TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025068334
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023178160
出願日2023-10-16
発明の名称新規な汚泥脱水方法
出願人エスエヌエフ・グループ
代理人個人,個人,個人
主分類C02F 11/147 20190101AFI20250421BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】都市汚泥は、その組成が短期間で大きく変化するため処理が困難であり、しかも、汚泥の濃度が高いことが多いため、輸送が困難である。
【解決手段】本発明は、汚泥脱水方法であって、
1)少なくとも1種の粒子状凝集剤ポリマーP1を水に溶解し、ポリマー溶液を得る工程と、
2)処理される汚泥に、ポリマー溶液を添加する工程と、
3)処理される汚泥を輸送システムによって固液分離装置まで輸送し、ポリマー溶液の添加位置から少なくとも2メートルの輸送システム内において処理される汚泥に少なくとも1種の油中水型エマルジョン型凝集剤ポリマーP2を添加する工程と、
4)固液分離装置を使用して汚泥を脱水する工程と
を含む、汚泥脱水方法に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
汚泥脱水方法であって、
1)少なくとも1種の粒子状凝集剤ポリマーP1を水に溶解し、ポリマー溶液を得る工程と、
2)処理される汚泥に、ポリマー溶液を添加する工程と、
3)処理される汚泥を輸送システムによって固液分離装置まで輸送し、ポリマー溶液の添加位置から少なくとも2メートルの輸送システム内において処理される汚泥に少なくとも1種の油中水型エマルジョン型凝集剤ポリマーP2を添加する工程と、
4)固液分離装置を使用して汚泥を脱水する工程と
を含む、汚泥脱水方法。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
油中水型エマルジョン型凝集剤ポリマーP2が、ポリマー溶液の添加位置から少なくとも2.5メートルにおいて添加される、請求項1に記載の汚泥脱水方法。
【請求項3】
油中水型エマルジョン型凝集剤ポリマーを、添加前にスタティックミキサーを使用して、処理される汚泥に注入する前に水中で逆相にする、請求項1又は2に記載の汚泥脱水方法。
【請求項4】
粒子状凝集剤ポリマーP1と油中水型凝集剤ポリマーP2との比が、10:90から90:10の間に含まれる、請求項1に記載の汚泥脱水方法。
【請求項5】
粒子状凝集剤ポリマーP1が直鎖状ポリマーである、請求項1に記載の汚泥脱水方法。
【請求項6】
油中水型エマルジョン型凝集剤ポリマーP2が架橋ポリマーである、請求項1に記載の汚泥脱水方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
大都市や産業では、非常に大量の廃水が生成され、排出される必要がある。廃水の排出では、自然環境に放流可能になる前に、非常に大量の汚泥を処理する必要がある。一般に、汚泥が占める体積を最小にするために、第1の工程である機械的脱水が行われる。そのために、汚泥を構成する粒子のサイズと粒子フロックの凝集力を人工的に高めるポリマー凝集剤が使用される。これにより、汚泥を固相と液相に分離することができる。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献である日本国特許第5622263号から、粒子状凝集剤ポリマーP1と油中水型エマルジョン型ポリマー凝集剤を組み合わせることにより、脱水性能を向上させることができ、泡立ちがある場合には泡立ちを防止することができることが知られている。しかし、2種のポリマー凝集剤を同時に添加する場合、汚泥組成の変動に対して凝集剤の量を制御/調整することは困難である。粉末状凝集剤ポリマーは溶解しにくい。油中水型エマルジョンを添加し、同時に粉末を添加するとき、粉末を全て溶解させる必要があるため、汚泥組成の変動に対する調整が遅くなり、大都市や産業のような不均一な汚泥組成には対応できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-194348号(日本国特許第5622263号)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
都市汚泥は、その組成が短期間で大きく変化するため処理が困難であり、しかも、汚泥の濃度が高いことが多いため、輸送が困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
