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公開番号2025036230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024141115
出願日2024-08-22
発明の名称電熱床板に用いる発熱構造
出願人個人
代理人あいわ弁理士法人
主分類H05B 3/20 20060101AFI20250306BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】電熱フィルムと電極との接触不良が起こりにくく、より安全な電熱床板に用いる発熱構造を提供すること。
【解決手段】第1基材層11と第2基材層12に接着剤41,42が塗布され、電熱フィルム20の第1表面21の両端部に電極30が設置され、第1基材層11が電熱フィルム20の第2表面22に接着され、第2基材層12が電熱フィルム20の第1表面21と電極30上に接着され、プレスにより各層が粘着固定されるとともに、電極30が外部電源に接続され、通電すると電熱フィルム20が発熱し、接着剤41,42が電極30及び/または電熱フィルム20を貫通する方向に接着力を発生し、電熱フィルム20と電極30を緊密に接触させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電熱床板に用いる発熱構造であって、前記発熱構造が、下から上に順に重ねて配置された第1基材層と、電熱フィルムと、電極と、第2基材層を含み、第1接着剤が前記第1基材層の上表面に塗布され、第2接着剤が前記第2基材層の下表面に塗布され、前記電熱フィルムの第1表面の両端部に前記電極が設置され、前記第1基材層が前記第1接着剤により前記電熱フィルムの第2表面に接着され、前記第2基材層が前記第2接着剤により前記電熱フィルムの前記第1表面と前記電極上に接着され、熱プレスにより接着固定されるとともに、前記電極が外部電源に接続され、通電すると前記電熱フィルムが発熱し、
前記電極と前記電熱フィルムに対応して貫通された複数の孔部が設けられ、
前記熱プレスにより、前記第2接着剤が前記電極の前記孔部の中に流入し、前記第1接着剤が前記電熱フィルムの前記孔部の中に流入し、前記第1接着剤と前記第2接着剤が前記電極の前記孔部と前記電熱フィルムの前記孔部内で互いに架橋を形成して固化し、接合部を形成し、前記接合部が前記第1基材層と前記第2基材層に前記電熱フィルムと前記電極を貫通する方向で接着力を発生させ、前記電極と前記電熱フィルムを緊密に接触させる、ことを特徴とする、電熱床板に用いる発熱構造。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
電熱床板に用いる発熱構造であって、前記発熱構造が、下から上に順に重ねて配置された第1基材層と、電熱フィルムと、電極と、第2基材層を含み、第1接着剤が前記第1基材層の上表面に塗布され、第2接着剤が前記第2基材層の下表面に塗布され、前記電熱フィルムの第1表面の両端部に前記電極が設置され、前記第1基材層が前記第1接着剤により前記電熱フィルムの第2表面に接着され、前記第2基材層が前記第2接着剤により前記電熱フィルムの前記第1表面と前記電極上に接着され、熱プレスにより接着固定されるとともに、前記電極が外部電源に接続され、通電すると前記電熱フィルムが発熱し、
前記電熱フィルムの前記電極に対応する部位に複数の孔部が設けられ、
前記熱プレスにより、前記第1接着剤が前記電熱フィルムの前記孔部の中に流入し、前記孔部に対応する前記電極の局部表面まで接着され、前記第1接着剤が固化後に前記孔部の中で接合部を形成し、前記接合部が前記第1基材層と前記電極に前記電熱フィルムを貫通する方向で接着力を発生させ、前記電極を前記電熱フィルムに緊密に接触させる、ことを特徴とする、電熱床板に用いる発熱構造。
【請求項3】
電熱床板に用いる発熱構造であって、前記発熱構造が、下から上に順に重ねて配置された第1基材層と、電熱フィルムと、電極と、第2基材層を含み、第1接着剤が前記第1基材層の上表面に塗布され、第2接着剤が前記第2基材層の下表面に塗布され、前記電熱フィルムの第1表面の両端部に前記電極が設置され、前記第1基材層が前記第1接着剤により前記電熱フィルムの第2表面に接着され、前記第2基材層が前記第2接着剤により前記電熱フィルムの前記第1表面と前記電極上に接着され、熱プレスにより接着固定されるとともに、前記電極が外部電源に接続され、通電すると前記電熱フィルムが発熱し、
前記電熱フィルムの前記電極以外の部位に、前記第1表面と前記第2表面を貫通して複数の孔部が設けられ、
前記熱プレスにより、前記第1接着剤と前記第2接着剤が前記孔部の中に流入し、かつ架橋を形成して固化し、接合部を形成し、前記接合部が前記第1基材層と前記第2基材層に前記電熱フィルムを貫通する方向で接着力を発生させる、ことを特徴とする、電熱床板に用いる発熱構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床暖房システムに関し、特に、建物の電熱床板に用いる発熱構造に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1及び特許文献2には、典型的な電熱床板の発熱構造が開始されている。
図1の断面図に示すように、このような電熱床板の発熱構造1は、下から上に順に第1基材層2[ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate、PET)フィルム、ポリカーボネート(Polycarbonate、PC)フィルム、ポリプロピレン(polypropylene、PP)フィルム等)から選択できる]、電熱フィルム3[Positive Temperature Coefficient(PTC)、カーボンファイバークロス、銀ペースト電熱フィルム、酸化インジウムスズ電熱フィルム等の発熱材から選択できる]、電極4(銅箔を選択できる)、第2基材層5[Polyethylene Terephthalate(PET)フィルム、ポリカーボネート(Polycarbonate、PC)フィルム、ポリプロピレン(polypropylene、PP)フィルム等から選択できる]が重ねて配置される。
