TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025064433
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023174200
出願日
2023-10-06
発明の名称
礫間浄化体
出願人
日本ソリッド株式会社
代理人
主分類
C02F
1/52 20230101AFI20250410BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】
河川の汚濁物質を除去する構造体を提供する。
【解決手段】
金網籠内に中詰め材として重量物と、焼成貝殻、石灰石および焼成石灰石から選択された少なくとも1種の反応系環境浄化剤を詰めてなる礫間浄化体。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
金網籠内に中詰め材として、重量物と焼成貝殻、石灰石および焼成石灰石から選択された少なくとも1種の反応系環境浄化剤を詰めたことを特徴とする礫間浄化体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は河川の浄化に用いられる礫間浄化体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来自然河川は、一般的に蛇行しており、また岩石や砂利石等が多くあり、また勾配があるため水の入れ替わりが速く、そのため河川の清澄度が高かった。しかしながら、近年ダム湖が建設され、該ダム湖内にある湖水にはシルト、粘土、コロイド等の汚濁物質が水中にあることから、この濁水をダムから放流すると下流の河川等の水質を悪化させていた。通常これらの濁水には凝集剤による汚濁物質の沈殿分離を行うが、河川においては使用が禁じられている場合が多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで本発明は、簡易な装置によって河川の水質浄化を行うことを目的として種々研究を重ねた結果本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0004】
すなわち、本発明は、金網籠内に中詰め材として、重量物と、焼成貝殻、石灰石および焼成石灰石から選択された少なくとも1種の反応系環境浄化剤とを詰めてなる、礫間浄化材および該礫間浄化体を用いた河川の浄化方法に関する。
【発明の効果】
【0005】
本発明の礫間浄化体を用いることによって反応系環境浄化剤(以下「浄化剤」と称する)による嫌気性物質の中和や微凝集が行われ、また河川中の礫や石などの表面に浄化剤が付着して礫間接触効果をもたらし、また臭気や汚濁物質を自然界の生物効果と共に水質浄化も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の礫間浄化体の斜視図である。
本発明の礫間浄化体の縦断面図である。
本発明の反応系環境浄化剤の詰め方を示した模式図である。
本発明の反応系環境浄化剤の詰め方を示した模式図である。
本発明の反応系環境浄化剤の詰め方を示した模式図である。
本発明の反応系環境浄化剤の詰め方を示した模式図である。
本発明の礫間浄化体を河川に設置したときの状態図である。
本発明の礫間浄化体を河川に設置する一例を示した配置図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に本発明を図面を参照しながら説明するが、本発明は以下の記載に限定されるものではない。
図1は本発明の礫間浄化体の一例を示す斜視図である。金網籠1内に中詰め材として礫、石などの重量物2を詰め、その上部に焼成貝殻、石灰石および焼成石灰石から選択された浄化剤3を詰め金網籠1の上部を金網で塞いで礫間浄化体4を構成する。
図2は図1の礫間浄化体4の縦断面図である。図3~図6は重量物2と浄化剤3の充填形態を示した模式図である。図2~図5に示したように重量物2と浄化剤3を層状に詰めても良いし、図6に示すように重量物2と浄化剤3を混在させた状態で詰めても良い。
【0008】
浄化剤3の焼成貝殻は破砕状にしたもの、あるいは粉砕した状態のいずれも使用し得る。特に粉砕状のものは通水性の袋等に詰めることが好ましい。
焼成貝殻の貝類としてはカキ、アサリ、ハマグリ、サザエ等の貝類が挙げられるが、特にカキ殻が好ましい。
石灰石、焼成石灰石もそのままの状態や破砕、粉砕したもののいずれも使用することができる。また石灰石、焼成石灰石の大きいものは重量物2の代用としても使用することができる。
【0009】
次に図7は本発明の礫間浄化体4を河川に設置すると礫間浄化体4の前面側(上流側)に淀み域5が生起し、後面側(下流側)にカルマン渦による淀み部6が生起するので河川中の汚濁物質を沈降除去することができる。
また図8は礫間浄化体4中を汚濁水が通過することによって嫌気性物質の中和や微凝集効果を得ることができる。さらに礫間浄化体4中を通過した水によって浄化剤の一部が水流によって流されることにより河川中の礫や石などの表面に付着して浄化効果が一層向上し、自然河川中の広い範囲での礫間接触効果が得られる。
【0010】
本発明の礫間浄化体4を隣接する礫間浄化体4との間に間隔を設けて多重設置することによって臭気や汚濁物質の自然界の生物効果と共に水質浄化効果を向上させることができる。
【符号の説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
南京大学
廃水の脱窒方法
3日前
三洋化成工業株式会社
脱水促進剤
11日前
ENELL株式会社
液体処理装置
17日前
ENELL株式会社
液体処理装置
17日前
個人
廃水処理装置
20日前
株式会社ナノリューション
分離装置
17日前
個人
蒸留水獲得装置
17日前
ENELL株式会社
液体処理装置及び液体処理方法
17日前
株式会社ワールドケミカル
液面浮遊物回収装置
5日前
フジクリーン工業株式会社
排水処理装置
10日前
55N合同会社
気体含有液生成装置
1か月前
株式会社クボタ
浮遊物観測装置
11日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
水浄化装置
27日前
株式会社環境開発技研
塗装廃液処理装置
10日前
株式会社 小川環境研究所
活性汚泥の処理水CODの取得方法
1か月前
共同印刷株式会社
pH向上剤
1か月前
クボタ環境エンジニアリング株式会社
水処理装置
3日前
株式会社ディスコ
フィルターユニット
5日前
リバーエレテック株式会社
原水と循環冷却水との熱交換システム
25日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
空間浄化装置
1か月前
多木化学株式会社
高塩基度ポリ塩化アルミニウム溶液を用いた下水処理方法
27日前
戸田建設株式会社
排水処理システムおよび排水処理方法
25日前
王子ホールディングス株式会社
排水処理方法
11日前
王子ホールディングス株式会社
排水処理方法
13日前
株式会社日本トリム
電解水生成装置及びその制御方法
11日前
旭化成株式会社
膜ろ過システムの運転方法
3日前
株式会社日本トリム
電解水生成装置及び電解水生成方法
18日前
INNFRA株式会社
排水処理システム及び排水処理方法
5日前
学校法人 創価大学
硝化汚泥グラニュールの形成方法
1か月前
住友重機械エンバイロメント株式会社
生物処理装置及び生物処理方法
3日前
オルガノ株式会社
晶析反応装置および晶析反応方法
5日前
株式会社日立製作所
水処理システム、及び水処理方法
27日前
日本製紙株式会社
有機汚泥脱水助剤
18日前
WOTA株式会社
水処理装置、方法、プログラム、及びシステム
19日前
オードメルス株式会社
吸着材、肥料の製造方法および肥料
5日前
フルタ電機株式会社
泡取り装置
3日前
続きを見る
他の特許を見る