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公開番号2025033662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139541
出願日2023-08-30
発明の名称土質推定システム、土質推定方法及び土質推定プログラム
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類E02D 1/02 20060101AFI20250306BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】評価したい土地の土質を時間と費用をかけることなく簡易に把握することが可能な土質推定システム、土質推定方法及び土質推定プログラムを提供する。
【解決手段】建柱作業の過程で撮影された建柱地の画像を解析して得られる建柱地土壌解析情報(土色、土壌水分量、岩石量など)と、建柱地において測定された接地抵抗値と、を含む入力データと、建柱地の土質情報を含む出力データとの相関関係を機械学習させた学習モデル8用い、評価したい土地の画像を解析して得られる評価地土壌解析情報(土色、土壌水分量、岩石量など)と、評価したい土地において測定された接地抵抗値と、を含む推定用入力データから、評価したい土地の土質を推定する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
土質を推定する土質推定システムであって、
建柱作業の過程で撮影された建柱地の画像を格納する建柱地画像データベースを備え、
前記建柱地画像データベースに格納された前記建柱地の画像を解析して得られる建柱地土壌解析情報と、前記建柱地において測定された接地抵抗値と、を含む入力データと、前記建柱地の土質情報を含む出力データとの相関関係を機械学習させた学習モデルを記憶する学習モデル記憶部と、
評価したい土地の画像を解析して得られる評価地土壌解析情報と、前記評価したい土地において測定された接地抵抗値と、を含む推定用入力データを取得する入力データ取得部と、
前記入力データ取得部により取得された前記推定用入力データを前記学習モデルに入力して、前記評価したい土地の土質を推定する土質推定部と、
を有することを特徴とする土質推定システム。
続きを表示（約 850 文字）【請求項２】
前記入力データとして、前記建柱地での建柱時に用いた接地工法の情報をさらに加え、
前記推定用入力データとして、前記評価したい土地での建柱時に用いた接地工法の情報をさらに加えることを特徴とする請求項１記載の土質推定システム。
【請求項３】
それぞれの土質に適した土壌の利用方法、又は、それぞれの土質に適した作物の情報が格納された土壌活用データベースを更に備え、
前記土質推定部で推定された土質に基づき、その土質に適した土壌の利用方法、又は、その土質に適した作物の情報を提示することを特徴とする請求項１又は２記載の土質推定システム。
【請求項４】
土質を推定する土質推定方法であって、
評価したい土地の画像と接地抵抗値とを取得する入力データ取得ステップと、
建柱作業の過程で撮影された建柱地の画像を解析して得られる建柱地土壌解析情報と、前記建柱地において測定された前記建柱地の接地抵抗値と、を含む入力データと、前記建柱地の土質情報を含む出力データと、の相関関係を機械学習させた学習モデルを用いて、前記入力データ取得ステップで取得された前記評価したい土地の画像を解析して得られる評価地土壌解析情報と、前記入力データ取得ステップで取得された前記評価したい土地の接地抵抗値と、を含む推定用入力データから前記評価したい土地の土質を推定する土質推定ステップと、
を有することを特徴とする土質推定方法。
【請求項５】
前記入力データ取得ステップは、前記評価したい土地での建柱時に用いた接地工法の情報の取得を含み、
前記学習モデルの入力データは、前記建柱地での建柱時に用いた接地工法の情報をさらに加える、
ことを特徴とする請求項４記載の土質推定方法。
【請求項６】
コンピュータに、請求項４又は５に記載の土質推定方法が備える各ステップを実行させるための、土質推定プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、評価したい土地の土質を多くの時間や費用をかけることなく簡易に推定することが可能な土質推定システム、土質推定方法及び土質推定プログラムに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
