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公開番号
2025037583
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-18
出願番号
2023144575
出願日
2023-09-06
発明の名称
ペル及びポリフルオロアルキル化合物の除去方法
出願人
国立研究開発法人国立環境研究所
代理人
個人
,
個人
主分類
C02F
3/32 20230101AFI20250311BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】本発明は、PFASの新規な除去方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の一側面に係るペル及びポリフルオロアルキル化合物の除去方法は、ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む水又は土壌を、基材及び該基材に活着した植物体で処理する工程を備え、水又は土壌を処理する前記工程において、前記ペル及びポリフルオロアルキル化合物は生物分解により分解される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む水又は土壌を、基材及び該基材に活着した植物体で処理する工程を備え、
水又は土壌を処理する前記工程において、前記ペル及びポリフルオロアルキル化合物は生物分解により分解される、ペル及びポリフルオロアルキル化合物の除去方法。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記生物分解が微生物による分解である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
水又は土壌を処理する前記工程の前に、前記基材及び該基材に植え付けた前記植物体を窒素及びリンを含む溶液で処理して、前記基材に前記植物体を活着させる工程をさらに備える、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記溶液が、カリウム、鉄、カルシウム及びマグネシウムをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記植物体が抽水植物である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記抽水植物がヒメガマである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む前記水は、ナトリウム濃度が0.1mg/L以上である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項8】
ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む前記水は、カルシウム濃度が0.1mg/L以上である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む前記水は、電気伝導率が3~5000mS/mである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項10】
ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む前記水は、pHが2~12である、請求項1又は2に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペル及びポリフルオロアルキル化合物の除去方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ペル及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)とは、完全にフッ素化されたメチル又はメチレン炭素原子を少なくとも一つ含むフッ素化合物の総称であり、9000種類以上の化合物が知られている。PFASは、撥水撥油剤、界面活性剤、消火剤、調理用器具のコーティング剤等の用途に使用されるが、高い環境残留性及び有害性を有することから、一部のPFASは、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)による規制の対象になっている。PFASによる水及び土壌の汚染への懸念が世界的に高まっており、日本では現在、水質汚濁に係る人の健康の保護に関する要監視項目に位置づけられ、指針値(暫定)としてペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)との合計値が50ng/L以下に設定されている。
【0003】
従来、PFASの除去方法として、活性炭等の吸着材にPFASを吸着させる方法が知られている(例えば、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Du et al.,(2014)Journal of Hazardous Materials,274,443-454
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
吸着材は一定量のPFASを吸着するとそれ以上PFASを吸着できなくなる(破過する)ため、吸着材を用いた方法では、継続的にPFASを除去することができなかった。吸着材を定期的に交換することでPFASの除去を継続することが可能ではあるが、その分コストがかさむ。このように、PFASの従来の除去方法には改善の余地があった。
【0006】
そこで、本発明は、PFASの新規な除去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の実施形態を含む。
[1] ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む水又は土壌を、基材及び該基材に活着した植物体で処理する工程を備え、
水又は土壌を処理する前記工程において、前記ペル及びポリフルオロアルキル化合物は生物分解により分解される、ペル及びポリフルオロアルキル化合物の除去方法。
[2] 前記生物分解が微生物による分解である、[1]に記載の方法。
[3] 水又は土壌を処理する前記工程の前に、前記基材及び該基材に植え付けた前記植物体を窒素及びリンを含む溶液で処理して、前記基材に前記植物体を活着させる工程をさらに備える、[1]又は[2]に記載の方法。
[4] 前記溶液が、カリウム、鉄、カルシウム及びマグネシウムをさらに含む、[3]に記載の方法。
[5] 前記植物体が抽水植物である、[1]~[4]のいずれか一つに記載の方法。
[6] 前記抽水植物がヒメガマである、[5]に記載の方法。
[7] ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む前記水は、ナトリウム濃度が0.1mg/L以上である、[1]~[6]のいずれか一つに記載の方法。
[8] ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む前記水は、カルシウム濃度が0.1mg/L以上である、[1]~[7]のいずれか一つに記載の方法。
[9] ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む前記水は、電気伝導率が3~5000mS/mである、[1]~[8]のいずれか一つに記載の方法。
[10] ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む前記水は、pHが2~12である、[1]~[9]のいずれか一つに記載の方法。
[11] ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む前記水は、有機態窒素濃度が2000mg/L以下である、[1]~[10]のいずれか一つに記載の方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、PFASの新規な除去方法が提供される。本発明によれば、微生物による分解などの生物分解を利用してPFASを除去するため、吸着材によりPFASを除去する従来の方法と比べて、より継続的なPFASの除去が期待できる。かかる方法は、吸着材の頻繁な交換及び再生もしくは破棄を必要としないため、コストを抑えることができ、維持管理も容易であり、環境にも優しい。また、本発明によれば、活性炭では除去しにくい、ペルフルオロブタン酸(PFBA)、ペルフルオロブタンスルホン酸(PFBS)等短鎖のPFASも除去できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
埋立地浸出水中の種々のPFASの除去率を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一側面に係るペル及びポリフルオロアルキル化合物の除去方法は、ペル及びポリフルオロアルキル化合物を含む水又は土壌を、基材及び該基材に活着した植物体で処理する工程(以下、「PFAS処理工程」ともいう。)を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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