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公開番号2025033699
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139607
出願日2023-08-30
発明の名称脱気シール
出願人株式会社友功社
代理人個人
主分類B65D 81/34 20060101AFI20250306BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】 電子レンジ加熱用包装容器の蓋に設けられた通気口の表面に添着するシールにおいて、異物の混入を防止するとともに、加熱後に容器を傾けたり逆さまにした場合であっても、当該シール以外の部材を用いることなく簡単に液体の内容物の漏出を防止することが可能な脱気シールを提供する。
【解決手段】 基材と、該基材の下面側全面に設けられた接着層と、該接着層の下面側の外縁より内側に設けられた非接着層と、該非接着層に隣接して形成された接着剤透過層と、基材、接着層及び接着剤透過層を貫通して設けられた、水蒸気を放出可能な通気部と、接着層、非接着層及び接着剤透過層の下面側に、外縁上面側が接着層の下面側に接着されるとともに、非接着層及び接着剤透過層の下面側全面及び通気部を覆うように、かつ、非接着層の下面側全面に接着しない状態で設けられた、水蒸気の熱により収縮する樹脂フィルムとを備えることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、該基材の下面側全面に設けられた接着層と、
該接着層の下面側の外縁より内側に設けられた非接着層と、
該非接着層に隣接して形成された、前記接着層の接着剤が透過し、前記接着層の接着強度より弱い接着強度を有する接着剤透過層と、
前記基材、前記接着層及び前記接着剤透過層を貫通して設けられた、水蒸気を放出可能な通気部と、
前記接着層、非接着層及び接着剤透過層の下面側に、外縁上面側が前記接着層の下面側に接着されるとともに、前記非接着層及び前記接着剤透過層の下面側全面及び前記通気部を覆うように、かつ、前記非接着層の下面側全面に接着しない状態で設けられた、水蒸気の熱により収縮する樹脂フィルムとを備え、
前記樹脂フィルムの収縮に伴い、該樹脂フィルムの外縁上面側が前記接着層の下面側から剥離し、前記接着剤透過層を経て前記非接着層の領域に達し、前記通気部の通気を可能にするとともに、前記通気部が設けられた前記接着剤透過層が接着性を保持していることを特徴とする脱気シール。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記接着剤透過層が、非接着層の外縁部がパターン状の穿孔により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の脱気シール。
【請求項3】
前記接着剤透過層が、パターンコートにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の脱気シール。
【請求項4】
前記樹脂フィルムの下面側に、前記接着層の接着強度より弱い接着強度の仮接着層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の脱気シール。
【請求項5】
前記接着層及び、前記樹脂フィルムの下面側にセパレーターが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の脱気シール。
【請求項6】
前記通気部が、略円形、略楕円形、円弧状、十字型のいずれか、又はこれらの組み合わせにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の脱気シール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、脱気シールに関するものであり、詳しくは、電子レンジ加熱容器の蓋に設けられた通気口部分に添付する脱気シールに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、コンビニエンスストア等で販売される弁当等の調理済み食品において、電子レンジにそのまま投入して加熱調理できる、所謂レンジアップ商品が販売数量を伸ばしている。そして、これらのレンジアップ商品は、通常、調理済み食品と容器本体及び蓋から構成され、容器内に調理済み食品が封入された状態で販売されている。
【0003】
上記の調理済み食品は、購入者が家の電子レンジ等で温め直して食したり、コンビニエンスストアで温めて食するのが一般的であるが、水分量の多い食材を含む商品の場合、加熱により容器内で水分が蒸発して水蒸気が発生する。この際、密閉された容器では、発生した水蒸気により蓋が変形するなどの虞があるため、蓋にU字状やV字状の舌片状の通気口を形成した蓋が用いられている。また近年では、加熱時にのみ開口するレーザー加工等により形成された微細な溝やドットが形成された蓋も開発されている。
【0004】
一方、上記の容器の蓋に設けられた通気口の排気効率は良好であるが、他方で、舌片状の通気口に間隙が生じて、販売時にその隙間から異物が混入したり、加熱後に容器を傾けたり逆さまにした場合に開口したスリットや孔から液体の内容物が漏れ出すといった問題が指摘されていた。
【0005】
このような問題に対して、本出願人はこれまでに、容器の蓋に設けられた通気口部分に添着して、水蒸気の発生時にのみ開口して水蒸気を容器外に放出することができ、加熱後に水蒸気や液体内容物の漏出を防止できる脱気シールを提案している(特許文献1)。
【0006】
この提案の脱気シールは、基材の下面側全面に設けられた接着層と、接着層の下面側の外縁より内側に設けられた非接着層と、基材、接着層及び非接着層を貫通して設けられた、水蒸気を放出可能な通気部と、接着層及び非接着層の下面側に、通気部を覆うように水蒸気の熱により収縮する樹脂フィルムを備えており、加熱による樹脂フィルムの収縮に伴い、通気部の通気を可能とするとともに、加熱後に添着する被覆シールを備えたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第7132558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そして、上記構成とすることにより、電子レンジ加熱用包装容器の蓋に設けられた通気口の表面に添着することにより異物の混入を防止するとともに、層構造を単純化することにより製造を容易としてコストを抑えることができ、蓋からの蒸気や湯水の漏出を防止できる点で非常に優れたものである。
【0009】
一方で、加熱後に蓋からの蒸気や湯水の漏出を防止するために、被覆シールにより通気部を覆う構成であるため、脱気シールと被覆シールをセットとしたり、添着の工程が必要となる点において改良の余地を残すものであった。
【0010】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、電子レンジ加熱用包装容器の蓋に設けられた通気口の表面に添着するシールにおいて、異物の混入を防止するとともに、加熱後に容器を傾けたり逆さまにした場合であっても、当該シール以外の部材を用いることなく簡単に液体の内容物の漏出を防止することが可能な脱気シールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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