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公開番号
2025036406
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2024159596
出願日
2024-08-28
発明の名称
食品加食性延命が出来る包装材
出願人
株式会社ミューファン
代理人
主分類
B65D
65/40 20060101AFI20250306BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】 本発明が解決を目指す課題は、高く有効で安全な抗菌機能により生鮮食品の鮮度維持、或は食品の可食性延長が、合成繊維100%製、或いはポリエステル繊維100%製不織布、ポリエステルフィルムと共に錯体銀陰イオン水により可能な二次元食品包装材、三次元食品包装材を提供できる包装材を示す事にあり、レトルト食品への防腐剤添加を減らす事も可能になる商品包装材を提供する事にある。
【解決方法】 合成繊維100%不織布に前処理としてノニオン或いはアニオン系親水性を有する界面活性剤を微量調合し、塗工し乾燥して、後にほぼ全て錯体銀陰イオンを持つ液剤(銀陰イオン水)を塗工した包装材を得る、或いはポリエステル製不織布がレトルト食品と触れる側に水溶性ポリエステル樹脂と該銀-イオン水を混合調整して塗工すると、銀陰イオンの抗菌機能を12分に活かすことが出来て、防腐剤添加の少なくとも減量が可能になり該食品の風味を損なわない事に寄与できて、何れも該食品加食性の延長が可能になる。又ポリエステルフィルムを表材としてラミネートする事で、防水性を確保し三次元の食品包装材を得る事が出来る
特許請求の範囲
【請求項1】
疎水性のある合成繊維のみを原素材とする15~30g/m
2
の薄くやわらかな不織布に疎水性を破壊でき食しても安全な界面活性剤を先ず塗工し、明細書に記載の先行技術文献の[特許文献1]にある銀陰イオン水は実は錯体銀陰イオン水なので、この方法で得られた錯体銀陰イオン水をイオン濃度0.1~1.0ppm程度に希釈後、該希釈液に浸漬し絞り乾燥させ、或いは噴霧し乾燥させた、など周知の塗工法で当該イオンが当該不織布全体に行き渡るよう塗工して、被包装材のサイズに見合うよう裁断し、被包装材と密着するよう包装して乾燥を防げば、被包装材である生鮮食品(肉・魚・野菜・果物)等の加食性が延命できる、使い捨て可能な2次元食品包装材。(尚、前記錯体銀陰イオン水を以後は銀陰イオン水、或いはイオンのみを記述する際には銀陰イオン、と表記する。)
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
水溶性ポリエステル樹脂(商品名:プラスコート/メーカー名:互応化学工業(株))の固形分に0.1~1.0ppm濃度の銀陰イオンを均等に分散・混合させて、ポリエステル100%の少なくとも不織布両面全体に銀陰イオンが活き渡るように周知の方法(浸漬法・スプレー法・グラビアコーティング法など)で塗工し乾燥させ、被包装材のサイズを考慮して塗工済み不織布が裁断でき、請求項1に記載の生鮮食品に密着するよう包装して、乾燥を防止すれば、食品の可食性延命が出来て、且つ使い捨てが可能にな不織布製食品包装材。
【請求項3】
請求項1及び2に示した食品包装材は2次元であるが、不織布素材がポリエステル100%であれば、水分は乾燥後には残留が無いので水溶性ポリエステル樹脂の固形分に請求項1に記載の銀陰イオンを0.1から1.0ppmの均等濃度で当該銀陰イオンが当該不織布塗工され、上記のように塗工・乾燥した後に、当該不織布の片側にポリエステルフィルムをラミネートし、裁断の後に不織布を内側にして折り畳み3方向のみを熱融着という周知の方法などで接着し密着させると、内側になった当該塗工済み不織布にレトルト食品と言った水分のある食材も相互の接触が可能になり、レトルト食品に添加される防腐剤を減らす、或いは無くす事ができて、当該食品を適量封入後に封入口を熱融着する、或い他の周知の方法で閉じれば、当該レトルト食品の可食性延命が出来る3次元の食品包装材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【】
食品ロスが社会問題化している現状は、特に食品自給率の低い我が国では大きな問題である。
本発明は、我が国で消費される食品の多くを輸入に依存している経済的損失を少なくする事に寄与する事が出来る技術であり、経済的貢献ができる包装材製造技術に関する。また生鮮食品のみならず調理済み食品も対象にした食品の腐敗や劣敗の原因の大半を占める微生物、特に食品腐敗に関係する細菌の増殖を、錯体銀陰イオンは、システイン由来のチオール基、食塩に含まれる塩素などハロゲンや有機物イオンとも反応せず、持続する抗菌機能により細菌増殖を抑制、或いは細菌を殺傷でき、当該食品の可食性を延長でき、食品腐敗や劣敗を減らすことが可能になり食品ロスを軽減できる食品包装材製造方法に関する。
又、レトルト食品は常温でも長期保存が可能であるが、製造時に防腐剤を添加する、一定時間加熱処理を行う、或は放射線を照射する等の方法で内包される食品の微生物原因の腐敗や劣敗を防いでいるが、特に防腐剤が添加されていると食品自体の風味を損なう事もあり、防腐剤自体の臭いや嫌味を呈する事もあるので、本発明はその問題を解決し調理済み食品の長期保存に使用できる食品包装材製造技術に関する。
【背景技術】
【0001】
生鮮食品のみではなく調理済み食品であっても、その延命に保存温度は大きな影響を与えている事は言うまでも無く、空気中の酸素も食品を酸化して劣敗させるので、近年では真空パック技術も食品腐敗、劣敗に関与する酸素を断ち、好気性菌の増殖防止機能を活かして重用されている。
