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公開番号2025034096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140264
出願日2023-08-30
発明の名称記録装置およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250306BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】記録の生産性向上および品質向上の双方を比較的簡便に実現するのに有利な技術を提供する。
【解決手段】複数のノズルを備える記録装置であって、複数のノズルに対応して配列され且つ其々インクを加熱して対応のノズルから吐出させる複数の加熱素子と、複数の加熱素子に対応して設けられた複数の温度検知素子と、複数の温度検知素子からの信号に基づいてノズルからのインクの吐出態様を検査する検査手段と、信号生成手段とを備え、検査手段による検査を行わずに複数の加熱素子により記録を行う記録モードと、複数の加熱素子により行われた記録に基づいて検査手段による検査を行う検査モードと、を動作モードとして含み、信号生成手段は、カラム信号を周期的に生成すると共に、カラム周期に対して複数の加熱素子のうちの駆動対象を駆動させるためのラッチ信号を周期的に生成し、検査モードではラッチ信号を生成する周期を前記記録モードよりも長くする。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
インクを吐出することにより記録を行う複数のノズルを備える記録装置であって、
前記複数のノズルに対応して配列された複数の加熱素子であって其々がインクを加熱することにより対応のノズルからインクを吐出させる複数の加熱素子と、
前記複数の加熱素子に対応して設けられた複数の温度検知素子と、
前記複数の温度検知素子からの信号に基づいて前記ノズルからのインクの吐出態様を検査する検査手段と、
前記複数の加熱素子を駆動するための信号を生成する信号生成手段と、を備え、
前記検査手段による検査を行わずに前記複数の加熱素子により記録を行う記録モードと、前記複数の加熱素子により行われた記録に基づいて前記検査手段による検査を行う検査モードと、を動作モードとして含み、
前記信号生成手段は、前記複数の加熱素子の其々を駆動可能な期間を画定するカラム信号を周期的に生成すると共に、該カラム信号の１周期分であるカラム周期に対して前記複数の加熱素子のうちの駆動対象を駆動させるためのラッチ信号を周期的に生成し、前記検査モードでは該ラッチ信号を生成する周期を前記記録モードよりも長くする
ことを特徴とする記録装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記信号生成手段は、前記検査モードでは、或るラッチ信号が供給された後、少なくとも、前記温度検知素子から得られる信号波形に、その時間微分の波形におけるピークに対応する特徴点が表れるタイミングより後に次のラッチ信号が供給されるように、ラッチ信号を生成する
ことを特徴とする請求項１記載の記録装置。
【請求項３】
前記或るラッチ信号が供給されてから前記特徴点が表れるタイミングまでの時間を第１の時間としたとき、
前記信号生成手段は、前記記録モードでは、前記第１の時間より短い時間となる周期でラッチ信号を生成する
ことを特徴とする請求項２記載の記録装置。
【請求項４】
前記記録モードのカラム周期と前記検査モードのカラム周期とは互いに等しい
ことを特徴とする請求項１記載の記録装置。
【請求項５】
前記検査モードでは、前記信号生成手段は、カラム周期に対して生成するラッチ信号の数量を前記記録モードよりも少なくする
ことを特徴とする請求項４記載の記録装置。
【請求項６】
記録媒体を搬送する搬送手段を更に備え、
前記搬送手段による記録媒体の搬送速度は、前記記録モードと前記検査モードとで互いに等しい
ことを特徴とする請求項５記載の記録装置。
【請求項７】
前記検査モードのカラム周期は前記記録モードのカラム周期より長い
ことを特徴とする請求項１記載の記録装置。
【請求項８】
前記信号生成手段がカラム周期に対して生成するラッチ信号の数量は、前記記録モードと前記検査モードとで互いに等しい
ことを特徴とする請求項７記載の記録装置。
【請求項９】
記録媒体を搬送する搬送手段を更に備え、
前記搬送手段による記録媒体の搬送速度は、前記記録モードと前記検査モードとで互いに等しい
ことを特徴とする請求項８記載の記録装置。
【請求項１０】
前記記録モードを第１の記録モードとして、前記第１の記録モードは複数の記録モードの１つであり、
