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公開番号2025035592
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023142725
出願日2023-09-04
発明の名称パレット監視システム及びパレット監視方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F27B 21/14 20060101AFI20250307BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】グレートバーが脱落する前に、脱落しそうなグレートバーを特定できるパレット監視システムを提供する。
【解決手段】複数のグレートバーで床面が構成される焼結機のパレットを監視するパレット監視システムであって、複数のグレートバーを撮像して画像データを生成する撮像部と、画像データから前記複数のグレートバーのそれぞれの傾斜角度を算出する算出部と、傾斜角度が予め定められた閾値以上であるか判定する判定部と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数のグレートバーで床面が構成される焼結機のパレットを監視するパレット監視システムであって、
前記複数のグレートバーを撮像して画像データを生成する撮像部と、
前記画像データから前記複数のグレートバーのそれぞれの傾斜角度を算出する算出部と、
前記傾斜角度が予め定められた閾値以上であるか判定する判定部と、
を有する、パレット監視システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記パレットを識別する識別情報を検出する距離測定部を有する、請求項1に記載のパレット監視システム。
【請求項3】
前記撮像部は、前記パレットが予め定められた位置を通過したときに前記複数のグレートバーを撮像する、請求項1又は請求項2に記載のパレット監視システム。
【請求項4】
前記算出部は、予め定められた2以上の数の前記グレートバーの傾斜角度の平均値を算出し、
前記判定部は、前記平均値が予め定められた閾値以上であるか判定する、請求項1又は請求項2に記載のパレット監視システム。
【請求項5】
前記算出部は、予め定められた2以上の数の前記グレートバーの傾斜角度の平均値を算出し、
前記判定部は、前記平均値が予め定められた閾値以上であるか判定する、請求項3に記載のパレット監視システム。
【請求項6】
前記撮像部は、レンズ及びイメージセンサーを有するデジタルカメラであり、
前記レンズには界面活性剤が塗布されている、請求項1又は請求項2に記載のパレット監視システム。
【請求項7】
前記撮像部は、レンズ及びイメージセンサーを有するデジタルカメラであり、
前記レンズには界面活性剤が塗布されている、請求項3項に記載のパレット監視システム。
【請求項8】
前記撮像部は、レンズ及びイメージセンサーを有するデジタルカメラであり、
前記レンズには界面活性剤が塗布されている、請求項4項に記載のパレット監視システム。
【請求項9】
前記撮像部は、レンズ及びイメージセンサーを有するデジタルカメラであり、
前記レンズには界面活性剤が塗布されている、請求項5項に記載のパレット監視システム。
【請求項10】
複数のグレートバーで床面が構成される焼結機のパレットを監視するパレット監視方法であって、
前記複数のグレートバーを撮像して画像データを生成する撮像ステップと、
前記画像データから前記複数のグレートバーのそれぞれの傾斜角度を算出する算出ステップと、
前記傾斜角度が予め定められた閾値以上であるか判定する判定ステップと、
を有する、パレット監視方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、焼結鉱の製造に用いられる焼結機のパレットを監視するパレット監視システム及びパレット監視方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
製鉄用の焼結鉱を製造する無端移動式焼結機のパレットの床面は、焼結原料が載置される多数のグレートバーによって構成される。無端移動式焼結機では、隣接するグレートバーの間に形成される隙間を通じて焼結原料内の空気が下方に吸引され、これにより、焼結原料中の燃焼溶融帯を下方に移動させることで焼結鉱を製造している。グレートバーは、隣り合うパレットフレームに支持され、パレットが反転してもパレットから離脱しないように構成されている。
【0003】
