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公開番号2025034261
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140543
出願日2023-08-30
発明の名称色処理装置、色処理方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250306BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】経時色変動を考慮したキャリブレーションを行うためには、待機時間分だけ待つ必要があった。
【解決手段】本発明に掛かる色処理装置は、第一の記録媒体上に印刷されたカラーチャートの色情報を取得する取得手段と、複数の記録媒体について、該記録媒体上に印刷され第一の所定時間経過後の色を表す色情報と、該色情報が示す色を該第一の所定時間より長い第二の所定時間経過後の色に補正する補正情報とを対応付けて保持する保持手段と、前記取得した色情報に応じて、前記保持された色情報から前記第一の記録媒体に用いる色情報を特定し、該特定された色情報に対応する前記補正情報を用いて、前記第一の記録媒体に画像を印刷するための印刷処理を実行する処理手段とを有することを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
第一の記録媒体上に印刷されたカラーチャートの色情報を取得する取得手段と、
複数の記録媒体について、該記録媒体上に印刷され第一の所定時間経過後の色を表す色情報と、該色情報が示す色を該第一の所定時間より長い第二の所定時間経過後の色に補正する補正情報とを対応付けて保持する保持手段と、
前記取得した色情報に応じて、前記保持された色情報から前記第一の記録媒体に用いる色情報を特定し、該特定された色情報に対応する前記補正情報を用いて、前記第一の記録媒体に画像を印刷するための印刷処理を実行する処理手段と
を有することを特徴とする色処理装置。
続きを表示（約 910 文字）【請求項２】
前記処理手段は、前記第一の所定時間経過後の色情報に応じて前記第一の記録媒体の種類を分類し、該分類された種類に応じて前記第一の記録媒体に用いる色情報を特定することを特徴とする請求項１に記載の色処理装置。
【請求項３】
前記処理手段は、前記特定された色情報に対応する前記補正情報を流用して、前記第一の記録媒体に画像を印刷するための印刷処理を実行することを特徴とする請求項１に記載の色処理装置。
【請求項４】
前記印刷処理は、前記分類された種類に応じてあらかじめ設定されているインク打ち込み量および乾燥条件を用いて行われることを特徴とする請求項１に記載の色処理装置。
【請求項５】
前記補正情報は、前記第一の所定時間経過後の色情報が示す色と前記第二の所定時間経過後の色情報が示す色との対応関係を表す情報であることを特徴とする請求項１に記載の色処理装置。
【請求項６】
前記カラーチャートは、インクによって画像形成されたものであって、前記インクは沸点が２５０℃以上の水溶性有機溶剤を含有していることを特徴とする請求項１に記載の色処理装置。
【請求項７】
前記第一の記録媒体は、低吸収性記録媒体であることを特徴とする請求項１に記載の色処理装置。
【請求項８】
コンピュータを、請求項１に記載された色処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
第一の記録媒体上に印刷されたカラーチャートの色情報を取得する取得工程と、
複数の記録媒体について、該記録媒体上に印刷され第一の所定時間経過後の色を表す色情報と、該色情報が示す色を該第一の所定時間より長い第二の所定時間経過後の色に補正する補正情報とを対応付けて保持する保持工程と、
前記取得した色情報に応じて、前記保持された色情報から前記第一の記録媒体に用いる色情報を特定し、該特定された色情報に対応する前記補正情報を用いて、前記第一の記録媒体に画像を印刷するための印刷処理を実行する処理工程と
を有することを特徴とする色処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は，画像の経時的な色変動を考慮した色変換処理に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
インクジェット方式、電子写真方式、各種オフセット方式など様々な画像記録方法において、印刷直後の出力物の色と、一定時間を置いた後の色に差が生じる経時色変動現象が発生する場合がある。このような現象の対策としてキャリブレーションが行われる。キャリブレーションでは、印刷装置でカラーチャートを記録し、これを測定器を用いて測色される。そして、測色された測色値と出力されるべき目標の色や濃度との差に応じて、色変換テーブルの画像処理パラメータを作成ないし更新する。
【０００３】
ところで、このキャリブレーション作業は、その作業にかかる時間に加えて、カラーチャート記録後に濃度ないし色が安定するまでに待機する必要があり、長い時間を要する。色安定が遅い記録媒体によっては１週間かかる記録媒体も存在する。
【０００４】
特許文献１には、印刷媒体に記録された画像の色変化が安定するまでに必要な待機時間（色安定時間）を検知したのちに、対象となる印刷媒体の目標濃度値を設定することが開示されている。また、特許文献２には、用いる記録媒体の特徴量から主成分分析を行って所定記録媒体のＬＵＴを作成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１６－１８４９０２号公報
特開２０１２－１９９８３２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１に開示されている方法では、印刷媒体に応じた経時色変動の待機時間を設定して適切なキャリブレーションが実行できるものの、待機時間分だけ待つ必要があった。また、特許文献２に開示されている方法では、記録媒体ごとに分析して最適なキャリブレーションを実施することができるものの、色変換テーブルを作成するため印刷までに多くの時間がかかる。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を鑑み、本発明に掛かる色処理装置は、第一の記録媒体上に印刷されたカラーチャートの色情報を取得する取得手段と、複数の記録媒体について、該記録媒体上に印刷され第一の所定時間経過後の色を表す色情報と、該色情報が示す色を該第一の所定時間より長い第二の所定時間経過後の色に補正する補正情報とを対応付けて保持する保持手段と、前記取得した色情報に応じて、前記保持された色情報から前記第一の記録媒体に用いる色情報を特定し、該特定された色情報に対応する前記補正情報を用いて、前記第一の記録媒体に画像を印刷するための印刷処理を実行する処理手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
長時間を要せずに経時色変動を考慮したキャリブレーションを行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
インクジェット記録装置の構成の一例を示す模式図。
インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図。
インクジェット記録装置におけるプリンタ制御部のブロック図。
記録データ生成部２０１で行う画像処理のフローチャート。
色ずれ補正処理で行う色調整の構成を示すブロック図。
流用キャリブレーション処理のフローチャート。
記録媒体特定用カラーチャートの一例。
各記録媒体における経時色変動を示す図。
各実施例と比較例で使用する記録媒体とデータベース上の記録媒体の例。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。本発明の範囲は、以下の説明によって限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明に必須の構成要件ではなく適宜組み合わせてよい。また、記録装置としてインクジェット記録装置を用いて説明するが、電子写真方式、各種オフセット方式を用いた記録装置でもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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