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公開番号2025033149
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023138668
出願日2023-08-29
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人中川国際特許事務所
主分類G03G 21/16 20060101AFI20250306BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】駆動ギヤの回転時に回転が規制される摺動部材の摩耗を抑制する。
【解決手段】装置本体に着脱可能に設けられた回転体と、装置本体に回転体の回転軸線方向に移動可能に支持され、回転体の回転軸線方向で回転体と駆動連結する連結部を有し、回転体を駆動する駆動ギヤと、駆動ギヤを回転体に向けて回転軸線方向に付勢する付勢部材と、回転体の回転軸線方向において駆動ギヤと付勢部材の間に設けられ、付勢部材により駆動ギヤに向けて回転軸線方向に付勢される摺動部材と、装置本体に固定され、駆動ギヤが回転しているときに、摺動部材に係合して摺動部材の回転を規制する係止部材と、回転体の回転軸線方向において駆動ギヤと摺動部材の間に設けられ、摺動部材に接触して摺動可能な摺動面を有し、駆動ギヤが回転しているときに、摺動部材と摺動面との接触が維持された状態で、駆動ギヤに係合して駆動ギヤと共に回転する受け部材と、を備える。
【選択図】 図14
特許請求の範囲【請求項1】
装置本体と、
前記装置本体に着脱可能に設けられ、回転可能な回転体と、
前記装置本体に前記回転体の回転軸線方向に移動可能に支持され、前記回転体の回転軸線方向で前記回転体と駆動連結する連結部を有し、前記回転体を駆動する駆動ギヤと、
前記駆動ギヤを前記回転体に向けて回転軸線方向に付勢する付勢部材と、
前記回転体の回転軸線方向において前記駆動ギヤと前記付勢部材の間に設けられ、前記付勢部材により前記駆動ギヤに向けて回転軸線方向に付勢される摺動部材と、
前記装置本体に固定され、前記駆動ギヤが回転しているときに、前記摺動部材に係合して前記摺動部材の回転を規制する係止部材と、
前記回転体の回転軸線方向において前記駆動ギヤと前記摺動部材の間に設けられ、前記摺動部材に接触して摺動可能な摺動面を有し、前記駆動ギヤが回転しているときに、前記摺動部材と前記摺動面との接触が維持された状態で、前記駆動ギヤに係合して前記駆動ギヤと共に回転する受け部材と、を備える、ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記受け部材が有する摺動面は、前記駆動ギヤの回転中心を中心とする円盤状の平面であり、前記回転体の回転軸線方向において前記摺動部材に対向し、前記摺動部材に接触して摺動可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記受け部材は、前記受け部材の回転中心に設けられ、前記摺動部材に回転自在に支持される位置決め部材を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記受け部材は、前記摺動部材と前記受け部材との間において前記摺動面に円環状の凹部を設けて、前記凹部は前記摺動面に潤滑剤を塗布した際に前記潤滑剤を前記摺動面に保持する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記受け部材は、前記摺動面から前記駆動ギヤに向けて前記回転体の回転軸線方向に突設され、前記駆動ギヤが回転しているときに、前記駆動ギヤと係合する係合部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記摺動部材は、前記駆動ギヤの回転中心を中心とする円盤状の平面であり、前記回転体の回転軸線方向において前記駆動ギヤに対向する対向面を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記摺動部材は、前記対向面から前記係止部材に向けて前記回転体の回転軸線方向に突設され、前記駆動ギヤが回転しているときに、前記係止部材と係止する係止部を有する、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記係止部材は、前記駆動ギヤを回転可能に軸支する軸受部材である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記連結部は、前記回転体と前記駆動ギヤの一方に設けられ、前記回転軸線方向に突出した形状である凸部と、前記回転体と前記駆動ギヤの他方に設けられ、前記回転軸線方向に凹んだ形状であり、前記凸部が着脱可能に嵌合して連結可能な凹部と、を有し、
