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公開番号2025113181
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024227974
出願日2024-12-24
発明の名称汚泥濃縮方法および汚泥処理システム
出願人株式会社日立プラントサービス
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類C02F 11/121 20190101AFI20250725BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】汚泥処理に要するコストの低減を実現する。
【解決手段】一実施の形態に係る汚泥処理システム1は、水処理系2から排出された汚泥に凝集剤を添加してフロックを形成するための凝集混和槽10と、フロックを搬送しながら間隙水と汚泥固形物とに分離する分離装置20と、を有する。分離装置20は、フロックが供給される分離スクリーンと、分離スクリーンを振動させる加振機構と、を備える。分離スクリーンには、直径が0.1mm以上5.0mm以下の複数の開口部が設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水処理系から排出された汚泥に凝集剤を添加してフロックを形成する凝集工程と、
前記フロックが供給された分離スクリーンを振動させることにより、前記フロックを搬送しながら間隙水と汚泥固形物とに分離する分離工程と、を有し、
前記分離スクリーンには、幅または直径が0.1mm以上5.0mm以下の複数の開口部が設けられている、汚泥濃縮方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記分離スクリーンの開口率は10.0%以上である、請求項1に記載の汚泥濃縮方法。
【請求項3】
前記分離スクリーンの振動方向は、前記フロックの搬送方向に対して10度以上80度以下の角度を有し、前記分離スクリーンの振幅は0.01mm以上50.0mm以下であり、振動数は1回/秒以上1,000回/秒以下である、請求項1に記載の汚泥濃縮方法。
【請求項4】
前記分離スクリーンは、前記フロックの搬送方向下流側に向かって下り傾斜で設置されており、
水平面に対する前記分離スクリーンの傾斜角度は、45度以内である、請求項1に記載の汚泥濃縮方法。
【請求項5】
前記間隙水を前記水処理系へ戻す返流工程を有する、請求項1に記載の汚泥濃縮方法。
【請求項6】
前記汚泥固形物から水分を取り除いて脱水ケーキを形成する脱水工程を有する、請求項1に記載の汚泥濃縮方法。
【請求項7】
前記脱水工程の前に行われる消化工程を有し、
前記消化工程では、前記汚泥固形物を空気を遮断した状態で消化処理する、請求項6に記載の汚泥濃縮方法。
【請求項8】
水処理系から排出された汚泥に凝集剤を添加してフロックを形成するための凝集混和槽と、
前記フロックを搬送しながら間隙水と汚泥固形物とに分離する分離装置と、を有し、
前記分離装置は、前記フロックが供給される分離スクリーンと、前記分離スクリーンを振動させる加振機構と、を備え、
前記分離スクリーンには、幅または直径が0.1mm以上5.0mm以下の複数の開口部が設けられている、汚泥処理システム。
【請求項9】
前記分離スクリーンは、第1領域と、前記フロックの搬送方向において前記第1領域よりも下流側に位置する第2領域とを有し、
前記第1領域に設けられている前記開口部の幅または直径は、前記第2領域に設けられている前記開口部の幅または直径よりも小さい、請求項8に記載の汚泥処理システム。
【請求項10】
前記分離スクリーンは、前記開口部が設けられている第1スクリーン及び第2スクリーンを有し、
前記第1スクリーンに設けられている前記開口部の幅または直径は、前記第2スクリーンに設けられている前記開口部の幅または直径よりも小さく、
前記第1スクリーンは、前記フロックの搬送方向において前記第2スクリーンよりも上流側に配置される、請求項8に記載の汚泥処理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、汚泥を処理する方法およびシステムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
下水処理施設や産業排水処理施設等では汚泥が発生する。汚泥は、その性質や含有物に応じた様々な処理が施された後に最終処分される。汚泥に施される処理の1つに濃縮処理(減量化)がある。
【0003】
特許文献1は、汚泥が載置される汚泥濃縮移動部材と、汚泥濃縮移動部材を振動させる振動手段とを備えた汚泥濃縮移送装置を開示している。特許文献1によれば、振動手段によって汚泥濃縮移動部材を振動させることにより、汚泥を一方向に搬送するとともに、汚泥濃縮移動部材に設けられている脱離液落下孔から汚泥の脱離液を落下させることができる。
【0004】
特許文献2は、懸濁液から固体粒子を分離する方法及び装置を開示している。特許文献2に開示されている方法は、懸濁液から沈殿分離させた沈殿物を円筒状容器内で転動させて分級しながら水切りする工程を含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-110286号公報
特許第3936652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
汚泥処理に要するコストの低減が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施の形態に係る汚泥濃縮方法は、水処理系から排出された汚泥に凝集剤を添加してフロックを形成する凝集工程と、前記フロックが供給された分離スクリーンを振動させることにより、前記フロックを搬送しながら間隙水と汚泥固形物とに分離する分離工程と、を有する。そして、前記分離スクリーンには、幅または直径が0.1mm以上5.0mm以下の複数の開口部が設けられている。
【0008】
一実施の形態に係る汚泥処理システムは、水処理系から排出された汚泥に凝集剤を添加してフロックを形成するための凝集混和槽と、前記フロックを搬送しながら間隙水と汚泥固形物とに分離する分離装置と、を有する。前記分離装置は、前記フロックが供給される分離スクリーンと、前記分離スクリーンを振動させる加振機構と、を備える。そして、前記分離スクリーンには、幅または直径が0.1mm以上5.0mm以下の複数の開口部が設けられる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、汚泥処理に要するコストの低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施の形態に係る汚泥処理システムの構成を示す概略図である。
一実施の形態に係る分離装置の構造を示す模式図である。
一実施の形態におけるフロックの搬送方向と分離スクリーンの振動方向との関係を示す説明図である。
他の一実施の形態に係る分離装置の構造を示す模式図である。
図4に示されているフロック供給路及びその近傍を示す部分拡大図である。
図4に示されている滞留板及びその近傍を示す部分拡大図である。
図4に示されている濃縮汚泥排出領域及びその近傍を示す部分拡大図である。
分離装置の設置状態の一変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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