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公開番号2025033201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023138757
出願日2023-08-29
発明の名称アルミニウム合金鋳塊の製造方法
出願人株式会社UACJ
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類C22B 21/06 20060101AFI20250306BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】アルミニウムスクラップから、銅の含有量が少ないアルミニウム合金鋳塊を製造することができるアルミニウム合金鋳塊の製造方法を提供すること。
【解決手段】アルミニウム合金鋳塊の製造方法では、銅片とアルミニウム合金とを含むアルミニウムスクラップの温度を、30分間以上、450℃以上、前記アルミニウム合金の固相線温度未満とする。次に、前記アルミニウムスクラップの状態を、前記アルミニウム合金の液相線温度より高い温度であり、前記銅片は固体であり、前記アルミニウム合金は溶融した部分溶融状態とする。次に、前記部分溶融状態である前記アルミニウムスクラップから、前記銅片を含む除滓対象を除滓する。次に、前記アルミニウムスクラップのうち、除滓後に残った部分を冷却する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
銅片とアルミニウム合金とを含むアルミニウムスクラップの温度を、30分間以上、450℃以上、前記アルミニウム合金の固相線温度未満とし、
前記アルミニウムスクラップの状態を、前記アルミニウム合金の液相線温度より高い温度であり、前記銅片は固体であり、前記アルミニウム合金は溶融した部分溶融状態とし、
前記部分溶融状態である前記アルミニウムスクラップから、前記銅片を含む除滓対象を除滓し、
前記アルミニウムスクラップのうち、前記除滓対象を除滓した後に残った部分を冷却する、
アルミニウム合金鋳塊の製造方法。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
請求項1に記載のアルミニウム合金鋳塊の製造方法であって、
前記銅片と、溶融した前記アルミニウム合金とが接触する時間が10分間以内である、
アルミニウム合金鋳塊の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のアルミニウム合金鋳塊の製造方法であって、
製造した前記アルミニウム合金鋳塊における銅の含有量が1.0質量%以下である、
アルミニウム合金鋳塊の製造方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のアルミニウム合金鋳塊の製造方法であって、
前記除滓対象は、前記銅片とドロスとを含む、
アルミニウム合金鋳塊の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、アルミニウム合金鋳塊の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
持続可能な社会実現のため、CO

排出量の削減が求められている。アルミニウムは、様々な産業機器、製品に用いられている。アルミニウムスクラップからアルミニウム合金鋳塊を製造する場合、ボーキサイトからアルミニウムの新地金を製造する場合に比べ、CO

排出量を97%低減することができる。
【0003】
アルミニウムスクラップには複数種類の不純物が含まれている。アルミニウムスクラップからアルミニウム合金鋳塊を製造するためには、アルミニウムスクラップに含まれる不純物を分離する必要がある。
【0004】
特許文献1には、廃空調機からアルミニウムと銅とを分別するリサイクル方法が開示されている。特許文献2には、アルミニウムの精製方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-172728号公報
特開平10-130746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
アルミニウムスクラップに含まれる不純物のうち、特に銅は、分離することが困難であった。本開示の1つの局面では、アルミニウムスクラップから、銅の含有量が少ないアルミニウム合金鋳塊を製造することができるアルミニウム合金鋳塊の製造方法を提供することが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの局面は、銅片とアルミニウム合金とを含むアルミニウムスクラップの温度を、30分間以上、450℃以上、前記アルミニウム合金の固相線温度未満とし、前記アルミニウムスクラップの状態を、前記アルミニウム合金の液相線温度より高い温度であり、前記銅片は固体であり、前記アルミニウム合金は溶融した部分溶融状態とし、前記部分溶融状態である前記アルミニウムスクラップから、前記銅片を含む除滓対象を除滓し、前記アルミニウムスクラップのうち、前記除滓対象を除滓した後に残った部分を冷却する、アルミニウム合金鋳塊の製造方法である。
【0008】
本開示の1つの局面であるアルミニウム合金鋳塊の製造方法によれば、銅片を含むアルミニウムスクラップから、銅の含有量が少ないアルミニウム合金鋳塊を製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の例示的な実施形態について説明する。
1.アルミニウム合金鋳塊の製造方法
(1)アルミニウムスクラップ
本開示のアルミニウム合金鋳塊の製造方法では、アルミニウムスクラップを使用する。アルミニウムスクラップは、銅片とアルミニウム合金とを含む。アルミニウムスクラップは、銅片及びアルミニウム合金のいずれでもない成分を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
【0010】
銅片は、銅を主成分とする部材である。銅片は、銅以外の成分を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。銅片の形態は特に限定されない。銅片の形態として、例えば、管状、粒状、線状、板状、不規則形状等が挙げられる。アルミニウムスクラップの質量を100質量部とした場合、銅片の質量は、例えば、0.2質量部以上、10.0質量部以下である。アルミニウムスクラップは、例えば、複数の銅片を含む。例えば、複数の銅片は、アルミニウムスクラップの中に分散又は偏在している。
(【0011】以降は省略されています)

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