前記凸部及び前記凹部は、前記駆動ギヤが正回転したときに互いに引き込み力が発生するように前記回転体の回転軸線を中心に同方向に捻じれた形状である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記付勢部材は、圧縮コイルばねである、ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を利用したプリンタ、複写機、ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、帯電装置によって一様に帯電させた感光ドラムに選択的な露光をして静電潜像を形成し、現像装置によって静電潜像を現像剤で現像し、中間転写体に転写したのちに記録媒体に転写して画像形成を行う。感光ドラムを収容するドラムカートリッジや、中間転写体を構成する中間転写ユニットは、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能に装着される。感光ドラムや中間転写ユニットは、装置本体が備えるドラム駆動ギヤや中間転写体駆動ギヤと、それぞれの連結部により連結され、それぞれの駆動ギヤの回転駆動力が、連結部を介して感光ドラムや中間転写ユニットに伝達される。このような連結部としては、軸方向に突出した凸部と軸方向に凹んだ凹部とを有し、これらを着脱可能に嵌合することで感光ドラムとドラム駆動ギヤとを、あるいは中間転写ユニットと中間転写体駆動ギヤとを連結する構成が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この連結部は、それぞれの駆動ギヤに設けられる回転軸線方向から視て略三角形の凸部と、感光ドラムや中間転写体ユニットに設けられ凸部と嵌合可能な回転軸線方向から視て略三角形の凹部と、を有している。そして、凸部及び凹部は、回転軸線方向に捻じれた形状になっている。このため、感光ドラムや中間転写体が正回転方向に回転する場合に、凸部及び凹部は互いに回転軸線方向に引き込み合うようになっている。また、ドラムカートリッジや中間転写ユニットと、装置本体との着脱動作に伴って、連結部が連結及び連結解除される必要があるため、それぞれの駆動ギヤは回転軸線方向に関して移動可能とされる。装置本体に対しては更に、それぞれの駆動ギヤは、例えば圧縮コイルばねからなる付勢ばねにより、被駆動体側である感光ドラムや中間転写体側に付勢されている。
【0004】
ドラムカートリッジや中間転写ユニットを装置本体に装着する際は、連結部の凸部及び凹部が回転軸線方向に対向する。このとき、凸部及び凹部の互いの三角形の頂点の位相が一致しない場合がある。この場合に凸部と凹部とが干渉してドラムカートリッジや中間転写ユニットを装着できなくなることを防ぐために、それぞれの駆動ギヤは回転軸線方向において感光ドラムや中間転写ユニットとは逆の方向へ付勢ばねに抗して押し込まれることで装着可能にしている。この状態でそれぞれの駆動ギヤを回転することで、凸部と凹部との位相が一致した際に、付勢ばねの付勢力によって駆動ギヤが被駆動体である感光ドラムや中間転写体へ移動し、連結部の連結が完了する。
【0005】
ここで、特許文献1に記載した感光ドラムや中間転写体及び駆動ギヤの連結部の構成では、付勢ばねは駆動ギヤに接触して設けられている。このため駆動ギヤの回転に伴い、付勢ばねと駆動ギヤが摩擦を発生しながら回転してしまう。特に、特許文献1では、付勢ばねは圧縮コイルばねであるので、圧縮コイルばねを構成するワイヤの端部が駆動ギヤと摺動し、過度に摩耗したり、大きな騒音を発生したりするおそれがある。 このため、駆動ギヤと付勢ばねの間に摩擦を発生しない構成が望まれていた。
【0006】
そこで、駆動ギヤが回転しているときに、装置本体と係合して回転方向の回転を規制され、駆動ギヤと摺動可能な摺動面を形成する摺動部材を、駆動ギヤと付勢ばねの間に設けた構成が知られている(特許文献2参照)。この構成により、駆動ギヤと付勢部材の端部が過度に摺擦されることを抑制可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2011-154407号公報
特開2020-56923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、駆動ギヤは、例えば回転中心から放射状にリブを設けた形状など、高精度化のために形状の制約があり、前記摺動部材の摺動面との面積を十分にとれない場合がある。この場合、駆動ギヤの形状によっては、摺動部材の摺動面に局所的に圧力がかかり、摺動部材の摩耗が進行し破損してしまうおそれがあった。
【0009】
そこで本発明の目的は、駆動ギヤの形状にかかわらず、駆動ギヤの回転時に回転が規制される摺動部材の摩耗を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の代表的な構成は、装置本体と、前記装置本体に着脱可能に設けられ、回転可能な回転体と、前記装置本体に前記回転体の回転軸線方向に移動可能に支持され、前記回転体の回転軸線方向で前記回転体と駆動連結する連結部を有し、前記回転体を駆動する駆動ギヤと、前記駆動ギヤを前記回転体に向けて回転軸線方向に付勢する付勢部材と、前記回転体の回転軸線方向において前記駆動ギヤと前記付勢部材の間に設けられ、前記付勢部材により前記駆動ギヤに向けて回転軸線方向に付勢される摺動部材と、前記装置本体に固定され、前記駆動ギヤが回転しているときに、前記摺動部材に係合して前記摺動部材の回転を規制する係止部材と、前記回転体の回転軸線方向において前記駆動ギヤと前記摺動部材の間に設けられ、前記摺動部材に接触して摺動可能な摺動面を有し、前記駆動ギヤが回転しているときに、前記摺動部材と前記摺動面との接触が維持された状態で、前記駆動ギヤに係合して前記駆動ギヤと共に回転する受け部材と、を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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