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公開番号2025037682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144765
出願日2023-09-06
発明の名称電磁波吸収部材固定構造、プロテクタ
出願人古河電気工業株式会社,古河AS株式会社
代理人個人
主分類H05K 9/00 20060101AFI20250311BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】 簡易な構造で、容易に電磁波吸収部材を固定することが可能な電磁波吸収部材固定構造等を提供する。
【解決手段】 プロテクタ本体3とプロテクタカバー5は、電磁波吸収部材7を収容して保護するための箱状の部材である。プロテクタ本体3及びプロテクタカバー5の内面には、対向する内面側に突出する複数のリブ15が設けられる。リブ15は、先端が先細りした形状である。電磁波吸収部材7の幅は、プロテクタ本体3のリブ15間の幅よりも大きいため、電磁波吸収部材7をプロテクタ本体3へ押し込むと、リブ15の先端部分がつぶれる。このように、電磁波吸収部材7がプロテクタ本体3の内部に圧入されることで、電磁波吸収部材7は、互いに対向する側壁に形成されたリブ15によって幅方向から挟み込まれてプロテクタ本体3へ固定される。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
電線への電磁波吸収部材の固定構造であって、
電線と、
前記電線の外周に配置される電磁波吸収部材と、
前記電磁波吸収部材が収容されるプロテクタと、
を具備し、
前記プロテクタは、内面側に突出するリブを有し、
前記電磁波吸収部材は、互いに対向する前記リブによって挟み込まれて前記プロテクタへ固定されてなることを特徴とする電磁波吸収部材固定構造。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記リブは先端が先細り形状であり、前記電磁波吸収部材を挿入する前の対向する前記リブ間の距離が、前記電磁波吸収部材の対応する部位のサイズよりも小さく、前記電磁波吸収部材が、前記リブの先端を押しつぶして前記プロテクタへ圧入されてなることを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収部材固定構造。
【請求項3】
前記リブは、前記プロテクタの内側面において、前記電線の長手方向に対して略垂直な方向に形成されることを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収部材固定構造。
【請求項4】
前記電磁波吸収部材の外面の少なくとも一部には、前記電線の軸方向に垂直な方向に溝が形成され、前記リブが前記溝に対応する部位に配置されることを特徴とする請求項2に記載の電磁波吸収部材固定構造。
【請求項5】
前記電磁波吸収部材は、編組線で覆われており、
前記リブ以外の部位において、前記プロテクタの内面に突出する、複数の突起を有し、
互いに対向する前記突起によって前記電磁波吸収部材が挟み込まれてなることを特徴とする請求項2記載の電磁波吸収部材固定構造。
【請求項6】
前記リブは先端が平坦部であり、前記電磁波吸収部材の外面と面接触し、
前記リブの先端部において、前記電磁波吸収部材の外面との摩擦係数を増加させる摺動抑制構造を有することを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収部材固定構造。
【請求項7】
前記電磁波吸収部材が半割れ形状であることを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収部材固定構造。
【請求項8】
電磁波吸収部材を収容して保護するためのプロテクタであって、
前記プロテクタは、対向する側面の内部に突出するリブを有し、
前記リブは先端が先細り形状であり、電磁波吸収部材を前記プロテクタに収容する際に前記リブの先端を押しつぶして前記プロテクタへ電磁波吸収部材を圧入可能であることを特徴とするプロテクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車において電線に取り付けられる電磁波吸収部材の固定構造及びこれに用いられるプロテクタに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、例えばハイブリッド自動車等において、種々の電気機器等に接続されるワイヤハーネスには、ワイヤハーネスから発生するノイズによってラジオ等に雑音が入ることから、シールド対策が必要である。このような電磁シールド構造としては、例えば、金属製の電磁シールド管を用い、電磁シールド管の端部には、例えば編組線などの可撓性導体が被せられて接続される方法がある。
【0003】
また、ノイズ対策としては、昨今、編組線に加えてフェライトコア等からなる電磁波吸収部材でノイズ対策を行う車両が増えてきている。この場合、電磁波吸収部材をワイヤハーネスへ固定する必要がある。しかし、フェライトコアの特性上、割れに対する保護が必要であり、外装部品を用いて電磁波吸収部材を保護するか、環状ケース付きの電磁波吸収部材を選択してワイヤハーネスに固定する必要がある。
【0004】
このような電磁波吸収部材の固定方法としては、例えば、環状ケースに磁性体コアが収容された電磁波吸収部材に対して、電磁波吸収部材を収容可能なプロテクタと、プロテクタの内部に収容された電磁波吸収部材を固定するための結束バンドを用い、環状ケースの外面の突起とプロテクタの側方に設けられた溝に沿って結束バンドを配置して、電磁波吸収部材を固定する方法が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-72389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1では、環状ケースが用いられるため、環状ケースに磁性体コアが収容されている場合にのみ適用可能である。このため、プロテクタのサイズや形状が環状ケースのサイズや形状に依存し、省スペース化が困難となり、プロテクタの設計の自由度の低下の要因ともなる。また、電磁波吸収部材を固定するための結束バンドのガイド等のためにプロテクタの外面には凹凸が形成されるため、編組線等を被せる作業性が悪い。
【0007】
また、結束バンドで電磁波吸収部材を固定するため、結束バンドをプロテクタの孔に挿通して下方に回し、プロテクタの溝や環状ケースの突起部に沿って配置する必要があるため、固定作業が複雑で作業性も悪い。
【0008】
また、電磁波吸収部材とプロテクタの収容部のサイズを一致させることはできず、プロテクタの内部のサイズは、電磁波吸収部材のサイズに対してわずかに大きく設定される。このため、結束バンドで電磁波吸収部材の1か所を固定したとしても、結束バンドでの固定部を中心として電磁波吸収部材がプロテクタ内部でわずかに揺動し、振動による磁性体コアの破損のおそれがある。これに対し、結束バンドを2か所以上で固定すれば、このような揺動は抑制可能であるが、前述した作業性がさらに悪化することとなる。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、簡易な構造で、容易に電磁波吸収部材を固定することが可能な電磁波吸収部材固定構造等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達するために第1の発明は、電線への電磁波吸収部材の固定構造であって、電線と、前記電線の外周に配置される電磁波吸収部材と、前記電磁波吸収部材が収容されるプロテクタと、を具備し、前記プロテクタは、内面側に突出するリブを有し、前記電磁波吸収部材は、互いに対向する前記リブによって挟み込まれて前記プロテクタへ固定されてなることを特徴とする電磁波吸収部材固定構造である。
(【0011】以降は省略されています)

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