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公開番号2025034307
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140612
出願日2023-08-31
発明の名称光学系および撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 13/00 20060101AFI20250306BHJP(光学)
要約【課題】波長分散特性が制御された回折面を用いて、小型化と高い光学性能を両立する。
【解決手段】光学系Lは、物体側から像側へ順に配置された、物体側に凸形状の屈折面を、像側に波長分散特性が制御された回折面を有する正の屈折力の回折光学素子L1と、負の屈折力のレンズL2とを有する。回折面のアッベ数ν0は、-0.2<1/ν0<0.2なる条件を満足する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体側から像側へ順に配置された、
物体側に凸形状の屈折面を、像側に波長分散特性が制御された回折面を有する正の屈折力の回折光学素子と、
負の屈折力のレンズとを有し、
前記回折面のアッベ数をν

とし、基準波長をd線、主分散をF線とC線とし、それぞれの波長における光路差関数をψ(λ

)、ψ(λ

)、ψ(λ

)とし、それぞれの波長における面の光路差分散をP(λ

)、P(λ

)、P(λ

)として、
JPEG
2025034307000008.jpg
19
119
であるとき、
-0.2<1/ν

<0.2
なる条件を満足することを特徴とする光学系。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記回折光学素子の焦点距離をf1、前記光学系の焦点距離をfとするとき、
0.3<f1/f<0.8
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項3】
前記回折面の焦点距離をfmoe、前記光学系の焦点距離をfとし、設計波長における前記面の光路差関数の2次の係数をU

として、
JPEG
2025034307000009.jpg
19
43
であるとき、
2.5<fmoe/f<10.0
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項4】
前記光学系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をTL、前記光学系の焦点距離をfとするとき、
0.6<TL/f<0.9
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項5】
前記光学系における最も物体側から像側へ順に、前記回折光学素子としての第1光学素子と、前記レンズとしての第2光学素子とが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項6】
前記第1光学素子と前記第2光学素子との間の光軸上の空気間隔をD12、前記光学系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をTLとするとき、
0.08<D12/TL<0.40
なる条件を満足することを特徴とする請求項5に記載の光学系。
【請求項7】
前記第2光学素子に像側にて隣り合うレンズとしての第3光学素子を有し、
前記第2光学素子と前記第3光学素子との間の光軸上の空気間隔をD23、前記光学系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をTLとするとき、
0.15<D23/TL<0.50
なる条件を満足することを特徴とする請求項5に記載の光学系。
【請求項8】
前記光学系の最も物体側のレンズ面から前記第2光学素子の物体側のレンズ面までの光軸上の距離をL02、前記光学系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をTLとするとき、
0.20<L02/TL<0.45
なる条件を満足することを特徴とする請求項5に記載の光学系。
【請求項9】
前記第2光学素子に像側にて隣り合う負の屈折力のレンズとしての第3光学素子を有し、
前記第3レンズの焦点距離をfG3、前記光学系の焦点距離をfとするとき、
-1.5<fG3/f<-0.4
なる条件を満足することを特徴とする請求項5に記載の光学系。
【請求項10】
前記光学系における最も物体側から像側へ順に配置された、
前記回折光学素子としての第1光学素子と、
前記レンズとしての第2光学素子と、
両面非球面レンズとしての第3光学素子と、
両面非球面レンズとしての第4光学素子とにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置に好適な光学系に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
スマートフォンに搭載される小型カメラ用の光学系として、特許文献1には、全系が6つのレンズにより構成され、最も物体側に正の屈折力が強い第1レンズを配置した望遠タイプの光学系が開示されている。また特許文献2には、最も物体側に配置された物体側に向けて凸形状の正の屈折力の第1レンズと、メタ表面レンズを含む負の色収差を有する第2レンズとにより構成される光学系が開示されている。さらに特許文献3には、最も物体側に正の屈折力が強い第1レンズを配置するとともに、少なくとも1面の波長分散特性が制御されていない回折光学素子を備え、光学系全系の焦点距離、全長および回折光学素子の焦点距離を小型化に適するように設定した光学系が開示されている。
【0003】
これらの光学系は、最も物体側に強い正の屈折力を有する第1レンズを配置している。この構成は光学系の全長短縮には効果的であるが、第1レンズで大きな色収差や単色収差が発生するため、負の屈折力の非球面レンズを含む多数のレンズを配置することで色収差等の諸収差を補正している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許10,989,901号明細書
米国特許公開2021/0132256号公報
国際特許公開WO2021/170417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
第1レンズに強い正の屈折力を配置し、少ないレンズ数で全長短縮と収差補正を行う場合、主に色収差を補正するためにアッベ数が負の回折面を用いることが有効である。しかしながら、単に波長分散特性が制御されていない通常の回折面のアッベ数は非常に高分散であるため、該回折面に屈折力(焦点距離の逆数)を与えると、大きな色収差を発生する。このため、レンズ数の削減による光学系の小型化と高画質化とを両立させることが困難である。
【0006】
本発明は、波長分散特性が制御された回折面を用いて、小型化と高い光学性能を両立できるようにした光学系を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面としての光学系は、物体側から像側へ順に配置された、物体側に凸形状の屈折面を、像側に波長分散特性が制御された回折面(またはメタサーフェス)を有する正の屈折力の回折光学素子(またはメタレンズ)と、負の屈折力のレンズとを有する。回折面(またはメタサーフェス)のアッベ数をν

とするとき、
-0.2<1/ν

<0.2
なる条件を満足することを特徴とする。なお、上記光学系を有する撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、波長分散特性が制御された回折面を用いることで光学系の小型化と高い光学性能を両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1の光学系の断面図。
実施例1の光学系の収差図。
実施例2の光学系の断面図。
実施例2の光学系の収差図。
実施例3の光学系の断面図。
実施例3の光学系の収差図。
実施例4の光学系の断面図。
実施例4の光学系の収差図。
実施例5の光学系の断面図。
実施例5の光学系の収差図。
実施例の光学系を用いた撮像装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。まず、具体的な実施例1~5の説明に先立って、各実施例に共通する事項について説明する。図1、図3、図5、図7および図9はそれぞれ、実施例1~5の光学系Lの構成を示している。Oは光学系Lの光軸を示す。MOEは、波長分散特性が制御された(以下、単に分散制御されたという)回折面を含む回折光学素子を示す。L1は第1レンズ、L2は第2レンズを示し、L3は第3レンズ群を示している。SPは開口絞りを示し、GBは赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含むガラスブロックを示す。IPは光学系Lの像面を示す。像面IPには、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子の撮像面(受光面)や銀塩フィルムのフィルム面(感光面)が配置される。
(【0011】以降は省略されています)

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