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公開番号2025036453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024220224,2023578907
出願日2024-12-16,2023-09-04
発明の名称付着繁殖抑制方法、付着繁殖抑制装置及び水質計
出願人中国電力株式会社,株式会社セシルリサーチ
代理人個人,個人
主分類C02F 1/00 20230101AFI20250307BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】対象物への付着生物の付着及び/又は繁殖を効率的に抑制するとともに、照射装置の長寿命化を図ることができる、付着繁殖抑制方法、付着繁殖抑制装置及び水質計を提供すること。
【解決手段】付着繁殖抑制方法は、付着生物が付着し得る対象物への付着生物の付着及び/又は繁殖を抑制する付着繁殖抑制方法であって、下記式(1)で表される条件を満たし、かつ間欠的に対象物に対して光を照射する、付着繁殖抑制方法。
X×a/(a+b)≧Y・・・式(1)
ただし、Xは光の放射照度(Wm^-2)であり、aは光が照射される時間であり、bは光が照射されない時間であり、Yは付着生物毎に設定される光の放射照度(Wm^-2)である。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
付着生物が付着し得る対象物への前記付着生物の付着及び／又は繁殖を抑制する付着繁殖抑制方法であって、
下記式（１）で表される条件を満たし、かつ間欠的に前記対象物に対して光を照射する、付着繁殖抑制方法。
Ｘ×ａ／（ａ＋ｂ）≧Ｙ・・・式（１）
ただし、Ｘは光の放射照度（Ｗｍ
－２
）であり、ａは光が照射される時間であり、ｂは光が照射されない時間であり、Ｙは前記付着生物毎に設定される光の放射照度（Ｗｍ
－２
）である。
続きを表示（約 800 文字）【請求項２】
前記式（１）のＹが２０である、請求項１に記載の付着繁殖抑制方法。
【請求項３】
前記式（１）のＹが１５０である、請求項１に記載の付着繁殖抑制方法。
【請求項４】
前記対象物に対して照射する光は、４００～４３０ｎｍの波長域においてピークを有する、請求項１～３のいずれか１項に記載の付着繁殖抑制方法。
【請求項５】
付着生物が付着する対象物に対して光を照射する照射装置と、前記照射装置を制御する制御部と、を有する付着繁殖抑制装置であり、
前記制御部は、前記照射装置から前記対象物に対して、下記式（１）で表される条件を満たし、かつ間欠的に光が照射されるように前記照射装置を制御する付着繁殖抑制装置。
Ｘ×ａ／（ａ＋ｂ）≧Ｙ・・・式（１）
ただし、Ｘは前記照射装置からの光の放射照度（Ｗｍ
－２
）であり、ａは前記照射装置から光が照射される時間であり、ｂは前記照射装置から光が照射されない時間であり、Ｙは前記付着生物毎に設定される光の放射照度（Ｗｍ
－２
）である。
【請求項６】
請求項４に記載の前記付着繁殖抑制装置と、センサ装置と、を有する水質計であり、
前記照射装置は、前記センサ装置の検出部に対して光を照射し、
前記照射装置から照射される光は、４００～４３０ｎｍの波長域においてピークを有し、
前記センサ装置は、予め定められた所定の検出タイミング毎に検出動作を行い、
前記制御部は、前記所定の検出タイミング以外の照射時間毎に前記照射装置から前記検出部に対して間欠的に光が照射されるように、前記照射装置を制御する、水質計。
【請求項７】
前記照射装置の照射面は、前記検出部に対向して配置される、請求項６に記載の水質計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、付着繁殖抑制方法、付着繁殖抑制装置及び水質計に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、水質計や火力発電所、原子力発電所等の海水系統設備等の構造物へのフジツボ類等の付着生物の付着を防止する技術が知られている。例えば特許文献１には、水中の構造物に対して、４０９～４１２ｎｍの波長を含む光を照射することで、構造物に対する付着生物の付着を防止する方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１６－１８８５７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に開示された方法は、構造物に対して放射照度の高い光が照射される箇所への付着生物の付着を抑制できる。一方で、光照射装置同士の間や端部等の放射照度の低い光が照射される箇所や光が当たらず影になる箇所に付着生物を誘引してしまう可能性があり、付着生物の付着を抑制する効果が不十分であるという課題があった。また光の照射に起因する発熱によって照射装置が劣化する傾向にあり、照射装置の長寿命化という点で改善の余地があった。
【０００５】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、対象物への付着生物の付着を効率的に抑制でき、かつ照射装置の長寿命化を実現できる付着繁殖抑制方法、付着繁殖抑制装置及び水質計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
（１）本発明は、付着生物が付着し得る対象物への付着生物の付着及び／又は繁殖を抑制する付着繁殖抑制方法であって、下記式（１）で表される条件を満たし、かつ間欠的に前記対象物に対して光を照射する、付着繁殖抑制方法に関する。
Ｘ×ａ／（ａ＋ｂ）≧Ｙ・・・式（１）
ただし、Ｘは光の放射照度（Ｗｍ
－２
）であり、ａは光が照射される時間であり、ｂは光が照射されない時間であり、Ｙは付着生物毎に設定される光の放射照度（Ｗｍ
－２
）である。
【０００７】
（２）前記式（１）のＹが２０である、（１）に記載の付着繁殖抑制方法。
【０００８】
（３）前記式（１）のＹが１５０である、（１）に記載の付着繁殖抑制方法。
【０００９】
（４）前記対象物に対して照射する光は、４００～４３０ｎｍの波長域においてピークを有する、（１）～（３）のいずれか１項に記載の付着繁殖抑制方法。
【００１０】
（５）また本発明は、対象物に対して光を照射する照射装置と、前記照射装置を制御する制御部と、を有する付着繁殖抑制装置であり、前記制御部は、前記照射装置から前記対象物に対して、下記式（１）で表される条件を満たし、かつ間欠的に光が照射されるように前記照射装置を制御する、付着繁殖抑制装置に関する。
Ｘ×ａ／（ａ＋ｂ）≧Ｙ・・・式（１）
ただし、Ｘは前記照射装置からの光の放射照度（Ｗｍ
－２
）であり、ａは前記照射装置から光が照射される時間であり、ｂは前記照射装置から光が照射されない時間であり、Ｙは前記付着生物毎に設定される光の放射照度（Ｗｍ
－２
）である。
（【００１１】以降は省略されています）

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