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公開番号2025068120
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2025026916,2023146142
出願日2025-02-21,2023-09-08
発明の名称水処理方法及び水処理装置
出願人オルガノ株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 1/20 20230101AFI20250417BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】有機物の分解効率を高めるとともに、過酸化水素の増加を抑制する。
【解決手段】水処理方法は、溶存酸素と有機物とを含む被処理水から第1の脱酸素装置33によって溶存酸素を除去することと、第1の脱酸素装置33の処理水に紫外線照射装置34によって紫外線を照射することと、紫外線照射装置34の処理水をイオン交換体が充填されたイオン交換体充填装置35に通水することと、を有している。第1の脱酸素装置33は、イオン交換体充填装置35の処理水中の過酸化水素濃度に基づいて第1の脱酸素装置33の処理水中の溶存酸素濃度を調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溶存酸素と有機物とを含む被処理水から第1の脱酸素装置によって前記溶存酸素を除去することと、
前記第1の脱酸素装置の処理水に紫外線照射装置によって紫外線を照射することと、
前記紫外線照射装置の処理水をイオン交換体が充填されたイオン交換体充填装置に通水することと、を有し、
前記第1の脱酸素装置は、前記イオン交換体充填装置の処理水中の過酸化水素濃度に基づいて前記第1の脱酸素装置の処理水中の溶存酸素濃度を調整する、水処理方法。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記第1の脱酸素装置は、前記イオン交換体充填装置の処理水中の全有機炭素に基づいて前記第1の脱酸素装置の処理水中の溶存酸素濃度を調整する、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項3】
前記第1の脱酸素装置の前記処理水中の溶存酸素濃度が20μg/L以上100μg/L以下である、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項4】
前記第1の脱酸素装置は、前記イオン交換体充填装置の前記処理水中の過酸化水素濃度が40μg/L以下となるように、前記第1の脱酸素装置の前記処理水中の溶存酸素濃度を調整する、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項5】
溶存酸素と有機物とを含む被処理水から前記溶存酸素を除去する第1の脱酸素装置と、
前記第1の脱酸素装置の下流に位置し、前記第1の脱酸素装置の処理水に紫外線を照射する紫外線照射装置と、
前記紫外線照射装置の下流に位置し、イオン交換体が充填されたイオン交換体充填装置と、
前記イオン交換体充填装置の処理水中の過酸化水素濃度を測定する過酸化水素濃度測定装置と、
前記第1の脱酸素装置の処理水中の溶存酸素濃度を測定する溶存酸素濃度測定装置と、
を有し、
前記第1の脱酸素装置は、前記過酸化水素濃度測定装置で測定された前記過酸化水素濃度に基づいて、前記溶存酸素濃度測定装置で測定された前記溶存酸素濃度を調整する、水処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は水処理方法及び水処理装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
純水水質への高度な要求が顕在化するに伴って、近年、純水中に含まれる微量の有機物を分解し除去する様々な方法が検討されている。特許文献1には、脱気膜装置とUV酸化器(以下、紫外線照射装置という)とイオン交換器とが直列に配置された水処理装置が開示されている。特許文献1にはさらに、紫外線照射装置の被処理水中の溶存酸素濃度を所定の範囲まで下げることで、紫外線照射装置の有機物の分解効率が高くなることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-175837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、紫外線照射装置の被処理水中の溶存酸素濃度を下げると、紫外線照射装置の処理水中の過酸化水素濃度が増加することを見出した。本発明は有機物の分解効率を高めることができるとともに、過酸化水素濃度の増加を抑制することのできる水処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の水処理方法は、溶存酸素と有機物とを含む被処理水から第1の脱酸素装置によって溶存酸素を除去することと、第1の脱酸素装置の処理水に紫外線照射装置によって紫外線を照射することと、紫外線照射装置の処理水をイオン交換体が充填されたイオン交換体充填装置に通水することと、を有している。第1の脱酸素装置は、イオン交換体充填装置の処理水中の過酸化水素濃度に基づいて第1の脱酸素装置の処理水中の溶存酸素濃度を調整する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、有機物の分解効率を高めることができるとともに、過酸化水素濃度の増加を抑制することのできる水処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の第1の実施形態に係る水処理装置の概略構成図である。
本発明の第2の実施形態に係る水処理装置の概略構成図である。
本発明の第3の実施形態に係る水処理装置の概略構成図である。
紫外線照射装置の被処理水の溶存酸素濃度とイオン交換樹脂充填装置出口水の過酸化水素濃度及びTOCとの関係を示す図である。
実施例1,2で用いた試験装置の概略構成図である。
SVと処理水の過酸化水素濃度との関係を示すグラフである。
紫外線照射装置の入口水の溶存酸素濃度とTOC低減率との関係を示すグラフである。
実施例3で用いた試験装置の概略構成図である。
紫外線照射装置の被処理水の溶存酸素濃度とイオン交換樹脂充填装置の処理水の過酸化水素濃度及びTOCとの関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の水処理方法と水処理装置の実施形態について説明する。以下の説明において、「処理水」はある装置で処理された水を意味し通常は当該装置の出口水を意味するが、処理水の特定の性状(例えば、溶存酸素濃度や有機物濃度)が問題となっている文脈では、当該特定の性状が実質的に変わらない限り当該装置の下流側の任意の位置での水を含む。図1は本発明の第1の実施形態に係る水処理装置1の概略構成を示している。水処理装置1は上流側の前処理装置2と下流側の純水製造装置3(1次システム)とを有している。水処理装置1は下流側のサブシステム(2次システム)とともに超純水製造装置を構成する。前処理装置2に供給される原水は溶存酸素と有機物を含有している。以下の説明で、上流と下流は被処理水ないし処理水の流通方向Dに関して定義される。
【0009】
前処理装置2は、比較的粒径の大きな塵埃等を除去するためのろ過器21と、高分子有機物などの不純物を除去するための活性炭塔22と、を含んでいる。ろ過器21として、例えば砂ろ過器を用いることができる。純水製造装置3はイオン除去装置31と、逆浸透膜装置32と、第1の脱酸素装置33と、紫外線照射装置34と、イオン交換体充填装置35と、第2の脱酸素装置36と、を有している。これらの装置21,22,31~36は被処理水の流通方向Dに関し上流から下流に向かって、母管L1にこの順序で直列に配置されている。図示は省略するが、前処理装置2や純水製造装置3の各装置、例えば活性炭塔22、イオン除去装置31、逆浸透膜装置32の処理水を保持するタンクを設けてもよい。また、図示は省略するが、純水製造装置3のいずれかの装置31~36の処理水の一部を上流側のタンクに戻す循環ラインを設けてもよい。
【0010】
イオン除去装置31は、カチオン交換樹脂が充填されたカチオン塔(図示せず)と、脱炭酸塔(図示せず)と、アニオン交換樹脂が充填されたアニオン塔(図示せず)と、を有し、これらは上流から下流に向けてこの順で直列に配置されている。脱炭酸塔の代わりに脱炭酸膜を設けてもよい。イオン除去装置31に代えて、カルシウムやマグネシウムなどの硬度成分を除去する軟化装置を上流側に、電気式脱イオン水製造装置(EDI)を下流側に直列配置することも可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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