続きを表示(約 2,400 文字)
【0002】
調味料である酢、塩、砂糖、胡椒や唐辛子などスパイス類も古来より食品全般の可食性延命に利用されてきたが、これらは食品の風味を増加させるのみではなく、腐敗原因細菌から食品自体を守り、細菌増殖を抑制して食品の可食性延命を図るために利用されてきたという食文化の歴史がある。
【0003】
更に、上記以外の微生物の増殖抑制には安全な抗菌機能がある竹の皮で食品を包装するという事が日本では永年行われて来たが、これは竹の皮に含まれる安全な天然抗菌剤が細菌類の活性を削ぎ増殖抑制が出来るからであり、人工的でありながら安全で廉価な食品包装材や容器がその機能を備えれば、食品の腐敗や劣敗を減らす事ができて、結果として食品ロスを削減する事に寄与できる。
【0004】
食品包装材のみではなく、後述する先行技術文献にある特許文献2には、ポリエステル樹脂に蒸着純銀層をサンドイッチ状に内包する扁平な純銀内包パウダーを配合して、射出成型によるプラスチック製食品容器の記述があるが、容器に入れられた食品に含まれる水分に、プラスチック樹脂に練りこまれた当該パウダーから銀陽イオンが溶出して、当該食品にシステインが構成成分として少なければ、或いは食品に含まれるたんぱく質の内、システインが全てでは無いので食品の延命は可能として市販されている。詰まり高分子樹脂に銀系の抗菌剤が配合されていて食品に些かの水分があれば当該樹脂の分子間を透過して銀陽イオンが溶出し、抗菌機能により食品腐敗に関与する細菌類を殺傷、或いは増殖抑制が出来て食品の延命ができる。特に銀イオンが陰イオン化していれば、全ての食材に量の差はあってもシステインに含まれるチオール基や前駆体であるメチオニンとの反応を抑制できて、不溶性の硫化銀化を阻止してその抗菌機能はより効果を発揮できる。勿論抗菌剤を散りばめた容器・弁当箱から水分が透過して洩れる事は無い。
【0005】
請求項1に記載の銀イオンは錯体銀陰イオンであり、請求項2に記載の水溶性ポリエステル樹脂に均等混合されながらも溶出できる銀イオンも錯体銀陰イオンである。当該銀陰イオンはシステインのチオール基や前駆体のメチオニンとも反応せず、銀陽イオンよりも低濃度のイオン量で食品腐敗原因の細菌を殺傷出来て食品加食性の延命が可能となる。尚、牛肉・豚肉・鶏肉・魚肉という食品はほぼたんぱく質からなり一部はアミノ酸になっている。野菜であろうと果物であろうとほぼ全ての食品は大なり小なりアミノ酸であるシステインを持っているし、生鮮食品も調理済み食品にも陰電荷を持つ有機物イオンが存在するので、錯体銀陰イオンは有機物イオンとも反応せず抗微生物機能を発揮できて調理済み食品も延命を図れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5988476号
特許第4175486号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとしている課題は、端的に述べると人工的に日本伝統の竹の皮が持つ安全な抗菌機能を遥かに超える抗菌機能を有する二次元の食品包装材、及び三次元のレトルト食品包装材を提供しようとするものである。
【0008】
請求項1に記載した合成繊維100%で且つ軽量の不織布は強い疎水性があり、無処理でいきなりほぼ水である錯体銀陰イオン水とは馴染まない。詰まり当該銀陰イオンを持つ水を該陰イオン事吸収・保水が出来ないし、乾燥工程でもほぼ全て当該不織布から零れ落ちしまう。それを阻止するには食するに何ら問題の無い界面活性剤を前以て、少し濃いめの濃度に調整した錯体銀陰イオン水に1%弱混合して当該銀陰イオンを当該不織布に担持させる必要がある。
【0009】
上記のように処理した合成繊維100%の軽量不織布は、被包装材である食品のサイズに合わせ、乃至は少し大きめに裁断し、出来る限り被包装材、例えばマグロの柵に密着するよう包装されるPVDCフィルムで乾燥防止されると(商品名:クレラップ・メーカー名:(株)クレハ)、錯体銀陰イオンはマグロ表面の腐敗原因菌を殺菌し、マグロの変色や香り、加食性を延長できる。尚、当該銀陰イオンは合成繊維100%からなる不織布には吸着せず被包装材と密着包装する事で該銀陰イオンは被包装材表面に移行でき、殺菌力を発揮できる。
【0010】
次に請求項2に付いての解決したい課題を以下具体的に述べる。
請求項2に実施には基材としてポリエステル100%不織布の限定を受けるのは必然である。
錯体銀陰イオンを含む銀陰イオン水を食品包装材に使用を許可された水溶性ポリエステル樹脂液と配合・調合し、該銀陰イオン濃度を0.5~1.0ppmを均一に該樹脂内に分散させた極弱い粘性のある水溶性ポりエステル樹脂と銀イオン水との混合液(以後、銀PET樹脂液という。)を得て、上記した塗工法で当該不織布に塗工すると、水溶性ポリエステル樹脂が当該銀陰イオンと当該不織布の接着剤役を果たしてくれる。請求項1に記載のように界面活性剤の前以ての処理や、当該銀陰イオン水を希釈して界面活性剤を混合して塗工する必要がなくなる。請求項1と2でどちらが製造合理性と低コストを実現できるかは、界面活性剤のコスト、水溶性ポリエステルのコスト、当該不織布への前処理や当該銀陰イオン水との混合及び該混合液の塗工工程と水溶性ポリエステ樹脂と銀陰イオンとの濃度を併せた混合と同混合液の該不織布への塗工と乾燥を考えると、後者の方が優位ではあると言える。尚、改正食品衛生法ではポリエステル・銀共にポジティブリストに収載されている。
(【0011】以降は省略されています)
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