農業就業人口を増加させるためには、農業を志す者を増加させる必要があるが、これから農業を始めようとする場合には、農業に従事する場所を選定するために、希望する場所の土壌分析や地質調査などが不可欠となる。
しかしながら、土壌分析や地質調査を行う場合は、相当の時間と費用を要するため、農業を志す者にとって大きな負担となっている。
【０００３】
一方、電力会社では、建柱する際に、地面に穴を掘り、そこに電柱を入れて孔を埋め戻す作業を行うが、このような建柱作業の過程において建柱地の写真（例えば、建柱地を掘った穴の中の写真、電柱を穴に入れる途中の電柱の根元部分の写真、電柱を穴に入れて埋め戻した後の電柱の根元部分の写真、等）を撮って保存するようにしている。
電柱は、広範囲に多数点在しているため、これら電柱の建柱時の写真を利用して土質を簡易的に判定することができれば、多くの時間と費用をかけることなく評価したい土地の土質を容易に把握可能となる。
【０００４】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、評価したい土地の土質を時間と費用をかけることなく容易に把握することが可能な土質推定システム、土質推定方法及び土質推定プログラムを提供することを主たる課題としている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記課題を達成するために、本発明に係る土質を判定する土質推定システムは、
建柱作業の過程で撮影された建柱地の画像（掘った穴の中の写真、電柱を穴に差し入れる途中の電柱根元部分の写真、電柱を穴に挿入して埋め戻した際の電柱の根元部分の写真等）を格納する建柱地画像データベースを備え、
前記建柱地画像データベースに格納された前記建柱地の画像を解析して得られる建柱地土壌解析情報（土色、土壌水分量、岩石量など）と、前記建柱地において測定された接地抵抗値と、を含む入力データと、前記建柱地の土質情報を含む出力データとの相関関係を機械学習させた学習モデルを記憶する学習モデル記憶部と、
評価したい土地の画像を解析して得られる評価地土壌解析情報（土色、土壌水分量、岩石量など）と、前記評価したい土地において測定された接地抵抗値と、を含む推定用入力データを取得する入力データ取得部と、
前記入力データ取得部により取得された前記推定用入力データを前記学習モデルに入力して、前記評価したい土地の土質を推定する土質推定部と、
を有することを特徴としている。
【０００６】
したがって、評価したい土地の土質を知りたい場合には、評価したい土地の画像を撮影し、また、その土地の接地抵抗値を測定する。入力データ取得部によって、評価したい土地の画像を解析して得られる評価地土壌解析情報（土の色、水分量、石や岩の量）と評価地の接地抵抗値とを含む推定用入力データを取得すると、土質推定部は、入力データ取得部で得られた推定用入力データから、学習モデル記憶部に記憶された学習モデルを用いて、評価したい土地の土質を推定する。
【０００７】
このように、評価したい土地の土質を調べるにあたり、建柱の過程において撮影された建柱地の撮影画像とその箇所の接地抵抗値とを含む入力データと、それぞれの建柱箇所の土質情報を含む出力データと、からなる多数の学習用データに基づき作成された学習モデルを用いることで、評価したい土地の撮影画像と接地抵抗値から評価したい土地の土質を簡易に推定することが可能となる。
【０００８】
ここで、入力データとして、建柱地での建柱時に用いた接地工法の情報をさらに加え、
推定用入力データとして、評価したい土地での建柱時に用いた接地工法の情報をさらに加えるようにしてもよい。建柱時に採用する接地工法は、土質に応じて適切な工法が採用されているはずであるので、接地工法を加味することで、評価したい土地の土質をより正確に推定することが可能となる。
【０００９】
また、それぞれの土質に適した土壌の利用方法、又は、それぞれの土質に適した作物の情報が格納された土壌活用データベースを更に備え、
前記土質推定部で推定された土質に基づき、その土質に適した土壌の利用方法、又は、その土質に適した作物の情報を提示するようにしてもよい。
このようなシステムによれば、土質のみならず、評価したい土地の土壌の利用方法やその土地に適した作物が提示されるので、土地の選定をより的確に行うことが可能となる。
【発明の効果】
【００１０】
以上述べたように、本発明によれば、評価したい土地の土質を、時間と費用をかけることなく容易に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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