハット断面形状などに変形させる骨格構造を形成することが難しい。
このため、リアゲートでは、基本的に、インナパネルをハット断面形状などに変形させて、インナパネルのみに骨格構造を設けるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-001423号公報
特開2021-054141号公報
特開2011-136606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようにインナパネルを変形させることによりリアゲートの骨格構造を形成して剛性を高めようとしても、たとえばインナパネルのハット断面形状とアウタパネルのハット断面形状とを重ね合わせる場合のような高い剛性を得ることは容易でない。
その結果、リアゲートは、リアゲートを開閉操作する乗員に、剛性不足との印象を与えてしまう可能性がある。
以下の説明において、上下左右前後は、リアゲートを閉じた状態での車両での方向をいう。
【0005】
たとえば、開いているリアゲートを閉じる場合、乗員は、開いているリアゲートの下縁を手で引き下げる。リアゲートには、リアガラスを設けるために、インナパネルの上部およびアウタパネルの上部にガラス開口部が形成される。リアゲートの上部には、ガラス開口部の左右両側において縦に延在する骨格部が、インナパネルのみに形成される。この場合、リアゲートの下縁への入力により、リアゲートの上部が曲がって撓み得る。また、リアゲートの下縁への入力により、リアゲートの下部は、リアゲートの上部に対して折れ曲がるように撓み得る。
【0006】
この他にもたとえば、開いているリアゲートに対して、車両の車幅方向の力が横から入力される可能性もある。このような横からの入力は、リアゲートを、リアゲートの面内で回転させるような力となる。その結果、リアゲートは、その全体が四角形から平行四辺形へと変形するように撓み得る。また、リアゲートを面内で回転させる力が入力されることにより、リアゲートの左右縁と車体とを連結するシリンダ部材や、リアゲートの上縁を車体に開閉可能に支持するヒンジ部材に対して、それらの可動方向とは異なる向きの望ましくない力が作用し得る。
【0007】
このように車両のリアゲートには、リアゲートの意匠を確保しながら、リアゲートの剛性を高めることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施の一形態に係る車両のリアゲート構造は、車両の車体の後部開口に対して開閉可能に設けられる車両のリアゲート構造であって、前記リアゲートによる前記車両の外面を構成するアウタパネルと、前記アウタパネルについての前記車両の内側に設けられ、少なくとも外周縁が前記アウタパネルと接合されるインナパネルと、前記インナパネルの外周縁に沿って前記インナパネルに形成される外周骨格部と、前記外周骨格部と重ねられる補剛プレートと、を有し、前記補剛プレートは、前記外周骨格部の上角部分と重なるように設けられ、外周骨格部の上角部分に沿って湾曲する外形の湾曲長尺板形状を有し、前記湾曲長尺板形状での上縁で湾曲する湾曲上縁接合部と、前記湾曲長尺板形状での下縁で湾曲する湾曲下縁接合部と、前記湾曲長尺板形状での長尺方向の両縁となる外縁連結面部および内縁連結面部とによる枠部に囲われる部分を、凹状に湾曲させて湾曲凹状部が形成されており、前記湾曲上縁接合部は、少なくとも、前記外縁連結面部の延長上の部分と、前記内縁連結面部の延長上の部分とにおいて、前記インナパネルについての、前記外周骨格部と隣接する外側隣接部分と接合され、前記湾曲下縁接合部は、少なくとも、前記外縁連結面部の延長上の部分と、前記内縁連結面部の延長上の部分とにおいて、前記インナパネルについての、前記外周骨格部と隣接する内側隣接部分と接合される、ものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、補剛プレートを、インナパネルと接合しているため、インナパネルと補剛プレートとにより、リアゲートの剛性を高めることができる。しかも、インナパネルと補剛プレートとによりリアゲートの剛性を高めているため、アウタパネルについては、リアゲートの意匠を確保するように形成することができる。
しかも、本発明の補剛プレートは、インナパネルに形成される外周骨格部の上角部分に沿って湾曲する外形の湾曲長尺板形状を有し、外周骨格部の上角部分と重ねられる。また、湾曲長尺板形状の補剛プレートは、湾曲長尺板形状での上縁で湾曲する湾曲上縁接合部と、湾曲長尺板形状での下縁で湾曲する湾曲下縁接合部と、湾曲長尺板形状での長尺方向の両縁となる外縁連結面部および内縁連結面部とによる枠部に囲われる部分を、凹状に湾曲させて湾曲凹状部が形成されている。補剛プレートそのものは、湾曲長尺板形状に形成されているにもかかわらず、平面的な外枠の内側に湾曲凹状部が形成された立体構造により、外力により捩じれたり、曲げたりし難くなる。
そして、このような立体構造の補剛プレートの、湾曲上縁接合部は、少なくとも、外縁連結面部の延長上の部分と、内縁連結面部の延長上の部分とにおいて、インナパネルについての、外周骨格部と隣接する外側隣接部分と接合される。また、湾曲下縁接合部は、少なくとも、外縁連結面部の延長上の部分と、内縁連結面部の延長上の部分とにおいて、インナパネルについての、外周骨格部と隣接する内側隣接部分と接合される。これにより、補剛プレートが重ねられる外周骨格部の内側には、外縁連結面部と内縁連結面部とが橋渡されるように設けられる。外縁連結面部と内縁連結面部とは、湾曲長尺板形状の補剛プレートの長尺方向の両縁の部分である。したがって、外縁連結面部は、インナパネルの外周縁に沿って形成される外周骨格部の中の、縦方向に延在する部分において、外周骨格部の内側を橋渡す。これに対し、内縁連結面部は、インナパネルの外周縁に沿って形成される外周骨格部の中の、横方向に延在する部分において、外周骨格部の内側を橋渡す。その結果、インナパネルの外周縁に沿って形成される外周骨格部は、上角部分についての縦方向に延在する部分と横方向に延在する部分とにおいて、外周骨格部の内側断面積が増減するような断面変形をし難くなる。インナパネルの外周縁に沿って形成される外周骨格部は、外力が作用しても、上角部分において捩じれたり、曲がったりし難くなる。
このように、本発明では、リアゲートの意匠を確保しながら、リアゲートの剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る自動車の斜視図である。
図2は、図1の自動車のリアゲートを開いた状態を示す図である。
図3は、図1のリアゲートを、後方から見た模式的な説明図である。
図4は、図3の模式的なリアゲートの開閉状態の説明図である。
図5は、図1のリアゲートのインナパネルを、後方から見た模式的な説明図である。
図6は、図5のインナパネルの左縁中央部分についてのA-A横断面図である。
図7は、本実施形態において、図5のインナパネルに対して設ける複数の補剛プレートの説明図である。
図8は、図7の左上補剛プレートの模式的な説明図である。
図9は、図8の左上補剛プレートと、インナパネルとの接合状態の説明図である。
図10は、図9の左上補剛プレートおよびインナパネルについての断面図である。
図11は、図8の左上補剛プレートの変形例の模式的な説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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