各層間は接着剤6により接着され、かつプレスにより固定される。
電極4は外部電源に接続され、通電すると電熱フィルム3が発熱する。
【0003】
配置順序は、通常、接着剤6を第1基材層2の上表面と第2基材層5の下表面に塗布し、電熱フィルム3の第1表面上に電極4が設置され、第1基材層2が接着剤6で電熱フィルム3の第2表面に接着され、第2基材層5が接着剤6で電熱フィルム3の第1表面と電極4上に接着される。
電熱フィルム3と電極4との熱膨張率及び冷却収縮率が異なるため、電熱フィルム3と電極4の間に若干の隙間ができ、両者の緊密な接触が不十分になることで、回路の接触不良に類似した短絡状態が発生しやすく、火花が発生することさえあり、安全面が憂慮される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
中華人民共和国特許第101896013A号明細書
中華人民共和国特許第104411027A号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、電熱フィルムと電極との接触不良が起こりにくく、より安全な電熱床板に用いる発熱構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電熱床板に用いる発熱構造は、下から上に順に重ねて配置された第1基材層と、電熱フィルムと、電極と、第2基材層を含み、第1接着剤が前記第1基材層の上表面に塗布され、第2接着剤が前記第2基材層の下表面に塗布され、前記電熱フィルムの第1表面の両端部に前記電極が設置され、前記第1基材層が前記第1接着剤により前記電熱フィルムの第2表面に接着され、前記第2基材層が前記第2接着剤により前記電熱フィルムの前記第1表面と前記電極上に接着され、熱プレスにより接着固定されるとともに、前記電極が外部電源に接続され、通電すると前記電熱フィルムが発熱し、前記電極と前記電熱フィルムに対応して貫通された複数の孔部が設けられ、前記熱プレスにより、前記第2接着剤が前記電極の前記孔部の中に流入し、前記第1接着剤が前記電熱フィルムの前記孔部の中に流入し、前記第1接着剤と前記第2接着剤が前記電極の前記孔部と前記電熱フィルムの前記孔部内で互いに架橋を形成して固化し、接合部を形成し、前記接合部が前記第1基材層と前記第2基材層に前記電熱フィルムと前記電極を貫通する方向で接着力を発生させ、前記電極と前記電熱フィルムを緊密に接触させる。
【0007】
または、前記発熱構造が、下から上に順に重ねて配置された第1基材層と、電熱フィルムと、電極と、第2基材層を含み、第1接着剤が前記第1基材層の上表面に塗布され、第2接着剤が前記第2基材層の下表面に塗布され、前記電熱フィルムの第1表面の両端部に前記電極が設置され、前記第1基材層が前記第1接着剤により前記電熱フィルムの第2表面に接着され、前記第2基材層が前記第2接着剤により前記電熱フィルムの前記第1表面と前記電極上に接着され、熱プレスにより接着固定されるとともに、前記電極が外部電源に接続され、通電すると前記電熱フィルムが発熱し、前記電熱フィルムの前記電極に対応する部位に複数の孔部が設けられ、前記熱プレスにより、前記第1接着剤が前記電熱フィルムの前記孔部の中に流入し、前記孔部に対応する前記電極の局部表面まで接着され、前記第1接着剤が固化後に前記孔部の中で接合部を形成し、前記接合部が前記第1基材層と前記電極に前記電熱フィルムを貫通する方向で接着力を発生させ、前記電極を前記電熱フィルムに緊密に接触させる。
【0008】
或いは、下から上に順に重ねて配置された第1基材層と、電熱フィルムと、電極と、第2基材層を含み、第1接着剤が前記第1基材層の上表面に塗布され、第2接着剤が前記第2基材層の下表面に塗布され、前記電熱フィルムの第1表面の両端部に前記電極が設置され、前記第1基材層が前記第1接着剤により前記電熱フィルムの第2表面に接着され、前記第2基材層が前記第2接着剤により前記電熱フィルムの前記第1表面と前記電極上に接着され、熱プレスにより接着固定されるとともに、前記電極が外部電源に接続され、通電すると前記電熱フィルムが発熱し、前記電熱フィルムの前記電極以外の部位に、前記第1表面と前記第2表面を貫通して複数の孔部が設けられ、前記熱プレスにより、前記第1接着剤と前記第2接着剤が前記孔部の中に流入し、かつ架橋を形成して固化し、接合部を形成し、前記接合部が前記第1基材層と前記第2基材層に前記電熱フィルムを貫通する方向で接着力を発生させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、接着剤が電極と電熱フィルムのいずれか一方または両者を貫通する方向に接着力を発生し、当該接着力が電熱フィルムと電極を分離させる外力に抵抗できるため、常に電熱フィルムと電極の緊密な接触を保持することができ、両者間における隙間の発生を減少または回避して、両者間の接触不良による短絡状態を減少または回避できるため、当該発熱構造の使用上の安全性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
従来の発熱構造の断面図である。
本発明の実施例1を示す電熱床板に用いる発熱構造の分解斜視図である。
本発明の実施例1を示す電熱床板に用いる発熱構造の要部分解断面図である。
本発明の実施例1を示す電熱床板に用いる発熱構造の要部断面図である。
本発明の実施例2を示す電熱床板に用いる発熱構造の要部分解断面図である。
本発明の実施例2を示す電熱床板に用いる発熱構造の要部断面図である。
本発明の実施例3を示す電熱床板に用いる発熱構造の要部分解断面図である。
本発明の実施例3を示す電熱床板に用いる発熱構造の要部断面図である。
本発明の実施例4を示す電熱床板に用いる発熱構造の分解斜視図である。
本発明の実施例4を示す電熱床板に用いる発熱構造の要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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