このような無端移動式焼結機のパレットにおいて、パレットの幅が5mにもなると、パレットの幅方向に100本あるいはそれ以上の本数のグレートバーが設置される。グレートバーは、焼結原料をパレットに装入するときの衝撃や給鉱部及び排鉱部での反転による衝撃等によりパレットフレームから脱落する。
【0004】
グレートバーが脱落すると、その部分に装入された焼結原料が下方の風箱に落下して、穴が開いた状態になる。このような状態になると、当該穴からの漏風が著しくなり、穴の周辺には吸引空気が流れず焼結されない未焼結原料が発生するので、焼結鉱の歩留りが著しく低下する。また、脱落したグレートバーが焼結鉱とともに排出された場合には、焼結鉱の搬送に用いられるシュートにグレートバーが引っ掛かって詰まりを発生させたり、搬送コンベアを損傷させたりする。このように、パレットからのグレートバーの脱落は、焼結機の操業に多大な悪影響を与える。
【0005】
グレートバーの脱落を検出する技術として、特許文献1には、距離計を用いてグレートバーまでの距離を測定し、この距離が無限大、又は設定距離よりも大幅に増加した場合にグレートバーが脱落したと判断する焼結機のグレートバー脱落検出装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平4-276030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、定点からの距離を距離計で測定する事で、グレートバーの脱落を早期に検出する。しかしながら、この装置ではグレートバーが脱落した後に当該脱落を検出するものであり、グレートバーの脱落を抑制できないという課題があった。本発明は、このような従来技術を鑑みてなされたものであり、その目的は、グレートバーが脱落する前に、脱落しそうなグレートバーを特定できるパレット監視システム及びパレット監視方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
[1]複数のグレートバーで床面が構成される焼結機のパレットを監視するパレット監視システムであって、前記複数のグレートバーを撮像して画像データを生成する撮像部と、前記画像データから前記複数のグレートバーのそれぞれの傾斜角度を算出する算出部と、前記傾斜角度が予め定められた閾値以上であるか判定する判定部と、を有する、パレット監視システム。
[2]前記パレットを識別する識別情報を検出する距離測定部を有する、[1]に記載のパレット監視システム。
[3]前記撮像部は、前記パレットが予め定められた位置を通過したときに前記複数のグレートバーを撮像する、[1]又は[2]に記載のパレット監視システム。
[4]前記算出部は、予め定められた2以上の数の前記グレートバーの傾斜角度の平均値を算出し、前記判定部は、前記平均値が予め定められた閾値以上であるか判定する、[1]から[3]のいずれかに記載のパレット監視システム。
[5]前記撮像部は、レンズ及びイメージセンサーを有するデジタルカメラであり、前記レンズには界面活性剤が塗布されている、[1]から[4]のいずれかに記載のパレット監視システム。
[6]複数のグレートバーで床面が構成される焼結機のパレットを監視するパレット監視方法であって、前記複数のグレートバーを撮像して画像データを生成する撮像ステップと、前記画像データから前記複数のグレートバーのそれぞれの傾斜角度を算出する算出ステップと、前記傾斜角度が予め定められた閾値以上であるか判定する判定ステップと、を有する、パレット監視方法。
[7]前記閾値は、前記グレートバーの傾斜角度と前記グレートバーが脱落するまでの日数との対応関係に基づいて定められる、[6]に記載のパレット監視方法。
【0009】
本発明に係るパレット監視システム及びパレット監視方法では、グレートバーの傾きが予め定められる閾値以上であるか判定することで、パレットから脱落しそうなグレートバーを特定する。これにより、グレートバーが脱落する前に、脱落しそうなグレートバーに限定して脱落対策がとれるので、メンテナンス費用の増大を抑制しながらグレートバーの脱落を抑制できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、焼結鉱製造設備の一例を示す模式図である。
図2は、パレットの上面模式図である。
図3は、画像処理装置の構成例を示す模式図である。
図4は、パレットとグレートバーとを示す模式図である。
図5は、グレートバーの傾斜角度とグレートバーが脱落するまでの日数との対応関係を示すグラフである。
図6は、本実施形態に係るパレット監視方法のフローを示す図である。
図7は、パレット管理表の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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