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公開番号2025072901
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183370
出願日2023-10-25
発明の名称流動床式生物処理装置及びその運転方法
出願人栗田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 3/08 20230101AFI20250501BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】散気手段からの気泡によりスクリーンを洗浄するようにした流動床式生物処理装置及びその運転方法において、スクリーンが十分に洗浄されるようにする。
【解決手段】流動性の担体Cを収容した槽体2と、該槽体2内に設けられた、該担体を分離して処理水を排出口に導くスクリーン7と、該槽体2内を、該スクリーン7が配置された整流領域と、生物処理を行う反応領域とに区画する区画プレート8と、該スクリーン7の該整流領域側の面に沿って気泡を流すための散気部材9と、該区画プレート8の上部に設けられた、該整流領域から該反応領域に担体を通過させるための開口11とを有する流動床式生物処理装置、及びその運転方法。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
流動性の担体を収容した槽体と、
該槽体内に設けられた、該担体を分離して処理水を流出口に導くスクリーンと、
該槽体内を、該スクリーンが配置された整流領域と、生物処理を行う反応領域とに区画する区画プレートと、
該スクリーンの該整流領域側の面に沿って気泡を流すための散気部材と、
該区画プレートの上部に設けられた、該整流領域から該反応領域に担体を移流させるための開口と
を有する流動床式生物処理装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記スクリーンは、前記槽体の側壁面に対面して設けられており、
該スクリーンと該槽体の該側壁面との間が濾過水室となっており、
該槽体の該側壁面に、該濾過水室に臨むように濾過水オーバーフロー用の前記流出口が設けられている請求項1の流動床式生物処理装置。
【請求項3】
前記区画プレートは、前記スクリーンに沿って上下方向に延在しており、
該区画プレートの下端は、該スクリーンの下端よりも下位に位置しており、
該区画プレートの上端は、該槽体内の反応領域の水面位および整流領域の水面位よりも上方に位置している請求項2の流動床式生物処理装置。
【請求項4】
前記区画プレートは、前記スクリーンに対面するメインプレートを有しており、
該メインプレートの上部に前記開口が設けられており、
該メインプレートと、該スクリーンの前面の下方延長面との間に前記散気部材が配置されている請求項3の流動床式生物処理装置。
【請求項5】
前記散気部材は、前記メインプレートと前記下方延長面との中間よりも該下方延長面側に配置されている請求項4の流動床式生物処理装置。
【請求項6】
前記開口に開閉部材が設けられている請求項1の流動床式生物処理装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかの流動床式生物処理装置によって原水を処理する流動床式生物処理装置の運転方法であって、
前記散気部材から定常空気量にて散気する定常洗浄工程と、
該定常洗浄工程よりも該散気部材からの散気量を多くする強洗浄工程とを有する流動床式生物処理装置の運転方法。
【請求項8】
前記流動床式生物処理装置は請求項6の流動床式生物処理装置であり、
前記定常洗浄工程では前記開口を閉とし、
前記強洗浄工程では前記開口を開状態とし、前記整流領域から該開口を通して担体を前記反応領域に戻す
請求項8の流動床式生物処理装置の運転方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排水を処理するための流動床式生物処理装置に係り、特に、槽体内に、担体と処理水を分離するスクリーンが設けられている流動床式生物処理装置に関する。また、本発明は、この流動床式生物処理装置の運転方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
排水の生物処理装置の高負荷化及び水質向上を目的として、微生物を高濃度に付着せしめた担体を用いる流動床式生物処理装置が知られている。この担体を固液分離する手段として、スクリーンを用いることも公知である(特許文献1,2)。
【0003】
特許文献2には、槽体の処理水出口に対面するようにスクリーンを傾斜させて設けるとともに、該スクリーンの下方から散気手段によって散気することでスクリーンを洗浄することが記載されている。また、特許文献2の図3には、スクリーンと平行に区画プレートを設けることが記載されている。このように区画プレートを設けることにより、散気手段からの気泡がスクリーンに沿って流れるようになり、スクリーンの洗浄効果が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-47390号公報
特開2020-138185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2のように、スクリーンに対峙させて区画プレートを設けた流動床式生物処理装置の場合、装置の処理能力を増大させるために、撹拌速度を大きくして担体を槽体内で十分に拡散させるように運転を行うと、槽体内の流速及び流量が多くなり、散気手段から散気された気泡が旋回流により流され、スクリーンの洗浄が不十分になる。
【0006】
本発明は、散気手段からの気泡によりスクリーンを洗浄するようにした流動床式生物処理装置及びその運転方法において、スクリーンが十分に洗浄されるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の流動床式生物処理装置は、流動性の担体を収容した槽体と、該槽体内に設けられた、該担体を分離して処理水を流出口に導くスクリーンと、該槽体内を、該スクリーンが配置された整流領域と、生物処理を行う反応領域とに区画する区画プレートと、該スクリーンの該整流領域側の面に沿って気泡を流すための散気部材と、該区画プレートの上部に設けられた、該整流領域から該反応領域に担体を移流させるための開口とを有する。
【0008】
本発明の一態様では、前記スクリーンは、前記槽体の側壁面に対面して設けられており、該スクリーンと該槽体の該側壁面との間が濾過水室となっており、該槽体の該側壁面に、該濾過水室に臨むように濾過水オーバーフロー用の前記流出口が設けられている。
【0009】
本発明の一態様では、前記区画プレートは、前記スクリーンに沿って上下方向に延在しており、該区画プレートの下端は、該スクリーンの下端よりも下位に位置しており、該区画プレートの上端は、該槽体内の反応領域の水面位および整流領域の水面位よりも上方に位置している。
【0010】
本発明の一態様では、前記区画プレートは、前記スクリーンに対面するメインプレートを有しており、該メインプレートの上部に前記開口が設けられており、該メインプレートと、該スクリーンの前面の下方延長面との間に前記散気部材が配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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