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公開番号
2025032758
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2023138220
出願日
2023-08-28
発明の名称
焼成装置、焼成物の回収装置、焼成物の製造方法及び焼成物の回収方法
出願人
ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
,
BASF SE
代理人
個人
主分類
F27B
9/39 20060101AFI20250305BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】塊状の焼成物でも匣鉢から効率よく回収することができる焼成装置、焼成物の回収装置、焼成物の製造方法及び焼成物の回収方法を提供すること。
【解決手段】本開示に係る焼成装置は、匣鉢Sに収容された原料Mを焼成して焼成物Cを得る焼成部3と、焼成物Cを回収可能に構成される回収部4とを有し、回収部4は、匣鉢Sを、開口部Oが下方に向くように転回可能に構成される転回部41と、開口部Oが下方に向いた匣鉢S及び/又は匣鉢Sに収容された焼成物Cに、物理的衝撃を印加可能に構成される衝撃印加部とを有するものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
匣鉢に収容された原料を焼成して焼成物を得る焼成部と、
前記焼成物を回収可能に構成される回収部とを有し、
前記回収部は、前記匣鉢を、開口部が下方に向くように転回可能に構成される転回部と、前記開口部が下方に向いた前記匣鉢及び/又は前記匣鉢に収容された前記焼成物に、物理的衝撃を印加可能に構成される衝撃印加部とを有する
焼成装置。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記衝撃印加部は、前記匣鉢の開口部及び/又は前記匣鉢に収容された前記焼成物にガスを噴射可能に構成される
請求項1に記載の焼成装置。
【請求項3】
前記衝撃印加部は、少なくとも前記匣鉢の開口部の内壁面近傍に前記ガスを噴射可能に構成される
請求項2に記載の焼成装置。
【請求項4】
前記衝撃印加部は、0.1MPa以上16MPa以下でガスを噴射可能に構成される
請求項2又は3に記載の焼成装置。
【請求項5】
匣鉢に収容された焼成物を回収する回収装置であって、
前記匣鉢を、開口部が下方に向くように転回可能に構成される転回部と、
前記開口部が下方に向いた前記匣鉢及び/又は前記匣鉢に収容された前記焼成物に、物理的衝撃を印加可能に構成される衝撃印加部とを有する
焼成物の回収装置。
【請求項6】
匣鉢に収容された原料を焼成して焼成物を得る焼成工程と、
前記匣鉢を、開口部が下方に向くように転回する転回工程と、
前記開口部が下方に向いた前記匣鉢及び/又は前記匣鉢に収容された前記焼成物に、物理的衝撃を印加する衝撃印加工程とを有する
焼成物の製造方法。
【請求項7】
匣鉢に収容された焼成物の回収方法であって、
前記匣鉢を、開口部が下方に向くように転回する転回工程と、
前記開口部が下方に向いた前記匣鉢及び/又は前記匣鉢に収容された前記焼成物に、物理的衝撃を印加する衝撃印加工程とを有する
焼成物の回収方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、焼成装置、焼成物の回収装置、焼成物の製造方法及び焼成物の回収方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ローラーハースキルンは、原料が収容された匣鉢をローラーで搬送して、焼成部で匣鉢の内部の原料を焼成する装置であり、全固体電池やリチウムイオン電池の正極材や負極材、MLCCに代表される電子部品の生産に広く用いられている。
【0003】
ここで、例えばリチウムイオン電池の正極材として、コバルト酸リチウムやニッケルコバルトマンガン酸リチウムをはじめとするリチウム金属複合酸化物が用いられている。リチウム金属複合酸化物は、例えば、水酸化リチウムと複合金属水酸化物とを混合して匣鉢に収容し、焼成することで焼成物として形成される。その後、さらに匣鉢が搬送され、焼成物を回収するための回収部において、匣鉢を反転させ匣鉢の開口が下方を向くことで、匣鉢に収容された焼成物が落下し、これを下方で回収する。
【0004】
このような焼成のプロセスにおいて、匣鉢内に収容した焼成原料の高さがある場合、匣鉢の底付近で酸素が充分に行き届なかったり、熱の掛かり方の違いの発生によるリチウム化反応に至るまでの昇温速度が早かったり、リチウムが早期に溶融し焼結助剤として焼成が早期に進んでしまったりして、水酸化リチウムと複合金属水酸化物とが反応せずに、未反応の水酸化リチウムが残存し、これが糊剤として焼成物と匣鉢とを付着させ、匣鉢の反転時に落下せずに焼成物の回収ができない。
【0005】
このような焼成物の匣鉢への付着に対し、例えば、特許文献1には、匣鉢の内壁面に向かってエアを吹き付ける少なくとも1つのエア吹出管と、エア吹出管から吹き付けられたエアによって内壁面から剥離された粉体を吸引する吸引装置とを備える粉体回収装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-169138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載される粉体回収装置では、匣鉢の内壁面に付着する粉体を効率よく回収することができることが報告されている。しかしながら、焼成物は必ずしも粉体とは限らず、焼成による溶融や、上述した水酸化リチウムのように糊剤として働く成分の作用により塊状になっていることがあり、吸引装置ではこのような状態になった焼成物を吸引できないことがある。
【0008】
本開示は以上の実情に鑑みてなされたものであり、塊状の焼成物でも匣鉢から効率よく回収することができる焼成装置、焼成物の回収装置、焼成物の製造方法及び焼成物の回収方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上述した課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、匣鉢に収容された原料を焼成して焼成物を得る焼成部と、焼成物を回収可能に構成される回収部とを有し、回収部は、匣鉢を、開口部が下方に向くように転回可能に構成される転回部と、開口部が下方に向いた匣鉢及び/又は匣鉢に収容された焼成物に、物理的衝撃を印加可能に構成される衝撃印加部とを有する焼成装置によれば、塊状の焼成物でも匣鉢から効率よく回収することができることを見出した。具体的に、本開示は、以下のものを提供する。
【0010】
(1)匣鉢に収容された原料を焼成して焼成物を得る焼成部と、
前記焼成物を回収可能に構成される回収部とを有し、
前記回収部は、前記匣鉢を、開口部が下方に向くように転回可能に構成される転回部と、前記開口部が下方に向いた前記匣鉢及び/又は前記匣鉢が収容された前記焼成物に、物理的衝撃を印加可能に構成される衝撃印加部とを有する
焼成装置。
(【0011】以降は省略されています)
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