汚泥脱水方法であって、処理される汚泥に粒子状凝集剤ポリマーP1を溶解添加し、次いで異なる注入位置で、固液分離装置への汚泥の輸送手段に、油中水型エマルジョン型凝集剤ポリマーを直接添加する、汚泥脱水方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明者らは、鋭意研究の結果、本発明の方法により、凝集剤の添加量をより適切に制御することができ、汚泥組成にリアルタイムで適応することができるため、より優れた脱水効果が得られると同時に、ポリマーの使用量を削減することができ、その結果、CO
2
排出量を削減することができることを見出した。
【0007】
更に、油中水型エマルジョン型凝集剤ポリマーを、固液分離装置への汚泥の輸送手段に直接添加すると、油が潤滑剤として作用し、汚泥の輸送に必要なエネルギーを削減できることが判明した。この効果は、粒子状凝集剤ポリマーP1とともに油中水型エマルジョン型凝集剤ポリマーP2を添加した場合には観察されない。
【0008】
更に、凝集剤ポリマーを2つの異なる位置で添加することで、汚泥の処理に必要な時間を短縮できることが判明している。理論に縛られることを望むものではないが、本出願人は、この時間を短縮が、ポリマーと汚泥とのより優れた混合効果に関連しているのではないかと考えている。
【0009】
最後に、ミキサーを使用して油中水型エマルジョン型凝集剤ポリマーP2を注入することにより、ユーザーは、エマルジョンを逆相にするための槽を使用せずに済む。
【0010】
本発明の方法を適用することにより、汚泥脱水のエネルギーコストと環境への影響が低減され、プロセス効率が改善される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本ソリッド株式会社
礫間浄化体
17日前
栗田工業株式会社
水質浄化システム
2日前
ユキエンジニアリング株式会社
浮上物回収装置
3日前
日機装株式会社
流水殺菌装置および流水殺菌方法
2日前
日星電気株式会社
発熱部品の保護構造、及び液体処理装置
2日前
オルガノ株式会社
水処理方法及び水処理システム
3日前
エスエヌエフ・グループ
新規な汚泥脱水方法
6日前
水ing株式会社
水処理方法及び水処理装置
19日前
イビデン株式会社
アミン廃液の濃縮方法
19日前
ダイハツ工業株式会社
バイオガス生成システム
12日前
株式会社川本製作所
連結管及び薬液注入装置
19日前
WOTA株式会社
生物の活性管理システム
11日前
クボタ環境エンジニアリング株式会社
除去方法および除去装置
17日前
カーボントレードネオ株式会社
排水処理装置
19日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
水電解システム
2日前
三菱ケミカル・クリンスイ株式会社
浄水器用カートリッジおよび浄水器
4日前
クボタ環境エンジニアリング株式会社
運転方法およびカルシウム除去装置
17日前
株式会社ササクラ
被処理水の濃縮方法および濃縮装置
4日前
日機装株式会社
流体殺菌装置および流体殺菌装置の製造方法
12日前
株式会社ジェイテクト
発酵装置
12日前
オルガノ株式会社
水処理方法及び水処理装置
10日前
WOTA株式会社
生物槽管理システム、生物槽管理方法及び生物槽管理プログラム
11日前
WOTA株式会社
生物の活性管理システム
4日前
株式会社ジェイテクト
発酵装置及び微生物担体の製造方法
12日前
オルガノ株式会社
水処理方法及び水処理装置並びに水処理装置の設計方法
10日前
株式会社合同資源
イオン選択透過特性を持つ炭化水素系アニオン交換膜を備える電気透析装置の運転方法
17日前
エスケー イノベーション カンパニー リミテッド
水処理用酸化電極及びそれを含む水処理システム
17日前
インテグリス・インコーポレーテッド
精製水を生成するための濾過膜、システム、および方法
4日前
WOTA株式会社
生物処理システム、生物処理装置、水浄化システム、生物処理方法及び水浄化方法
18日前
水ing株式会社
難分解性物質吸着用カートリッジフィルタ装置、難分解性物質の除去システム、難分解性物質の除去方法及びカートリッジフィルタ装置の含水率低減方法
20日前
株式会社合同資源
フッ化物イオンとリン酸イオンの選択除去性を持つ無機系凝集剤によるヨウ素成分含有水溶液の製造方法、無機系凝集剤、およびリサイクル水溶液
17日前
レール・リキード-ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
CO2を使用するアルミニウムを含む工業廃水の処理方法
11日前
ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア
がんを処置および改善するための方法
17日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
伝送路構造
18日前
シャンハイテック ユニバーシティ
ASIC1チャネルアンタゴニスト抗体
19日前