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公開番号2025034283
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140575
出願日2023-08-30
発明の名称車両用シート
出願人日本発條株式会社,株式会社デンソー
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/56 20060101AFI20250306BHJP(車両一般)
要約【課題】スライドパッドを用いても着座者に対して大腿部の裏側に空気の流れを感じさせることが可能な車両用シートを得る。
【解決手段】シートクッションパッド20は、パッド本体24及びスライドパッド26を含んで構成されている。スライドパッド26は、パッド本体24に対して着座面13に沿って接離可能とされており、パッド本体24は、空気が流動可能な流路34、36、38、40が形成され、パッド本体24におけるスライドパッド26と対向可能な対向面24Aには流路34、36、38、40が貫通している。これにより、吸気ブロアを稼働させると、流路34、36、38、40を通じて、車室内11の空気がシートクッションパッド20の下面20A側へ向かって吸い込まれ、これにより、着座者に対して大腿部の裏側を含め大腿部周りにおいて空気の流れを感じさせることができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
シート本体に着座した乗員を着座面で支持するパッドの一部を構成すると共に空気が流動可能な流路の一部を構成するパッド本体と、
前記パッドの他部を構成し、前記パッド本体に対して前記着座面に沿って接離可能とされたスライドパッドと、
前記パッドにおける前記着座面の反対側に位置する反着座面側に設けられ、前記パッド本体との間で流路を形成し、前記流路内の空気を流動させるブロアが設けられたシール部材と、
備え、
前記パッド本体における前記スライドパッドと対向可能な対向面に前記流路が貫通している車両用シート。
続きを表示（約 490 文字）【請求項２】
前記対向面には、当該対向面の上端から下端に亘って前記流路と連通する溝部が形成されている請求項１に記載の車両用シート。
【請求項３】
前記パッド本体には、当該パッド本体の板厚方向に沿って貫通し、前記流路と連通する連通口が設けられている請求項１に記載の車両用シート。
【請求項４】
前記パッドにおける前記反着座面側には、前記パッド本体と一体発泡された布状のインサートシートが設けられている請求項１に記載の車両用シート。
【請求項５】
前記パッドは、着座する乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションに設けられたシートクッションパッドであり、前記スライドパッドは、前記パッド本体よりもシート前後方向の前方側に配置され、当該パッド本体に対してシート前後方向に沿って接離可能とされる請求項１～請求項４の何れか１項に記載の車両用シート。
【請求項６】
前記パッド本体に形成され前記流路と連通する連通口は、着座する乗員の大腿部の外側及び内側に対応する部位に形成されている請求項５に記載の車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両用シートに関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１には、車両用シートのクッションパッドにおいて、着座乗員の臀部の両サイド部分における着座面と反対側の面に沿って前後方向に延びる左右一対の連通溝と、左右一対の連通溝と一端が連結され他端が着座面に開口する複数の貫通孔と、が形成され、当該複数の貫通孔を通じて着座者の大腿部及び臀部が冷却される技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－９０２６８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
一方、クッションパッド（シートクッションパッド）におけるシート幅方向の中央部において、エクステンドパッド（スライドパッド）と称される部材が設けられた車両用シートがある。このエクステンドパッドは、シート前後方向に沿って移動可能とされており、クッションパッドのシート前後方向の長さを調整可能とされる。
【０００５】
このように、エクステンドパッドが設けられた車両用シートにおいて、エクステンドパッドは可動部材であるため、エクステンドパッドには流路を形成することが困難である。このため、上記特許文献１に記載された技術を適用させる場合、エクステンドパッドを除くパッド本体のみに流路が形成されることになり、エクステンドパッド側、つまり、シートクッションにおけるシート前後方向の前端部には貫通孔は形成されない。
【０００６】
本発明は上記事実を考慮し、スライドパッドを用いても着座者に対して大腿部の裏側に空気の流れを感じさせることが可能な車両用シートを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１に記載の車両用シートは、シート本体に着座した乗員を着座面で支持するパッドの一部を構成すると共に空気が流動可能な流路の一部を構成するパッド本体と、前記パッドの他部を構成し、前記パッド本体に対して前記着座面に沿って接離可能とされたスライドパッドと、前記パッドにおける前記着座面の反対側に位置する反着座面側に設けられ、前記パッド本体との間で流路を形成し、前記流路内の空気を流動させるブロアが設けられたシール部材と、備え、前記パッド本体における前記スライドパッドと対向可能な対向面に前記流路が貫通している。
【０００８】
請求項１に記載の車両用シートでは、パッド本体と、スライドパッドと、シール部材と、を備えている。パッドは、シート本体に着座した乗員を着座面で支持可能とされ、パッド本体及びスライドパッドを含んで構成されている。
【０００９】
パッド本体は、空気が流動可能な流路の一部を構成している。一方、スライドパッドは、パッド本体に対して着座面に沿って接離可能とされている。このように、車両用シートにおいて、パッド本体に対して接離可能なスライドパッドが設けられることによって、パッドの全長を変えることが可能となる。これにより、体格差を吸収することが可能となり、車両用シートにおいて、乗り心地が向上する。
【００１０】
シール部材は、パッドにおける着座面の反対側に位置する反着座面側に設けられており、パッド本体との間で流路を形成している。また、シール部材には、ブロアが設けられており、このブロアにより、当該流路内の空気が流動する。
（【００１１】以降は省略されています）

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