前記複数の記録モードは、前記信号生成手段がカラム周期に対して生成するラッチ信号の周期が基準以上となる第２の記録モードを含んでおり、
前記第１の記録モードおよび前記検査モードにおけるカラム周期は、互いに等しく、かつ、前記第２の記録モードにおけるカラム周期より大きく、
前記動作モードが前記第２の記録モードから前記検査モードになる場合には、前記信号生成手段は、カラム周期に対して生成するラッチ信号の周期を変更しない
ことを特徴とする請求項１記載の記録装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、主に記録装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
インクジェットプリンタ等に代表される記録装置のなかには、記録の品質を向上させるため、ノズルからのインクの吐出態様を評価して吐出検査を行うものがある（特許文献１参照）。特許文献１によれば、ノズルに対応するように加熱素子および温度検知素子が設けられ、吐出検査は、加熱素子を駆動した際の温度検知素子の信号波形の一階微分の結果に基づいて行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００８－０００９１４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
一般に、個々の加熱素子を駆動するタイミングの間隔を短くすることにより記録の生産性（印刷物の生産効率）を向上させることができる。これに対して、特許文献１記載の吐出検査を個々のノズルに対して行うのに所定時間を要する。記録の生産性の向上および記録の品質の向上の双方を比較的簡便に実現する技術が求められうる。
【０００５】
本発明は、発明者による上記課題の認識を契機として為されたものであり、記録の生産性の向上および記録の品質の向上の双方を比較的簡便に実現するのに有利な技術を提供することを例示的目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一つの側面は記録装置にかかり、前記記録装置は、
インクを吐出することにより記録を行う複数のノズルを備える記録装置であって、
前記複数のノズルに対応して配列された複数の加熱素子であって其々がインクを加熱することにより対応のノズルからインクを吐出させる複数の加熱素子と、
前記複数の加熱素子に対応して設けられた複数の温度検知素子と、
前記複数の温度検知素子からの信号に基づいて前記ノズルからのインクの吐出態様を検査する検査手段と、
前記複数の加熱素子を駆動するための信号を生成する信号生成手段と、を備え、
前記検査手段による検査を行わずに前記複数の加熱素子により記録を行う記録モードと、前記複数の加熱素子により行われた記録に基づいて前記検査手段による検査を行う検査モードと、を動作モードとして含み、
前記信号生成手段は、前記複数の加熱素子の其々を駆動可能な期間を画定するカラム信号を周期的に生成すると共に、該カラム信号の１周期分であるカラム周期に対して前記複数の加熱素子のうちの駆動対象を駆動させるためのラッチ信号を周期的に生成し、前記検査モードでは該ラッチ信号を生成する周期を前記記録モードよりも長くする
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、記録の生産性および記録の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
記録装置の内部構造の一部の例を示す斜視図。
記録装置の制御系統を説明するためのシステムブロック図。
素子基板の構造の一例を示す模式図。
温度検知結果の処理方法を説明するためのシステム構成例を示す図。
温度検知素子からの出力結果を示す図。
時分割駆動を実現可能な回路部の構成の一例を示す図。
ラッチ信号の入力のタイミングを説明するための図。
記録装置の駆動制御を示すフローチャート。
ラッチ信号の入力のタイミングを説明するための図。
ラッチ信号の入力のタイミングを説明するための図。
記録装置の駆動制御を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【００１０】
＜記録装置の構成例＞
図１は、実施形態に係る記録装置１０００の内部構造の一部の例を示す。本実施形態においては、記録装置１０００は、記録媒体２の幅方向全域に対して一度に記録を実行可能な記録ヘッド３を備えるものとする。このような記録ヘッド３は、ラインヘッド、フルラインヘッド等とも表現されうる。
（【００１１】以降は省略されています）

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