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公開番号2025035349
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142335
出願日2023-09-01
発明の名称車体の排水構造
出願人トヨタ自動車東日本株式会社,トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B60J 1/18 20060101AFI20250306BHJP(車両一般)
要約【課題】バックガラスの内面に沿って流れ落ちる水を車外へと排出する。
【解決手段】車体の排水構造は、バックガラス16の車内側の周縁部に設けられてバックガラス16とボデーパネル14の間に位置する接着部30と、バックガラス16の車内側であって接着部30よりもバックガラス縁側のバックガラス下縁部に沿って延びており、バックガラス16とボデーパネル14の間に位置するモール32を備える。接着部30は、バックガラス16の下側の周縁部に、バックガラス16の内面に沿って流れ落ちる水Cwをモール32側に通過させる通路を有する。モール32は、接着部30の通路を通って流れてきた水Cwを車外へ排出させる水抜き孔64を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
バックガラスの内面に沿って流れ落ちる水を車外へと排出する車体の排水構造であって、
前記バックガラスの車内側の周縁部に設けられており、前記バックガラスとボデーパネルの間に位置する接着部と、
前記バックガラスの車内側であって前記接着部よりもバックガラス縁側のバックガラス下縁部に沿って延びており、前記バックガラスと前記ボデーパネルの間に位置するモールと、を備え、
前記接着部は、前記バックガラスの下側の前記周縁部に、前記バックガラスの内面に沿って流れ落ちる水を前記モール側に通過させる通路を有し、
前記モールは、前記接着部の前記通路を通って流れてきた水を車外へ排出させる水抜き孔を有する、
ことを特徴とする車体の排水構造。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
請求項１に記載の車体の排水構造であって、
前記接着部は、始端から終端に向かって一連に前記バックガラスの前記周縁部に延びており、
前記接着部の前記始端と前記終端が、前記バックガラスの下側の前記周縁部に位置するとともに、車両左右方向に互いにずれて設けられることで、前記接着部は、前記バックガラスの下側の前記周縁部で一部重複して設けられており、
前記接着部は、その一部重複する領域で、車両上下方向に間隔をあけて設けられて前記通路を形成している、
ことを特徴とする車体の排水構造。
【請求項３】
請求項２に記載の車体の排水構造であって、
前記接着部の前記始端と前記終端は、前記バックガラスの車両左右方向の中央領域に位置しており、
前記接着部は、前記始端に向かって下降傾斜するとともに前記終端に向かって下降傾斜している、
ことを特徴とする車体の排水構造。
【請求項４】
請求項１から３のいずれか１つに記載の車体の排水構造であって、
前記モールは、前記水抜き孔が形成された水抜き部と、前記水抜き部の車両左右方向の両側に設けられた一般部を含み、
前記モールの前記水抜き部は、前記バックガラスの車両左右方向の中央領域に位置しており、
前記モールの２つの前記一般部は、前記水抜き部に向かって下降傾斜している、
ことを特徴とする車体の排水構造。
【請求項５】
請求項１から３のいずれか１つに記載の車体の排水構造であって、
前記モールは、支持部とリップを含み、
前記モールの前記支持部は、前記ボデーパネルと前記バックガラスの間に位置して前記バックガラスを支持しており、
前記モールの前記水抜き孔は、前記支持部の一部を切欠くことで形成されており、
前記モールの前記リップは、車外から前記水抜き孔を通って車内に入る水を抑制するために、前記水抜き孔の車両後方を覆っている、
ことを特徴とする車体の排水構造。
【請求項６】
請求項１から３のいずれか１つに記載の車体の排水構造であって、
前記モールは、支持部と、前記支持部の上方に配置された天板部を含み、
前記モールの前記支持部は、前記ボデーパネルと前記バックガラスの間に位置して前記バックガラスを支持しており、
前記モールの前記水抜き孔は、前記支持部の一部を切欠くことで形成されており、
前記モールの前記天板部の上面と、前記バックガラスとが接着されてモール接着部が形成されており、
前記モール接着部は、前記モールの前記天板部の車両前方先端から一定の間隔をあけた位置で、前記バックガラス下縁部に沿って延びるように設けられており、
前記モールにおいて、前記水抜き孔の上方に位置する前記天板部の車両前方部は、前記モール接着部の車両前方先端まで切欠かれている、
ことを特徴とする車体の排水構造。
【請求項７】
請求項１から３のいずれか１つに記載の車体の排水構造であって、
前記ボデーパネルはバックドアパネルであり、
前記バックガラスはバックドアガラスである、
ことを特徴とする車体の排水構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車体の排水構造に関し、特に、バックガラスの内面に沿って流れ落ちる水を車外へと排出する車体の排水構造に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、自動車のガラスの内面上に発生した結露水を車外に導くための構造が検討されている。特許文献１には、車体のサイドガラスの内面に沿って流れ落ちる水を車外へと排出する車体の水抜き構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－８１０３３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
自動車のバックドアにおいて、バックドアガラス（バックガラス）の内面上に発生した結露水が、重力作用によりバックドアガラスの内面に沿って流れ落ちることがある。この際、結露水が、トリムとバックドアパネル（ボデーパネル）の隙間、或いはバックドアパネルを構成するインナパネルとアウタパネルの隙間等を通って、バックドア内部の電装品用コネクタ等に到達する可能性がある。これにより、電装品に不具合が生じる虞がある。
【０００５】
また、バックドアを有さないセダン等の自動車においても、バックウインドウガラス（バックガラス）の内面上に発生した結露水が、重力作用により、意図していない箇所に入り込むことが考えられる。よって、バックガラスの内面に沿って流れ落ちる水を車外へと排出する構造が望まれている。
【０００６】
本発明の目的は、バックガラスの内面に沿って流れ落ちる水を車外へと排出することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明に係る車体の排水構造は、バックガラスの内面に沿って流れ落ちる水を車外へと排出する車体の排水構造であって、前記バックガラスの車内側の周縁部に設けられており、前記バックガラスとボデーパネルの間に位置する接着部と、前記バックガラスの車内側であって前記接着部よりもバックガラス縁側のバックガラス下縁部に沿って延びており、前記バックガラスと前記ボデーパネルの間に位置するモールと、を備える。前記接着部は、前記バックガラスの下側の前記周縁部に、前記バックガラスの内面に沿って流れ落ちる水を前記モール側に通過させる通路を有する。前記モールは、前記接着部の前記通路を通って流れてきた水を車外へ排出させる水抜き孔を有する。
【０００８】
また、本発明に係る車体の排水構造において、前記接着部は、始端から終端に向かって一連に前記バックガラスの前記周縁部に延びており、前記接着部の前記始端と前記終端が、前記バックガラスの下側の前記周縁部に位置するとともに、車両左右方向に互いにずれて設けられることで、前記接着部は、前記バックガラスの下側の前記周縁部で一部重複して設けられており、前記接着部は、その一部重複する領域で、車両上下方向に間隔をあけて設けられて前記通路を形成している、としてもよい。
【０００９】
また、本発明に係る車体の排水構造において、前記接着部の前記始端と前記終端は、前記バックガラスの車両左右方向の中央領域に位置しており、前記接着部は、前記始端に向かって下降傾斜するとともに前記終端に向かって下降傾斜している、としてもよい。
【００１０】
また、本発明に係る車体の排水構造において、前記モールは、前記水抜き孔が形成された水抜き部と、前記水抜き部の車両左右方向の両側に設けられた一般部を含み、前記モールの前記水抜き部は、前記バックガラスの車両左右方向の中央領域に位置しており、前記モールの２つの前記一般部は、前記水抜き部に向かって下降傾斜している、としてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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